05捕獲
「誰だ!!」(また敵が…?)
『珍し〜!えっと…っあ!グラエナa〜たしか一昨日スクールでならった、なぁ♪』
「…はぁ?」
エイトの目の前には見た目10才くらいの明らかに新人らしい少年が立っていた。白いシャツの上にブレザーらしきものをきていかにもお坊ちゃんって感じだった。
小太りではあったがエイトにもわかるくらいに顔立ちがよく俗にいうイケメンだった。ただその口調からは知能の低さが伺えた。
『よーし、決めた!きみを仲間にするよ!!』
「はぁー!!!??? ふざけるな!」
その残念君から発せられた言葉にエイトはさらに衝撃を受ける。
「誰がきさまな…」『よーしいけ!ピチユ〜』
「…ピチューな」
残念である。
「よーしがんばるよー…てあなたはエイト!!」
「お前は俺を知ってるようだな。」
まともな反応にひさしぶりにエイトは安堵する。
「知ってるよ!!『水流』を抜けてからさらに悪事にてを染めている犯罪者だって!」
「ほうそれはそれは、お褒めにあずかり光栄です」
エイトはかなり本気でそう言った。話が通じる物がいて、本来の自分を思い出したからだ。
…やはり俺は悪タイプなんだ。悪事をはたらいてなんぼ。何も迷うことはない!
『そろそろお話はいいかいふたいとも?さぁいくよぉ〜』
(えっ!!いまこのこども俺たちに…)
『ピチユ〜電磁波!!』
「ぐっ!!」
驚いたエイトは一瞬だけスキができた。知ってか知らずか少年がそのスキにピチューの電磁波をピンポイントであて、エイトは麻痺になった。
『たしか麻痺になったらつかまえやすいって先生がいってたな〜、よ〜し、いっけ〜』
「ははは!!おまえはバカか、たとえ麻痺になったとしてもおれはほとんどダメージをくらっていない!それにおれのレベルじゃたとえ瀕死でねていたって……はっ」
そう言ったおれはあることに気がついた。このこどもが投げたボール。よくみたら書いてるよマスターボール。コイキングからダークライまで等しく捕まえるというあのチートボール。初めて見たよ。
「あっまた涙が…」