ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜

















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[3]Final Story
様々な時間を
 アーシア達がお風呂へ向かったと丁度同じくらい。ライトは部屋を締め切り、ずっと何かをキーボードでタイピングをしていた。当然私達には理解できない文字の羅列...何やってるのと聞いてもチンプンカンプンな答えが帰ってくるだけであろう。
 そして、しばらく打ち込み続けて、急にライトは立ち上がって伸びをする。流石に机にデスクトップパソコンを置くわけにもいかず、寝っ転がってタイピングをしていた。
 伸びを終え、ライトはしゃがんでエンターキーを叩く。するとデスクトップにまたよく分からない文字が、今度は下から上へ流れていく。しばらく経つと、今度は画面にCompile Completedの文字が点滅する。それを見てライトは頷くと、


「くぅー...ウィア、居る?」

〈はいマスター。私は何時でも起きていますよ〉


 ウィアを呼ぶ。ディスプレイの中に映るピチュー姿の女の子、ライト自身が作り出した補佐的な存在の子を。
 女の子と言うけど、身体のモデリングはライト自身、男のモデリングデータを使用していて、声は女の子でも身体は男っぽいという、一言で言うならば男の娘状態になっていた。けれど、それは今日まで。


 今までごめんねウィア。遅くなったけど、ちゃんとしたモデリングデータをあげるからね...


〈マスター?〉

「あ、ごめんごめん。さてと、用意できたっ!」

〈...なんだか、少し楽しそうというか、嬉しそうに見えますがどうしましたか?〉

「ふふ、この追加パッケージだよ。ちょうど今完成したところなんだ」

〈追加パッケージ? 中身は何なのですか?〉

「それは取り込んでからのお楽しみってことで。あ、スキャンして中身調べちゃダメだよ」

〈...そうですか。では受け取ります〉


 首を傾げながらもウィアはそのデータを受け取る。すると画面に映し出されたウィアの姿が消え、代わりに画面がブラックアウト。そして、白い文字とアナウンスが流れ始めた。





System Update Version 2.0.0


Core System Upgrade.........Completed
Lang Library Upgrade.........Completed
Model Upgrade.........Completed
Database Upgrade.........Completed
All System Upgrade Completed
reboot...





 画面に英語羅列が流れ、少ししてブラックアウトが無くなり。先ほどと同じ、ウィアが写っていた背景が映し出される。、けれど、そこにはウィアの姿が見えない。
 すると、今度はライトから画面をブラックアウトさせ、何かを打ち込みエンターキーを叩く。するとブラックアウトが溶け、そこに映し出されていたのは......。


「...ウィア、早速新しいアップデートデータの感想をどうぞ」

〈......思考プログラムの向上率20%オーバー。更に新規で地形データが追加、そして何より...〉

「何より?」

〈...モデルデータの更新......ちゃんとした、普通の女の子みたいなデータに切り替わってる...マスター、一体どうやって? しかもご丁寧に鏡まで...〉


 手鏡を使って身体の至る所を見て、毛並みを触って、直感で感想を述べる。


「レミやフィリアに協力して貰ったんだよ。もしかして...気に入らなかった?」

〈いえいえ! わたし凄く...ぐすっ...嬉しい......〉

「良かったよ。それに、感情プログラムもようやく完成出来たしね」

〈...ぐすっ、マスター。うれしくてぐすっ、泣いてる時に...普通そんなこと言うべきじゃぐすっ...マスターのバカ......〉

「あはは......ん、入っていいよ」

「失礼しますね。あ、さっそくライトさんパッチ当てたのですね? にしてもウィアさん良かったですね。やっとちゃんとした身体データを貰えて」

「それはリーフのお陰でもあるよ。まさかテクスチャマッピングが得意とは知らなかったよ。そのお陰でウィアのモデルデータをアップデート出来たんだからね。居なきゃ出来なかったよ」

〈あ、ありがとうございますリーフさん!〉

「っ/// ...と、当然な事をしただけですよ。ライトさんがモデリングで悩んでたので引き受けただけです、から...///」

「そこでデレるんだ...まあいいけど。さてウィア、リーフ、早速だけど敵の範囲はみんなの探索データでほぼ正確に掴んだ。ご飯になるまでにもうちょい精度上げと、行けるならシステムに干渉するよ」

