仲間
「え…?」
私が…外で助けてもらった…?
「ありえないわ…ァだって私には家族が」
家族…?私に家族はいるの?
「あぁ そっか。確かムースちゃんはピカチュウとイーブイの間に産まれたんだよね?変な事聞いてごめんね」
ピカチュウとイーブイ…私は雑種類…なのよね。
何で私はそんな事知ってるのだろう?家族がいたのかすら思い出せなかった私が…
「ムースちゃん?」
「…………」
「あ…ごめんォ気を悪くしちゃったかな…?本当ごめんね?」
「……あ、何か?」
「え?」
「気のせいか。ううん」
「あ…いやね?気を悪くしちゃったかな〜って」
「そんな事無いよゥ大丈夫。ちょっと気になってる事があっただけだから」
「僕で良ければ相談に」
「いいのァ私の問題だし」
「………………。ごめん。」
「とにかく…散歩してくる!」
「足痛いのに?」
「…りゥリハビリってやつィやるのァ良いでしょ別にゥ」
「………………行ってらっしゃい。5時までに戻ってくるんだよ?最近暗くなるのが早いから…」
「?何で戻らなきゃいけないの?」
「だって家無いって…」
「あ〜ゥさては病院代が欲しいんでしょ?仕方ないな〜ャ働くからベタベタしないでよね」
「えィちが」
「それじゃ!行ってくるね」
「行っちゃった…僕はただ……せっかく会えたのにな…久々に…………」
・:*:・゚'★.。・:*:・゚'☆・:
「痛い〜痛い〜走りたい〜のに〜走れないーァあ〜もっムシャクシャするぅーゥ」
ガサガサゥ
「っィ」
私は戦闘体制をとった。
「ムース…」
「………誰」
「…ムース…ゥ生きてたの…ィ」
「は?」
相手、パチリスはニヤッと笑ってみせた。
けしてその笑みは良い印象を持つ事は出来なかった…
「アハッハハハハハッ チパだよ…忘れたの?それとも演技?ね、皆心配してるんだよ?早く学校おいでよ…?私メチャクチャ心配したんだから!!勉強どれだけ今進んでる?あ〜あとね今度…」
「まってゥ質問攻めされても迷惑なのよ…スゥ。あなた…チパは私の何なの?」
「友達だよ?あ…いや親友だよゥ」
「…そう。」ニコッ
親友…か…なら私の事聞けるよね
「ねぇ…チパ。私の両親ってどんな種族だっけ」
「急に何?ピカチュウとイーブイでしょ?」
間違いない…ゥこの子、少なくとも知り合いではあるァ
「チパ…アハッ 変な事聞いてごめんァじゃあ私、行くとこあるからァじゃあね」
「バイバ〜イ」
ガサガサ…
「アホみたい…キャハハッ促
・:*:・゚'★.。・:*:・゚'☆・:
「ただいま〜ねぇ聞いてよゥずいぶん歩けるようになったんだよゥ」
「…ムース。僕のこと…覚えてる?」
「はい?」
「やっぱりね……あのさ、実は僕………ムースの…彼氏なんだ…ゥ」