第二話 隣の少年
家を出たライトは、すぐ隣に建つ家に向かった。
「リーン!!」
ライトは、チャイムを鳴らすでもなく、大声でとある人物の名前を呼んだ。
ガラッ!
その声に反応するように、二階の窓が開いた。
「こんのバカライト!こんな朝早くに大声で叫ぶ奴があるか!!」
その窓から顔を出した少年が、ライトに負けないくらいの大声でライトに言った。
「そう言うリンだって!」
「もともとはおめーが原因だろ!ったく、ちょっと待ってろ!」
この家の家主である少年、リンは、一旦窓を閉めた。すぐに玄関が開いた。
「今から準備すっから、入って待ってろよ。」
リンはライトを家に招き入れた。その後すぐに、二階に上がっていった。
「終わったぜー。」
数分後、リンが荷物を持って降りてきた。
「お疲れー。」
「お前がいきなり来なきゃ、もっとしっかり出来たんだけどよ。」
「それはごめんって。」
「まあいいか。とりあえず博士んとこ行こうぜ。」
「うん!」
ライトとリンは、シホウシティに住む博士の所に向かった。