Episode 4
(茜視点)
「!」
私達は、目の前の物に驚いた。
勿論、目の前にポケモンが倒れていて、そのポケモンが酷くボロボロなのは当たり前に驚くことで、
その反応に値するのが多分ルマの反応なんだろう。というかほどんどの人がそうなのかな?
私も当然、それに も 驚いている。
しかし私は、他とは違うところに観点を向けている。
私が普通じゃない?私がみんなと違うだけ?
とにかく、私だけ違う感情を持っている。
このポケモンはなんだ。
思うだけならだれでも思うんだと思う。
あくまで私は「驚いた」の方向だ。
自分でいうのもあれだけど、私は全てのポケモンを把握してる。……いや自慢してる訳じゃないけど。
最近発見された「イッシュ」という地方のポケモンもそろそろ完全に覚えそう、というところまで来た。
ちょっと覚えてないポケモンもいるけど……まぁ姿くらいは覚えている。
でも、このポケモンはみたことない。
どういう種類だろう?
「……このポケモン、私が初めに見つけて、その時には既にボロボロになってたの。」
キノガッサが震えた声でいう。
キノガッサは毎朝この森をパトロールしている。
たまに私も一緒になってパトロールすることもある。
だからこのような事には真っ先に知ることができるんだ。
私はそのポケモンに近寄り、心臓部辺りに手を当てる。
「……うん、まだちょっと息がある。
このポケモン、私が持ち帰っていいかな?」
私はそのポケモンを抱きかかえ、キノガッサに言った。
「…手当てしてくれるの?」
「もちろん!」
急がないと、完全に息が止まってしまう。
その前に、早く手当てしないと。
「じゃ、後でまた来るよ!ルマ、行こ」
「ok!」
私が走り、ルマもその後ろについてくる。
私の手にはそのポケモン。
息が止まる前に-----------
To Be Continued...