旅の愛形〈あいかた〉
第一話 〜愛形〈あいかた〉誕生〜
一目惚れと素直な気持ち
いつもの昼下がり、いつもと変わらぬ風景、そして私はいつもの行動を........

町民A「おらー!待てー!」

町民B「またうちの林檎を盗みやがってー!」

町民C「あたしんちのパン返せー!」

グレイシア「へへーん。返してほしけりゃあたしを捕まえてごら〜ん♪」

町民B「これでも喰らえ!」

町民はグレイシアに落ちていた少し大きめな石を投げつけた。

グレイシア「ヒョイッ。」

グレイシアは石をあっさりかわした。

グレイシア「こんなの軽い軽い〜♪」

と、その時........

グレイシア「!!」

グレイシアの前方に一人の男性がいた。

グレイシア「マズい!はさまれた!」

町民A「丁度良かった!兄ちゃん、そいつを捕まえてくれ!」

グレイシア「チッ。こうなったら....」

グレイシアはその男性に向かって攻撃態勢に入った。

グレイシア「いつでもいらっしゃい!」

だが、その男性はグレイシアの横を素通りしていった。

グレイシア「?」

町民A「おい兄ちゃん、何してんだよ!」

町民は男性の胸ぐらを掴んだ。

旅人「....離せ、俺は急いでいるんだ。」

町民C「何よ!あいつは泥棒よ!捕まえるぐらいいいじゃない!」

旅人「うるさい」

町民A「このヤロー!」

町民は男性に殴りかかったが、男性は受け止めた。

旅人「........波動拳。」

ドンッ!

町民A・B「うっ!」

バタッ バタッ

町民達「!!」

旅人「邪魔をするな。」

グレイシア「............」ニヤッ

ザワザワ

グレイシア「ありがとう、マスター。」

旅人「は?」

町民達「えっ!」

グレイシア「じゃ、行きましょ。」

旅人「何言ってんだ?お前。」

グレイシア「いいからいいから。」

町民C「ちょっとあんた。こいつのトレーナーなの?」

旅人「いや、違う。第一、俺はポケモントレーナーではない。」

グレイシア「またまた〜。ほらほら、早く行こうよ。」

旅人「おい、押すな。」

町民達「............」

しばらくして・・・・

旅人「おい、どういうことか説明させてもらおうか?」

グレイシア「いや〜、どうすることもなくなって。でもホントに助かったよ。ありがと♥」

旅人「はいはい良かったな。じゃあ、俺は行くからな。」

グレイシア「ちょっと待って。」

旅人「何だよ。」

グレイシア「あたしも一緒に行きたい!」

旅人「はぁ?」

グレイシア「あたしぃ、あなたの強さに惚れちゃったの。だから〜、お・ね・が・い♥」

旅人「............」

グレイシア「んふふ〜♪(よし、これでこいつと一緒にいればあたしはなんでもやりたい放題。こうして誘惑すればこいつはあたしの虜になって、最後はこいつを利用して....ふふ)」

旅人「................」

グレイシア「ねぇ〜♥(ほら、わかったって言え。一緒に行こうって言え。)」

旅人「........断る」

グレイシア「やったー!じゃあ一緒に........って、えっ!なんで!」

旅人「足手まといは不要だからだ。」

グレイシア「あたしが足手まといだっていうの!」

旅人「ああ、そうだ。」

グレイシア「ひっど〜い。ねぇねぇおねが〜い♥足手まといにはならないから。ね♥」

旅人「ハァ、ちょっとあっちの路地裏に来い。」

グレイシア「は〜い♪(しめしめ、これならいける。)」

               ーー路地裏ーー

旅人「ハァ、そこ座れ。」

グレイシア「え〜、あなたの膝の上がいい〜♥」

旅人「おい、あんまり調子に乗ってると...」カチャン

グレイシア「?」

旅人「殺すぞ。」ブォオン

グレイシア「ヒィ!!」

その旅人は背中に背負っていた剣を抜き、グレイシアに向けた。

旅人「俺は一人で旅がしてぇーんだよ。」

グレイシア「いいじゃない♪一人より二人の方が絶対楽しいよ♪」

旅人「楽しくなくていい。」

グレイシア「え〜。.......あっ!」

旅人「何だよ。」

グレイシア「そういえば名前を聞いてなかったね。あなた、名前は?」

旅人「............俺のことは影法師とでも呼べばいいさ。」

グレイシア「影法師?んふふ〜♪かげほうし〜♥」スリスリ

影法師「おい!やめろ!抱きつくな!」

グレイシア「ああ〜ん♥もっと抱きつかせて〜♥(くそ〜、もっと抱きつけばこいつをメロメロにできるのに。)」←『特性〈メロメロボディー〉ではない』

影法師「それ以上ふざけた真似をするな。」

その時....