「わ、わかりました!」

〈はいっ! お任せ下さい!!〉


ーーーーー


「...なるほどな。やはり自分で動き回った情報だけじゃ足らないか」

「そりゃそうよ。確かに貴方は戸籍データ上で死んだ事になっているから、ドリームメイカーズ側の調査員に気が付かれず、案外好き勝手して動き回ることが出来る。 けれど、無いと入れないところも、利用も出来ない場所はいくつも存在する。だからそこだけ穴ができる」

「ああ、病院が一例だな。あとはギルドか。 一番の情報取得に適すのはギルドだが、上が怪しいし、そこで俺が入りに行ったらバレる可能性がある」

「入隊には戸籍情報が必要だものね。そして配布されるギアで居場所は監視され続ける。もしかしたら声も盗聴されている場合だってある」

「盗聴されている場合って言ったって、本気で盗聴されているだろうがな。でなきゃアイツラと出会うタイミングがこちらの分が悪い時に重なるはずが無い。しかも三回もだ」

「そうね...ところでどうする? ギルド製のギア付けてるのは四人居るのよ?」

「言うか破壊だ。が、言ってしまうと大きな混乱を招くことになる。それにアイツラにも筒抜けだ」

「難しいところね...」

「...ところで、お前のギアは大丈夫なのか」

「それは私の事を知ってて言ってるのかしら?」

「...そうだな。お前がミスするとは到底思えない。 まぁ...ふふ、おっちょこちょいだが」

「なっ!? ミ、ミスなんかしてないわよ!!」

「そうかー? まあいい、ずっと二人で話してるとお前さんのボーイフレンドに爪建てられるからな。あと声が大きいぞ」

「うぐぅ.../// っと言うか、そうやって言うのやめてくれない?///」

「やめるわけ無いだろこんな面白い反応するのに。さて、そろそろ入るぞフィリア」

「そ、そうやっていつも話を逸らす...はぁ、分かったわよギラファ。戻りましょ」


ーーーーー


「へぇー、モルクって木の実専門店を開こうとしてるんだー」

「うん。一つ一つごとに個性があって、合わせるごとに違う特徴や味の変わり、そして一番にその人の好みを聞いてブレンドした物で飲み物を作ったり、その元をお菓子にしてみたり、色々するのが楽しんだよね。 お菓子作りって言ってもクッキーくらいだけど」

「作れるだけでも充分だと僕は思うよ?」

「ぼく、モルクおにぃちゃんのクッキーたべたいっ!!」

「うん、いいよ。ついでにウォルタのと、マコトのも作ってあげるよ」

「やったーっ!!」

「ありがとー!!」

「あ、なら僕も手伝うナリー! ついでに僕特製の木の実ジュースのレシピ教えてあげるっ!!」


ーーーーー


「そう、だよね...」

「ええ。貴方達は本来ココには居ない存在。世界の理にとってはイレギュラー。 だから事が終わったら直ぐにでも帰る用意はしないとはいけないと思うわ」

「でも...わたし、皆と別れたくない...。 皆やシルクさんに絶対会えなくなっちゃうかもしれないし...」

「...世の中に絶対という言葉は無いわ。100%っという可能性は存在しない。 だからアーシアちゃん。確かに終わりの日は近づいている。けれどやらなきゃ何処かで他の誰が傷つく事になるの」

「...分かってる。分かってるけど、一番怖いのが話にあった『異国の力』を持つ者の事...。 調べてみるとドリームメイカーズの幹部クラスに属し、尚且つ中に人の心を操るものが居る...。仲間が傷つけ合うんじゃないかって、自分も操られると思ったら...」

「その時は私が全力で止めるわよ。それ以前にやらせはしないわ」

「私もそうだよアーちゃん。あと、私は絶対心操られたりしない。そう強く心に思って、仲間を信じればきっと大丈夫ナノ!」

「...ありがと、スイちゃん。シルクさん。 また私、弱くなっちゃったね...」

「人は弱い生き物よ。だからこそ抱き合って、手を繋いで苦難を突破するものよ。 さて、そろそろ大広間に向かいましょ。多分みんなきっと待ってるわよ」

「...うん」


ー後書きー


 ティアです。もうちょっとこの流れが続くかな。やはり会話はすぐ執筆出来る。けど、戦闘物はお察しである(白目
 因みにどのシーンが誰か分かると思うけど、纏めますね。


 一つ目
 ライト リーフ ウィア

 二つ目
 リファル フィリア

 三つ目
 ウォルタ マコト マートル

 四つ目
 シルク スイレン アーシア

ティア ( 2016/04/27(水) 19:42 )