被っている
コスプレって知ってる?
コスチュームプレイの略なんだけど、好きなキャラクターの衣装とか着ぐるみとかを着て、そのキャラになりきるんだ。
別に似てる必要はないんだけどね、えーと、ああそうだ、ポケモンだと、帽子があるだろう。
基本的にポケモンのメインキャラコンセプトは帽子で一貫してるんだ。
ライバルキャラは逆に脱いでるけど、で、髪の毛がロングだったり立ってたりするけど、あれはアナーキズム。つまりは、ちょっと悪ぶってるっていうか、つっぱってるんだよ。
つっぱりって別に格闘タイプの話をしてる訳じゃないからね?
ああ、確かにNなんかは結構特殊な部類だけど、あれはいわゆるダークヒーローだね。
アメリカの漫画なんかで、メインキャラとおんなじ格好をしてるけど、カラーコンセプトが違うキャラが出てくるだろう。
要するに、悪役サイド側にとっての主人公って訳。アメリカがモチーフのブラックホワイトバージョンならではのキャラクターだね。
あのキャップも、元を辿るとアメリカの野球帽だから、まぁ100円ショップやホームセンターに行けば買えちゃうんだ、お手軽だね。
最近だと、サトシのピカチュウも帽子コスプレに目覚めたみたい。
ああ、これはサンムーンのキャンペーンの話ね。
アニメもシリーズごとに帽子を変えて、どのシリーズなのかを記号化したんだ。
ここはゲームのアイデアをうまく流用、っていったら変だけど、うまい手法だね。
京都のポケモンセンターがオープンした時に、マリオルイージの帽子と衣装を着たピカチュウなんてのも生まれてたね。
ファミリーコンピューターが出て64でちょっとポケモンやリンクが前に出るまでは、当時はマリオがいないゲームはあり得なかった。
願掛けじゃないけど、キャラクター的な拝借はしたのかもしれないね。
二人のカラーとか、名前とかね。
主人公なら必ず帽子を被れって訳じゃないけど、少なくとも、原作側は長年この手法を守ってきた訳だし、なんなら自分で作った主人公にも被せてみるといい。
実際に自分が使っている帽子を使ってみてもいいかもね。
真似や模倣は嫌い?
自分の作ったものが、自分自身が、誰かになってしまいそうで怖い?
でも時に人生には、どうしても人の真似をしないといけないって事態もあり得るんだ。
完全なオリジナルの作品が、逆に意固地なものになってしまう事もある。
ポケモンは、最初から何かの真似でキャラクターがまかり通ってきた作品で、今もそれが続いている。
この世界の全ての真似こそが、ポケモンそのものと言っても、大げさではないね。
せいぜい世界を真似するといい。こんなに自由な題材は無いのだから。