途中報告(短編あり)
ティアです。あまりにも学校での抱え込みが多いのと、作品のプロットと執筆に時間が掛かってしまっている為に全く進んでいなく、気が付いたらこんな日になっていたので途中報告として上げさせてもらいました。
とりあえず、現状の話せる設定などを自分の確認も含めて乗せますね。
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裏切り事件(ライア事件)から一ヶ月経って、今の月日は十二月に差し掛かろうとしている。
致命傷を負ったシキジカのスイレンと、マリルのマコトが既に復活を遂げている。
その一ヶ月間はリファルが組んだカリキュラムで、全員動き方や戦い方や技の取得、そして身体的にも精神的にもレベルアップを目指していた。
実際何名かはレベルアップして進化している。
作品舞台が今まで居た地方ではなく、水の都と呼ばれるアルトマーレに。
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こんな感じです。えーと、アルトマーレの事ですが、本来ならば中盤くらいに訪れる設定でしたが終盤に訪れる事にしました。
元々ここの場所はとある者に飛ばされて、人間とポケモンが共存する時の世界に飛ばし、パラレルとしてサトシやカスミやタケシ達などを登場させる予定でした。まだデータは残しているので、読みたいという人が居たら乗せようかと思います。
さて、話すことはコレくらいです。では題名通り短編を乗せます。
時間軸は裏切り事件から一ヶ月経った頃で、場所はナルトシティーの北側の森に位置するライトの家の近くで、場面はスイレンとアーシアの模擬戦シーンです。
因みにそのままストーリーに直結してます(
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「...エナジーボール!」
「遅いですっ! アイアンテールっ!」
「えっ!? ...くっ!」
いきなりの展開で始まっているが、決して敵と戦闘しているわけではない。かと言って喧嘩しているわけでもない。じゃあなぜ戦っているかのかと言うと、模擬戦である。因みに相手は冬の姿をしているシキジカ...スイレンと、特訓によりレベルアップして姿がブラッキーへと進化したアーシアだ。
え?と思うだろうが、裏切り事件からもう一ヶ月ほど経っていて、来たるべき日の為に日々立ち回りや技の出し方などの基本を身体に叩き込んでいる。因みに教官はリーフィアのリファルで、草タイプに似合わない熱血な指導をしていた。
そして、今していることは最初に言った通り模擬戦で、遠慮したり躊躇したら容赦無く引っ叩くで、それを受けない為に...いや、そんなことが無くても二人はしっかりと模擬戦をしていただろう。何故なら二人が自分が何処まで戦えるのか知りたいと話しているのを、たまたま通り掛かったリファルが聞いていたからで、ならばと思ってカリキュラムに入れ込んだのだ。
因みに今はリファルや他の人は居なく、サボったりはしないとの約束で二人だけで模擬戦を行っていた。
あと、二人の模擬戦より前に全員模擬戦は既に終わっていて、ムウマからムウマージに進化したレイエルと、エーフィであるシルクの模擬戦は、シルクのシャドーボールが決まって勝利。
マリルであるマコトと、マイナンであるモルクの模擬戦はマコトの"カウンターテール(アイアンテール)"でダウンして勝利。
ミミロルであるミミアンと、ヒトカゲであるヨーテルの模擬戦では、ミミアンの左パンチがクリーンヒットして勝利。
ポカブであるリトと、変身せずにミズゴロウの姿でのウォルタの模擬戦では、相打ちで引き分けとなった。
一方、アーシアとスイレンの戦いは攻撃を当てれば返し、避けられれば深追いせずに距離を取ってまた攻撃をする。まるでお互いが相手の動きを探っているようにも見える。
「うぅ...や、やるねアーシアさん」
「スイレンさんも。 攻撃を受けてた反動を反発せずに、加速力として受け取ってダメージを最小限に抑える...私だったらそんな考えは咄嗟に思いつかない」
「そう...かな?」
「うん。やっぱりスイレンさんは強いです。だからね...その明るさにちょっと憧れてた。 それに、私なんかよりスイレンさんがリーダーに向いてるんじゃないかって...」
アーシアは自分の姿を見ながらそう呟く。その顔はどこか悲しげで、寂しそうな顔な事に気が付くのはそう遅くはなかった。
それに、スイレンはその顔を見て何も言えなくなってしまった。なんと声を掛ければいいのか、近づいて何か言えばいいのか。それとも...今は模擬戦だから余計な事は今は考えないと言うのか、その思いをぶつければ良いんじゃないかと言えばいいのか。
そもそも何か言うべきなのかと考え始めてしまったのを、スイレンは首を振って払いのけて考えを真っ白にする。そして、真っ白にして考え出した答えは、
「...模擬戦、続けよっ? 確かに今のアーシアさんは弱いよ。だからこの特訓で、鍛えたんでしょ? 苦しい思いをさせないように、そして傷つけたくないから」
「.........」
「アーシアさんはアタシ達に晴れない霧はないって教えてくれた。それは苦しみや悲しみ、そして恐怖も同じで、もし自分で払い除けられないのなら私が払い除けてあげるって泣きながら言ってくれた。 アーシアさんみたいに上手くちょっと言えないけれど...あのね、アーシアちゃんのお陰でボクとマコトさんは立ち直れただよ? アーシアちゃんが言ってくれなきゃ、ずっとボク達は病院のベットで丸くなって恐怖と戦い続けてたんだよ?」
「...私のおかげ?」
「そう、アーシアちゃんのおかげ。ホントにありがとナノ。 それに、アタシは笑ってるアーシアちゃんの顔が好きだし元気が貰えるの。少なからずその笑顔に助けられた人は多いと思うよ? それにアタシ、笑ってる時のアーシアちゃんの顔が大好きっだもん」
そう言いながらニコッとアーシアへ笑顔を向ける。その笑顔には恐怖という顔はなく、その事がまるで無かったのかのように輝いていた。
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模擬戦?になってますが安心してください、次は大丈夫ですよ(白目)