グウ~

グレイシア「!」

影法師「?」

グレイシア「........」カァァァァ

影法師「ハァ、ほら。」ポンッ

影法師は手から、まるでマジックのように林檎を一つ出した。と同時に剣をしまった。

グレイシア「えっ?」

影法師「うるせーからそれ食って静かにさせろ。ったく。」

グレイシア「いいの?」

影法師「ああ。」

グレイシア「やったー!ありがとう!(よし、だんだんと思い通りになってきた。)」

シャクシャクシャクシャク

グレイシア「はぁ〜おいしかった。」

影法師「これでいいだろ?そんじゃーな。」

グレイシア「ああ〜ん、待って〜♥」ギュッ

影法師「何だよ!もういいだろ!」

グレイシア「やたやだ!一緒に行くー!(マズい。今ここで逃げられたらお終いだ。)」

影法師「何でそんなに俺と行きてーんだ?」

グレイシア「ぎくっ!そ、それは....(どーしよー。こき使う為なんて言ったら殺されるかも....)」

影法師「どうなんだ?」

グレイシア「えっと....その....あ、あなたの強さに惚れたって言ったでしょ。はは...」

影法師「.......ふん、だが断る。」

グレイシア「えー!」

影法師「じゃあな。」

グレイシア「まってー。」

           ーーモルドタウンの出口付近ーー

グレイシア「............」テクテク

影法師「なんでついてくるんだ。」

グレイシア「だって〜、あなたと一緒に行きたいんだもん♥」

影法師「........お前、さっきから俺を誘惑しようとしてんのか?」

グレイシア「ぎくっ!」

影法師「生憎だが、俺はお前には興味がない。」

グレイシア「でも〜、あの時助けてくれたよね。」

影法師「俺がいつお前を助けたっていうんだ。」

グレイシア「初めて会った時」

影法師「あれは俺の旅を邪魔したからだ。」

グレイシア「えっ?」

影法師「つまり、俺はお前を助けてなんかいない。これだけでも覚えておけ。」

グレイシア「う〜。」

影法師「なんだ、その顔は。」

グレイシア「じゃあ、勝手についてく!」

影法師「........旅はかなり危険だ。死ぬ覚悟があるなら好きにしろ。」

グレイシア「は〜い♪」

          ーーモルドタウンから少し離れた森ーー

グレイシア「〜♪」

影法師「なんでそんなに楽しそうなんだ?」

グレイシア「ん〜?だって頼りになる人が傍にいるんだもん♪」

影法師「言っておくが、俺はお前を守ったりしねーぞ。」

グレイシア「まあまあ。」スリスリ

影法師「だからやめろって。」

グレイシア「そういえば今日はどこに泊まるの?」

影法師「さあな。まあ、野宿の可能性が高いな。」

グレイシア「野宿!?ということは、あなたと同じ寝袋に入って寝られるの?」

影法師「寝袋はお前に譲ってやるから余計なことすんなよ。」

グレイシア「え〜、一緒に寝よ〜よ〜♪」

影法師「嫌だ。」

グレイシア「う〜。....ん?」

影法師「今度はなんだ?」

グレイシア「あたし、あなたの素顔みてみたい!」

影法師「えっ?」

グレイシア「見せて!」

影法師「嫌だ。」

グレイシア「じゃあ....えい!」

影法師「うわっ!」

ドサッ

影法師「な、何すんだ!」

グレイシア「ちょ〜っと、しっつれ〜♪」

影法師「やめろ!」

グレイシア「えい!................!!」

グレイシアは影法師の素顔をみて、見とれてしまった。

影法師「....何してんだ!どけっ!」

影法師はグレイシアをつまみ上げた。

グレイシア「........」

影法師「何見てんだ?」

グレイシア「か、カッコいい〜♥」ウットリ

影法師「はぁ?」

グレイシア「ねぇ、チューして〜♥」

影法師「何寝ぼけたこと言ってんだ?」

グレイシア「寝ぼける〜?あたしは本気よ♥」

影法師「とにかくしない。」

グレイシア「いいじゃん♪誰もみてないんだから。」

影法師「勝手なことはするな。」

グレイシア「じゃ、チューするね♥」

影法師「人の話を聞け!」

グレイシア「........は〜い。」

影法師「ふん。」

影法師はフードを被った。

グレイシア「............」スリスリ

影法師「やめろって言ってるのがわかんねーのか?」

グレイシア「う〜。」

影法師「今度勝手なことしたらただじゃ済まさねーぞ。」

グレイシア「は〜い。(どうしよう。こき使う為に一緒についてきたけど....人間に恋しちゃった...)」

影法師「わかればいい。」

グレイシア「(あれ、案外優しいかも。)」

             ーーとある小川ーー

影法師「今日は此処で野宿かな?」

グレイシア「此処で?」

影法師「ああ。此処なら魚が沢山とれるからな。」

グレイシア「なるほど。」

そしてまた.....

