第一章
闇のジムリーダー(雨聡登場編)
「え!?ユウヤって暗いところだめなの?」
タクトから事情を聞いたヒカリは驚いた。まさかユウヤが暗いところが駄目だったことは知らなかったのである。一応タクトは知っていたのでヒカリにすべてを話したのだ。ちなみにユウヤはタクトにおんぶされている。
「そういうこと早く行ってよね?知らなかったら大変なんだから。」
「お前の名推理のせいでいい忘れたんだよ。」
「ヒカリの…名推理は…余り…あたらねぇけど…話長い…からな。」
「確かにそうだけど…君はまず、自分の体を心配しろよ」
「はぁい」
ユウヤがやる気のなさそうにタクトに返事をした。たぶん暗いところにいることが影響なのだろう。肩に息をしていてぐったりしている。
「これじゃあバトルは無理そうだな…」
「安心しろ…バトルは…ちゃんとできる」
「だといいが…」
タクトが少し不安になりながらもおんぶをしているのはユウヤが頼りになる相手と知っているからだろう。そうでなければこういうことはしないはずだ。
しばらくして進んでいくと暗い部屋から光が差してきた。もうすぐ出口という証拠なのだろうか。タクト達はそれに向かって進んでいく光の先に行くとそこにはジムリーダーの部下の少年がいた。肝心のサトシはここにはいない。たぶん勝ち進んだかそれともやられてしまったかどちらかであろう。しかしその少年はまるでサトシと同じような顔をしていた。
「君が雨聡だな。」
呼吸を整えたユウヤがタクトの背中から飛び降りてこういう。口にはなぜか棒つきのキャンディを加えていた。本気モードや悪の組織などが絡むといつもこうする。今回は本気モードということなのだろう。
「そうだよ…雨聡だ!」
雨聡の姿はまるで闇に変換されてしまったサトシ、通称闇サトシの姿そのものだった。ポケランティスに取り付かれた時の姿と同じような感じをユウヤは感じているのだろう。しかもその隣にはなんと闇に包まれたデントと同じような姿、闇伝斗がいたのだ。
「タクト…ここはたぶんマルチバトルだ。今回は一緒に戦ってもらわないと駄目になりそうだが行けるか?」
ユウヤがタクトにこう聞くと「もちろんだ」と笑顔でいった。2対2のダブルバトルがいよいよ始まる。


■筆者メッセージ
結構日にちがあいてしまいましてすいません。ネタを練っていました。というより探偵キャラとかが余り集まってくれないことに正直…どうしようかなぁって思ってしまいます。
とりあえずもっとたくさんのキャラをください。お待ちしております!
さて次は2対2のバトルが始まってしまいますが…どうなるかは次回をお楽しみに!
影島忍 ( 2015/07/08(水) 11:34 )