ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜

















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[1]Final Story
シークレットガーデン
ー前書きー

 さて、今回はアーシアチーム編です。場面はリファルと合流したところからになりま...え、接触シーン見てない?

 ...いる?

ーーーーー

「...ん? リファルさんからですね。はい、どうしました?」
 突如としてGギアから着信メロディが流れ、出てみると映し出されたのはアーシアとスイレンが通り抜けた壁が映っていた。
 そしてもう一つ映っていたのは壁を上から下に何度も眺めるマコトの姿だった。
『どうしましたじゃねーよ。言われた通り来てみたが通れないじゃねーか』
「えっ、そんなまさか...」
 通れないと聞いて、アーシアは通り抜けた壁にゆっくりと手を当てる。すると変わらず触った感触がなく、突き抜けた。

「んー、行けるようですが...」
『...あれ、お前の手か。 そのままにしてろ、今通り抜ける』
「わかりした。 あ、マコトさん」
「通り抜けられた! ...コレ、どうなってるんだろ?」
「私に聞かれても...リファルさんも通り抜けられましたね」
「...どうなっているか分からないが、感覚的にはテレポートしたような感覚だな。気温、湿度、さっきとは全然違う」
「わかるのです?」
「ああ、草タイプをバカにすんじゃねえ。 っと言うか、スイレンも感じ取れるはずだぞ」
「わたしは...」
「まあ良い。 問題はココが何処に繋がるかか。何があっても良いように耳済ませていくぞ」
〈『はい』「うん」〉
 そう言いながらリファルはGギアのライトを起動し、二本足で立ち上がって歩き出す。それを見てアーシアも立ち上がるが、こちらは懐中電灯を持って、マコトも懐中電灯を取り出して前を照らす。スイレンは骨格上辛い体勢に成るので、後ろからトコトコと付いていく。


 そして暫く進むと光が見え始め眩しさに全員目を細め、徐々に見え行く世界にどんどん四人は驚きが大きくなる。
 落ち葉なく清掃されたされた道、苔一つ無い水路、綺麗に手入れされた花壇には様々な色の元気な花が咲き乱れ、季節に似合わない青々とした御神木のような太くて大きな木が生えていた。
「な、なんだココは...俺たち、違う地方まで吹っ飛ばされたんじゃねえのか...?」
「...どうなんでしょ? あ、ライトさんから通話!」
 アーシアのGギアから着信音が鳴り、誰かと確認するとライトと表示されていた。直ぐにアーシアは拡音モードにして全員に聞こえるようにする。

『折り返しゴメンね。あのさ、アーシア達ってシルク達の場所知ってたりしない? リファルの通話を切ってからレイエル達とは連絡取れたんだけど、その時シルク達の応答が全く無いんだ。それに居場所も掴めないし...』
「連絡がない...シルクさん達ってどこだったっけ?」
『確か西エリア?だったかな。 チーム構成的には問題無いとは思うんだけど、やっぱり心配だからね。言うならば、マートルはコッチに居させるべきだったかもとは思うけど』
「いや。アイツは確かに未熟だが見掛けよりかなり出来る奴だ。 飲み込みも早い、打開策が直ぐに思い付く、体力やスタミナは無いが攻撃と防御は申し分無い」
『確かに、それは僕も同意するよ。意外とあの子はかなり凄いかもしれない。 おっと、話それたね。とりあえず今はギラファとフィリアに確認しに行って貰ったから分かり次第連絡入れるよ。あとは...君達が何処に行るのか、だね』
「え、位置を掴めてないのです? じゃあココは一体...」
『...見るに何処かの屋内みたいだね。それに出入り口は一カ所のみで、見た感じ庭のように僕は見て取れるね』
「庭? じゃあココの行き方不思議だったからシークレットガーデンだね。 ...あれ、ライトさんいきなり考え込んでどうしたの?」
『...シークレット...ガーデン......。 ねえ。ちょっと探して欲しいんだけど、どこかに壁画が地面に埋め込まれているところがあると思うんだ。見つかったら連絡入れてくれる? あと、そこにはどうやって入った?』
「あ、えーと壁に見えて実は壁じゃなくて通り抜けられて...うーん...どう説明しよう......」
「すり抜けられた、かな? 日陰になってて、振れると水のカーテンみたいで」
『...ありがと。 ちょっと調べるから切るよ』
「ちょっ...切れちゃいました...」
「まあいい。コッチも言われたものを手分けで探すぞ。 俺は反対側を探す。アーシアは左側、水場があるココはマコト、スイレンは右側だ。意義は...無いな。何かあったら大声で呼べよ」
 そう言ってリファルは走って反対側へと向かう。それを少し見てから三人とも言われた通りに散開して向かう。