グウ~

グレイシア「あっ....」

影法師「はぁ〜、わかったから待ってろ。」

グレイシア「は〜い!」

影法師はどこかに隠し持っていたナイフを魚が跳ねた瞬間に投げつけ、小川の真ん中にある木に刺した。

グレイシア「すご〜い!」

影法師「まあ、これぐらいでいいか。」

影法師は六匹の魚を串に刺し、火の周りに立てた。

グレイシア「おいしそ〜。」

影法師「ほら、食え。」

影法師はグレイシアに焼けた魚を差し出した。

グレイシア「ありがとう。いっただっきま〜す。」

ムシャムシャ

影法師「お前...自分で持って食えよ。」

グレイシア「こっちの方が食べ易いんだもん♪」

影法師「はぁ〜。」

グレイシア「あ〜おいしかった。」

影法師「もういいだろ?」

グレイシア「あ、ちょっと待って。」

影法師「なんだよ。」

グレイシア「はい、あ〜ん♥」

影法師「はぁ?」

グレイシア「ほらほら〜、冷めちゃうよ。あ〜ん♥」

影法師「やんねーよ。ったく。」

影法師はグレイシアから焼き魚を取り上げた。

グレイシア「ああ〜ん♥」

影法師「ああ〜んじゃねーよ。気色悪い声だすな。」

グレイシア「じゃあ〜、せめてこれくらいさせて♥」

グレイシアは影法師の膝の上に座り込んだ。

影法師「やめろって言ったろ。」

グレイシア「ねぇ、頭撫でて〜♥」

影法師「ああ。撫でてやるよ。もう二度とこんなことしないならな。」

グレイシア「じゃ〜あ〜........」ギュッ

影法師「おい!離せ!」

グレイシア「や〜だ〜♥」

影法師「...............」

グレイシア「あれれ〜?もしかして今あたしのこと、かわいいって思ったでしょ。」

影法師「なんでお前のことかわいいと思わなくちゃならねーんだよ。」

グレイシア「もぉ〜、照れ屋さん♥」チョン

影法師「何すんだ。」

グレイシア「ん?チューの方が良かった?」

影法師「そういう問題じゃねーんだよ。」

グレイシア「それよりさ、もう暗くなってきたよ。」

影法師「....そうだな。」

グレイシア「ねぇ、川で体洗っていい?」

影法師「好きにしろ。」

バチャバチャ

グレイシア「ね〜!かげほうし〜!ちょっと来て〜!」

影法師「?」

影法師はグレイシアのもとによった。

影法師「なんだ。」

グレイシア「体洗って♥」

影法師「自分で洗えばいいだろ。」

グレイシア「お願い〜♥」

影法師「断る。」

グレイシア「洗ってくれたら〜、影法師の旅の超有力な情報を教えてあげるんだけどなぁ〜♪」

影法師「?超有力な情報?」

グレイシア「うん。でも〜、洗ってくれたらだけどね〜♪」

影法師「........背中を向けろ。」

グレイシア「んふふ〜♪じゃ、よ・ろ・し・く♥」

影法師「................」ゴシゴシ

グレイシア「影法師〜、前もよ・ろ・し・く♥」

影法師「いい加減にしろよ。」

グレイシア「超有力な情報欲しくな〜い?」

影法師「........くそっ。」

グレイシア「んふふ〜♪」

影法師「言っておくが、もしもそれが俺にとって超有力じゃなかったら....どうなるかわかってんだろうなぁ?」

グレイシア「えっ!?」

影法師「どうした?」

グレイシア「な、何するの?」

影法師「お前を切り刻む。」

グレイシア「!!」

影法師「じゃあ洗うから前向け。期待しながら洗ってやる。」

グレイシア「え、あ、ちょっと待って。やっぱりいいや。」

影法師「なんでだよ。」

グレイシア「いや〜急に気が変わって〜。」

影法師「もしかしてだけど、超有力情報って嘘?」

グレイシア「ぎくっ!」

影法師「嘘だったら....切り刻み〜♪」

グレイシア「................」

影法師「今謝っても遅いが?」

グレイシア「................」

影法師「どうなんだ?」

グレイシア「........ごめんなさい」

影法師「ああ?」

グレイシア「ごめんなさい。許して。お願い!」

影法師「やっぱり嘘か。」

グレイシア「お願い!何でもするから!許して!」

