ポケモン不思議のダンジョン 〜伝説の宝石と消えたブルー王国のプリンセス〜
第一章
ポケモンになっちゃった!?
(こ、ここは・・・・・。)
(ここは どこだろう・・・・。)
(もしかして・・・夢の中・・・?)
(自分の夢の中・・・なのかな・・・?)

すると、かすかに声が聞こえた。

(・・・!今のは・・・!)
(間違いない。確かに今、声が・・・)
(何処からか・・・聞こえてくる・・・・。)


・・・あなた・・・

今 声を聞いているあなた・・・・

もしかして、あなたは・・・人間でしょうか?

もし、そうであればお願いです、私達を助けてほしい。

ポケモンの世界を助けてほしいのです。

ポケモンのせか・・・・

助けてッ!!!


(・・・!今見えたものは、一体・・・。)
(何だったんだろう・・・今のは・・・。)
(今度はもやが・・・)

目の前に人が見えてきた。

(あれ・・・?あそこに見えるの・・・)
(あれはもしかして・・・自分・・・?)

すると、写し出された自分がゆがんできた。

(・・・!)
(じ、自分の姿がゆがんで何かに見えるような・・・)

十秒もしないうちに自分の姿がなんと、ピカチュウになった。

「!!」
ピカ「僕、ピカチュウになっちゃった!?」

すると、足元にピカチュウより一回り大きい穴が開いた。
そしてピカチュウは穴に落ちてしまった。

ピカ「うわあぁぁぁぁーーーーーーーーー!!!」



ピカ「わわわわーー!!」

ピカチュウは穴に落ちたかと思うと、なんと空から陸まで凄い速さで落ちていた。そして
ドタンッ!
地面に落ちてしまった。

ピカ「イテテテ!目から星が・・・!なにも見えないよ・・・!」
「き、君・・・!大丈夫!?しっかりしてよ!ねぇ!!」

誰かがピカチュウに声をかけた。

ピカ「・・・声が聞こえる・・・。でも誰だろう?」

すると、だんだんピカチュウは見えるようになってきた。

ピカ「・・・あれは・・・?」

ピカチュウの目の前にいたのは人間・・・ではなく、ポケモンだった。

「君!大丈夫!?」
ピカ「わわっ!ポ・・ポケモンが!!」
ピカ「ポケモンが・・・喋った!!?」
「けがとか平気!?」

ピカチュウはなぜポケモンが喋ったのかよくわからなかったが、
すぐに理由がわかった。

ピカ「そうか、自分もピカチュウになったから、ポケモンの言葉がわかるんだ・・・」
「どこも痛くない!?ねえ!?」

ピカチュウはうなずいた。

「ホント・・・? 」
ピカ「本当だってば」
「よかった〜!!君、空から降ってきたんだよ」
ピカ「空から・・・?」
ピカ「そっか。そういえば・・・」

ピカチュウは空の方へ頭を上げた。

ピカ「・・・穴が開いて・・・ここに落ちたような・・・」
「ケガ一つないなんて、ラッキーね。ホントびっくり!でもよかった!」
アス「私はトゲチック、アスルって言ってね。君は・・・?」
ピカ「え〜と名前はなんていったけ?そうだ!思い出した!」
ルイ「僕はルイス」
アス「ルイス・・・ルイスっていうの!よろしくね!」
アス「それで・・・ルイスは何処から来たの?」

ルイスは何処かわからず、とりあえず落ちてちた空を指差した。
アスルは少し困った。

アス「い、いや・・・!空とかじゃなくて!」
アス「君、ここらへんじゃ見かけないから、出身地とか、どこらへんから来たのかな?
と思って。そりゃなんで空から降ってきたのか不思議だけど・・・」
ルイ「・・・」
アス「まさか空に自分のお家があるとか言わないよね」

ルイスは困った。

ルイ「(そっか・・・まあそうだよね。空の向こう側から来たって言っても、
普通は信じてくれないよね・・・。せめて空に穴とか開いてないればなぁ・・・)」
ルイ「(・・・でも嘘を言うのもイヤだし・・・ここは素直に本当のことを
言ってみるか!)」

ルイスは今までのことを全部話した。
信じないだろうと思いながら。

アス「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
アス「ルイスは本当は人間で、『助けて!』て声を聞いたらいつの間にか
ポケモンになっちゃって、人間の世界からここに落っこちたんだってぇ〜!?」
ルイ「・・・や、やっぱり信用してくれないか」
アス「・・・」

アスルは黙りこんだ。
それにつられてルイスも黙りこんだ。
そして。

アス「うん!わかった!私信じる!信じるよ!」
ルイ「(ええっ!?あっさり! あっさり信じてくれたよ!)」
アス「確かにルイスの言うことは不思議よ。人間なんて、おとぎ話の中にしか
出てこないと思ってたし、その人間がポケモンになって空から降ってくるのも
ありえないって思うし・・・」
アス「でも・・私思うの。世の中にはまだまだ不思議なことがたくさんある。
そして、実はそれは不思議なものでも何でもなくって、私自身が知らないから
不思議だと感じるだけじゃないかって」
ルイ「(へえ〜・・・凄く素直で考えが柔らかいんだな)」
アス「私はもっといろんなことを知りたいし見てみたい!遺跡や洞窟も
探検したいし!いろんな冒険をしてみたい!冒険家になりたいの!
でもまだ準備が出来てないってあっ!」
アス「そうだ!いけない!お手伝いがあるんだった!」

アスルは3歩歩いてなぜか止まった。

アス「うぐっ!急ぎたいけど・・・でのこの先を行くには苦戦しそうだし・・
ううっ・・・どうしよう・・・」
アス「そうだ!ルイス!お願い!いっしょにこの先に行ってくれない?
急がないと怒られちゃうし・・私一匹だと不安なの!ああもう時間がない!
お願い!付き合って!」

アスルは無理矢理ルイスをつれていった。


BACK | INDEX | NEXT

■筆者メッセージ
なんか長くなっちゃった。
アスルは冒険家になりたいって言ってましたね。
頑張れ!アスル!
シャワー ( 2014/10/19(日) 16:14 )