ーーー

「...うーん、この辺は普通かな。でも、ホントココ凄い綺麗なところね...」
 キョロキョロとアーシアは辺りを見渡しながら小走り程度で場所へ向かう。道中コレと言って気になる物は何もなく、誰がやっているかは知らないが、綺麗に手入れが行き届いていて、毎日欠かさずやってるんだろうなと感じ取れただけだった。

「ガーデニングかぁー...やってたこともあったけど、水分調整ミスして枯らせてからやってない......暇があれば、またやってみようかな?」
《うん、そうすると良いかもっ》
「そう?じゃあまた初め...あれ?今の声は誰? 聞いた感じ女の子の声だったけど......でも、スイちゃんの声じゃないし...空耳?」
 ふと聞こえた声に相づちを打ち、あれと思って見渡すが誰も居ない。けど、別に怖がるような声ではなく、ホントに普通に相づちを打たれただけだったので怖くはないものの、見られてるとしたら別である。しかも相手は見えない。
 暫く歩きながら向かい、考え歩いていると、ふとGギアにインストールされているアプリの存在をアーシアは思い出す。それはソナーと言って、基本的には埋まってるものとか、物陰に隠れている者を調べたりするときに使うアプリケーションである。

「...ちょっと試してみよ。通じるかどうか分からないけど」
 立ち止まって一覧からそのアプリを起動してアドバンススキャンモードを開始する。アドバンススキャンモードは停止が押されるまで何度も範囲内をスキャンするモードで、動いている物を探すとしたらこのモード、止まってる物やあまり動かない物はベーシックスキャンモードで検索方を分けることが出来る。そして、アドバンスはバッテリー消費が激しいのがデメリットである。

「よし読み込み終わっ...え、何コレ...?」
 初回スキャンが完了し、映し出されたディスプレイには...

ーーー

「はぁー、アーちゃんと調べたかったなぁ...。 それに分けなくても、ココのくらいの広さなら皆との方が早い気がする...」
 呼び方で分かると思うが、スイレンはちょっとご機嫌斜めながら指定した場所まで走って、辺りを見回す。こちらは何処に繋がっているか知らないが、水路があって、水は今居る場所から外に流れていた。因みに流れの先のトンネルには鉄柵があって、通れないようになっているのが見えた。

「うーん、この場所は特に何もないかもナノ。 さてと、中央も確認しながら反対側に...あれ、この匂い...なんだろ? 甘いような、優しいような、落ち着くようなこの匂い...。 まるでミルクみたいな、そんな感じの心地の良い匂い...」

ーーー

「んー、ここの水入っても大丈夫かな? 意外と底は深いし、水の透明度が高すぎるような気も...と、届かないぃー......あっ」
 水面に手を伸ばしたところ足が滑り、スルリと音も無くマコトは水の中深くまで落ちた。けど、直ぐにバタ足で海面に浮上して一呼吸を入れる。感想は、水は冷たくも温くもなく、ちょうど良い水温で粘り気や匂いもない、まるで蒸留水のような綺麗さを持っていた。いや、異様と思えるほどかもしれない。

「...よしっ、下まで潜ってみよ。 確か...あったあった。明かりを付けないとね」
 水面にプカプカと浮かびながらGギアの懐中電灯アプリを起動して、水の中の視野を確保する。そして、水の中で苦しくなく息が出来るか確かめてからマコトは深くへと潜っていった。
 その水辺の前に肩がけの小さなポシェットバックだけを残して...

