プロローグ
村が燃えている。
俺は走った。家に着くまで・・・
「ソコの壷に隠れていろ!!。私が出て来いと言うまで決して出て来てはいかんぞ!!。」
父さんが叫ぶ。
父さんは俺が隠れている壷の前で襲ってくるグラエナをばったばったと倒していく。
父さんは牙を振るうのを止めた。
「お前・・・お前は・・・」
「久し振り。父さん」
父さんの体が青色に染まる。
父さんはまるコゲになって俺の目の前に転がる。
「久し振りだな・・・キュカ」
声の主が顔の前で龍の波動を作り出した。
「キュカ・・・今父さんのところに送ってやろう」
いやだ・・・
「悲しいか?俺がこんなことをやっていることが・・・」
何でこんなことするんだよ!!
「悪く思うな。これは・・・スマンな」
青い炎が襲ってくる。俺は吹き飛ばされた。壷ごと・・・
目が覚めると・・・草原だった。緑の芝生がどこまでも、どこまでも続いていた。
その緑の中にとても目立つ色があった。赤色・・・。
俺の片方の牙がなくなっていた