影法師「................」

グレイシア「お願い....」

影法師「わかったから静かにしろ。」

グレイシア「えっ?」

影法師「涙も拭け。」

グレイシア「許してくれるの?」

影法師「まあな。」

グレイシア「....ありがとうーー!」ギュウウウウ

影法師「お、おい!やめろ!」

グレイシア「優しいーー!」スリスリ スリスリ

影法師「は、離れろ!」

グレイシア「やだーー!」

グイッ

影法師「おわっ!」

チュッ

グレイシア「う〜。唇にしようとしたのに〜。ほっぺになっちゃったじゃん。」

影法師「あっぶね〜。」

グレイシア「唇にさせて!」

影法師「許してやったんだからやめろ!」

グレイシア「うぅ、ごめんなさい。」

影法師「....ほら、前向け。」

グレイシア「えっ?」

影法師「洗ってやるから前向け。」

グレイシア「........うん、ありがとう。」

                ーー数分後ーー

グレイシア「ふぅ〜、スッキリした〜。」

影法師「おい、こっちこい。」

グレイシア「なぁ〜に〜?わっ!」

影法師「ほら、まだびしょびしょじゃねーか。」フキフキ

グレイシア「あはは〜、くすぐった〜い♪」

影法師「じっとしてろ。」

                ーー数秒後ーー

グレイシア「は〜、ありがとう。」

影法師「はいはい、どういたしまして。」

グレイシア「ねぇ、そろそろ寝ない?」

影法師「そうだな。結構暗くなってるし。」

グレイシア「じゃあ一緒に寝よ!」

影法師「断る。」

グレイシア「え〜。なんで〜?」

影法師「寝込みを襲われる可能性が高いからだ。」

グレイシア「襲わないわよ〜♪」ニコニコ

影法師「まあ、襲ったら襲ったで殺せばいいからな。」

グレイシア「うっ....」

影法師「寝袋は貸してやるからそれで寝ろ。」

グレイシア「えっ?影法師は?」

影法師「見張り番をする。」

グレイシア「え〜。一緒に寝よーよ〜。」

影法師「寝たくなければ寝なくていい。」

グレイシア「じゃあ、あなたに抱きしめられて寝たい!」

影法師「はぁ?」

グレイシア「しっつれ〜♪」

グレイシアは影法師の膝の上に乗り、影法師にぴったりとくっついた。

影法師「おい。」

グレイシア「ふふ、あったか〜い。」

影法師「はぁ〜。」

グレイシア「影法師、あたしのお父さんみたい。」

影法師「お父さん?」

グレイシア「うん。あたしね、小さい頃に両親とお兄ちゃん二人を亡くしたの。」

影法師「................」

グレイシア「お姉ちゃん二人は生きているんだけど、彼氏とどっかいっちゃったし....」

影法師「無理に話すな。」ギュッ

グレイシア「えっ?影法師?」

影法師「俺も同じだから気持ちはわかるが、話して得することなんてない。」

グレイシア「........ねぇ、影法師は本当は優しい人なんでしょ?」

影法師「何言ってんだ?」

グレイシア「殺すとか言ってるけど、本当は殺す気なんかないんでしょ?」

影法師「............」

グレイシア「素直になって。お願い。」

影法師「........ふっ、この影法師ともあろうものが、ただ一匹のグレイシアに全て見透かされていたとは............」

グレイシア「後さ、影法師って本名じゃないでしょ?」

影法師「ああ。」

グレイシア「本名はなんていうの?」

影法師「またそん時になったら教えてやるよ。」

グレイシア「う〜。つまんないの。」

影法師「もういいから早く寝ろ。朝まで抱いててやるから。」

グレイシア「うん。ありがとう♥」

                ーー数分後ーー

グレイシア「............」スースー

影法師「やっと寝たか。」

グレイシア「................」スースー

影法師「(確かにこうして見るとちょっとかわいい。)」

グレイシア「ん、んん〜....」スースー

グレイシアは寝ぼけて影法師の首の後ろに手をまわした。

影法師「!」