ーーー

「意外と反対側まで距離あったが、さっさと探すとしよう。確か石版がどーたら言ってたが、そんなの見当たらねぇーぞ? ここじゃねぇーんじゃねぇか?」
 ブツブツと文句を言いながら辺りの捜索を開始する。リファルが調べるエリアは他の場所と比べて広く、細かく調べると大変なので早歩きで次から次へと目線を移して探していく。

「後ろ側は何も無いか。後はこの場所が見渡せる小高い所がある前のほう...ん? なんかあそこだけ床の色が違うが、まさか...」
 最初は分からなかったが、向かう先の床が少々違う色をしていることに気が付き、走ってそこに向かう。するとそこにあったのは...

「...コレか。 ...こちらリファル、お前の言う通り石版があったぞ。てっきり壁かと思っていたが、床にどうかするように埋まってやがった」
『見つけたんだね。じゃあそこの近くにある小高いところに行っちゃダメだよ。そこには〈心の滴〉という宝石があるんだけど、それはラティアスとラティオスが護ってる物なんだ。 あとそれを聞いて、君たちの位置はおおよそ特定出来たよ』
「そうか、何処だココは?」
『そこはね、アルトマーレにあるラティアスとラティオスの隠れ家的存在で、尚且つこの街を邪悪な物から追い払ったと伝説が残る、さっきも言った心の滴を安置しているところ。 そして、そこのエリアの名前は隠されし庭...別名SecretGarden』
「シークレット...ガーデン......ちょっと待て、何かに見られてる気がする」
『...多分ラティ達だ。普通そこには決められた人とラティ達しか入れない筈なんだ。 それなのに君達は入ってきた。しかも一気に四人。それは警戒されるよ』
「...淡々と説明するのはいいが、まさか敵対してねぇだろうな?」
『分からない。けど、コチラから手を加えちゃ...ねえ、他のみんなは...?』
「わ、別れて探したままだ。 が、大声出したりして呼ぶのも危ねぇかもしれねぇし」
『...コッチからメール送信した。 取りあえずリファルは心の雫近くから離れて、最初入ったところまで戻って。それと忘れていると思うけど、僕らはドリームメイカーズのアジトを探すのが目的。そこが何処なのか判明した今、そこに長居する必要は無いかな』
「だな。神の地を荒らすわけにもいかん。あ、通信切るぞ」
『了解』
 通話が切れる事を確認せずにリファルは軽く駆け足で、別れる前の場所へ向かう。そこには既にメールを受け取ったアーシアとスイレンが居たが、どうもソワソワしていて落ち着きもない。しかも、そこにリファルが唖然とする存在が居た。
 それは...
 
ー後書きー

 今回はかなり会話が多いシチュになったか...殆ど会話だったw(自ツッコミ
 ともかく、次のお話はシルクチームのお話です。あらすじとしては、階段を降りた先の事で、久々のバトルシーンでも突っ込もうかな?
 ホントだったらアーシアチームの方で、警戒されたラティ達に攻撃されて、反撃するシチュもあったのですけど、それやるとその後のシナリオ回収が凄まじく面倒になることに気が付いた為、こんな形にさせてもらいました。

PS
 因みにアーシアが相槌を打ったのは14歳くらいのラティアスで、スイレンの方は6歳超えたかなくらいの同じくラティアスでした←気になった人なんて居ないでs...

■筆者メッセージ
2016/01/27
執筆にミスがあった為に一部内容の書き換え
ティア ( 2016/01/27(水) 09:15 )