Episode 2
「行ってきまーす!」
家いっぱいに響くその声
玄関には、少女と一匹のニャルマーの姿がある。
少女の名前は、「篠崎 茜(アカネ)」
歳は10歳で、ポケモンを持ちたての身なのだ。
幼い頃からポケモンが大好きで、図鑑で確認されているポケモンは「ほとんど」覚えている。
しかし、いくらポケモンが好きと言っても、10歳にならないとポケモンを持ってはいけない。
10歳の誕生日のとき、初めて手にしたポケモンが、ニャルマーだった。
そのニャルマー(ルマ)は、アカネの手持ちの一匹だ。
他にも手持ちはいるのだが、一番可愛がっているのはこのルマである。
さて、今から2人(?)が向かう先はー
「着いたぁ」
辿り着いたのは森である。
彼女は、毎朝この森にやってくる。
いつも野生のポケモンに挨拶をしているのだ。
森のポケモン達は、みんながアカネが来るのを待っている
今日も、そんなポケモン達が元気に寄ってくる
------------筈だったが
「? あれれ?」
何故か寄ってこない。っていうかポケモンすらどこにも見当たらない。
「……どしたんだろうね。なんかあったのかな。」
ルマが森の奥の方へ歩きながら言う
アカネは、黙ってそれについていく。
To Be Continued...