グレイシア「かげ....ほうし〜....」スースー

影法師「............」ナデナデ

グレイシア「んふふ〜♪........」スースー

影法師「ふっ、かわいい。」

グレイシア「かげほうし....キス....」スースー

影法師「悪いな。キスは出来ないんだ。ちょっと訳ありでな。」

グレイシア「........好き........」スースー

影法師「ふっ、寝言の多い子だ。」




                ーー翌朝ーー

グレイシア「ん、んん〜...ん?」

影法師「おはよう、グレイシア。」

グレイシア「影法師、おはよう!」

影法師「ほら、朝食だ。」

グレイシア「わーい!」

影法師「ほら、持っててやるから食べろ。」

グレイシア「えっ、いいの!?わーい!」ムシャムシャ

影法師「グレイシア、昨夜はありがとうな。」ナデナデ

グレイシア「えっ?」

影法師「君のおかげで素直になれたよ。」ナデナデ

グレイシア「えへへ〜。よくわからないけど影法師の役に立てたならいいや。」スリスリ

影法師「これ食べたらまた旅を始めるぞ。」

グレイシア「はーい!」

              ーー森の中ーー

影法師「...........」

グレイシア「(よ〜し。今日は思いっきり抱きついてみようっと。)」

影法師「............」

グレイシア「キャー!虫ー!」ギュッ

影法師「虫ぐらいで大袈裟だなぁ〜。」

グレイシア「怖いものは怖いもん!」ギュゥゥゥゥ

影法師「だったら、抱っこしてやろうか?」

グレイシア「!いいの!?」

影法師「ああ。別にいいよ。」

グレイシア「じゃあお願い!」

影法師「よいしょっと。」

グレイシア「わーい!」

影法師「子供みたいだな。」

グレイシア「影法師のまえでは子供だも〜ん。」

影法師「はいはい。」ナデナデ

グレイシア「んふふ〜♪」スリスリ

影法師「なあ、グレイシア。」

グレイシア「なあに?」

影法師「お前、俺のこと好きなのか?」

グレイシア「!!」

影法師「妙に多くスリスリしてくるし、やたらにキスしたがるし....だから、俺のこと好きなんかな〜と思って。」

グレイシア「........うん。あたし、影法師のこと好き。」

影法師「だからついてきたのか。」

グレイシア「違うの。最初は影法師の強さを見て、こき使おうとしてたの。」

影法師「えっ?」

グレイシア「でも、影法師の素顔を見たときに本気で好きになっちゃって....」

影法師「なるほど。」

グレイシア「だからこれからも影法師と一緒に旅をしてもいい?」

影法師「約束が守れるんだったらいいよ。」

グレイシア「約束?」

影法師「俺は今までキスをしたことがないんだ。」

グレイシア「そうなの?じゃあ、あたしが影法師の唇を奪って........」

影法師「違う。....俺は旅をしている時、一人の女性に一目惚れをしてしまったんだ。思い切って告白したら彼女はこう言ったんだ。」

(あなた確か旅人よね?だったら旅を続けて。そして、またこの街に来て。そしたらあなたと正式にお付き合いさせてもらうわ。後、あたしと付き合うのならファーストキスはあたしに頂戴ね?じゃあ、頑張って。あたしの未来の旦那さん♪)

グレイシア「ふ〜ん。」

影法師「だから、唇へのキスはやめてほしいんだ。」

グレイシア「うん。わかったわ。そのかわり、あたしのこと、かわいがってね。」

影法師「ああ、わかった。約束するよ。」

グレイシア「そうと決まれば、あたしと影法師の旅の始まりよー!」

影法師「ああ、これからよろしくな。グレイシア。」

グレイシア「こちらこそよろしくね♥」





















〜愛形(あいかた)誕生  完〜
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■筆者メッセージ
新人です。初めてです。
誤字脱字があったらごめんなさい。

いまいちなストーリーですが、お楽しみ下さい。←(ちょっと矛盾してます。)
ファントム ( 2013/12/30(月) 04:03 )