イーブイの少女
「う、うーん・・・。」
イーブイの少女が目を覚ました。
「ここは・・・。って、えぇっ!?ロコン!?」
少女が、隣を見て大声をあげた。
「んだよ・・・うるせぇな・・・。」
その声で、ロコンの少年も目を覚ました。
「え、わ、わわわ・・・!」
少年から離れようとするも、少女はバランスを崩して転んでしまう。
「ん・・・っておい!?大丈夫か!?」
少年が、少女に駆け寄った。
「だ、大丈夫でひゅ・・・!(噛んだーっ!?)」
「・・・。」
「(な、何か言ってーっ!?)」
「・・・ぷっ。あはははっ!!」
少年はいきなり笑い出した。
「(だ、だからって・・・!)笑うなーッ!!」
「わ、悪い・・・。ぷっ・・・!」
「また笑った!」
「いや、噛むんだなーって・・・な。あはははっ!」
「さ、最低!酷いよ!」
初対面の少年に、少女はそう叫んだ。
「わ、悪かったよ・・・。流石に笑いすぎた。・・・ごめんな。」
少年は、明後日の方向を見つつ、少女に謝った。
「う、うん。もういいよ。私も少し言い過ぎちゃったし。」
「まあ、いいならいいけどよ。あー、オレはレンだ。見ての通り、ロコンな。よろしくな。」
少年、レンが自己紹介した。
「あ、そういえば。なんでポケモンが喋ってるの?」
「なんか今更の質問がきたんだが?・・・って、はぁ!?何言ってんだ?」
レンが、少女の質問に若干呆れてからツッコんだ。
「え?どういうこと?」
「だって、お前もポケモンじゃねーか。」
「えぇっ!?ありえないよ!だって私、人間なんだよ!?」
「人間!?」
お互いがお互いの発言に驚く二人だった。