闇のジムリーダー(発生編)
「ふーん…四葉という悪のジムリーダーを倒してほしいっていう奴かぁ。」
ユウヤは依頼の手紙を見てこうつぶやいた。それ聞いた、タクトがこう聞く。
「悪のジムリーダー?」
「うん…最近、雨聡と蕪村を従えてジムをやっているっていう噂だよ…預かり所でそういうの聞かない?」
「うーん…そういえば…確かどこかのトレーナーがポケモンを預けた時に聞いたような…」
「それちょっと教えて!」
タクトの言葉にユウヤが興味津々にこう聞いた。
「えーとな…俺のところのSTAYのお客さんの育て屋さんで聞いたんだけど…」
話によるとどうやらその人はカゴメタウンに勝手にジムを建てているという。その人はゴーストタイプの使い手だということ。しかも3人とも性格は闇のようで誰も倒したことがないという。しかもその人たちに倒されるとポケモンを奪われてしまうというのだ。そのことを聞いたタクトは怒りを持ったが挑んだとしても強いポケモンばかりと聞くので挑むのをやめたのである。
「そう言う事があったのかぁ…」
話をすべて聞いてユウヤがこうつぶやく。
そういうことを聞くと結構あれだ。悪のジムリーダーがどんなのか試してみたくはなるが奪われてしまうのなら試してはいけないような気がする。でもそれで本当にいいのだろうか…それがあまりわからない。
「でもなんかそれ酷いって思わないか?」
「ああポケモンを奪おうとする行為自体がね。つーかそれをやっている四葉というジムリーダーはどうかと思うんだけど…。」
そうユウヤが言うと…
「そのジムは違反のジムだよ〜。」
いきなりジムリーダーらしき人が入ってきた。
「アーティさん!」
その声の主はアーティだった。
「わぉ!本当にキミはここに住んでいたんだね!」
「見ればわかるだろ…」
アーティの言葉にユウヤはあきれてこういう。
「それで…その四葉という人がどういうことで違反していると…」
「うーん…カゴメタウンに勝手にジムを建てているという時点で違反だね。それとポケモンを奪おうとしていることだね。」
「なるほど…」
「しかもそれは悪の組織が普通にやっているものだ。それを何でそのジムリーダーがやろうとしているのかがわからん。」
ユウヤがソファーに寝転がって少しつまらなさそうにこう言った。
「それでアーティさん、何でここに来たの?」
「実はちょっと君に聞きたいことがあってね。」
アーティが少し嬉しそうにこう聞いた。
「君ってサトシくんは知ってる?」
「うーん少しは知っているよ。」
サトシというのは無鉄砲かつお調子者だが、正義感に溢れる熱血トレーナーでピカチュウというのを連れている。そんなトレーナーがどうしたというのか。
「そのサトシくんがそのジムのことを聞いたら行っちゃったんだよ。倒されたらポケモンが奪われるということも聞かずに…」
そのことを聞いた途端、ユウヤは急に外にポセットを持ち出した。それを見たマリル、キモリ、リオルが傍による。
「どうした、ユウヤ。」
「タクト、行くよ。」