Story2 ドクローズ(?)
※注意※
リンが途中キャラ崩壊を起こしています。ご注意を。
「なんだとこのガスタンク野郎!!」
「ガスタンクじゃねえ!」
喧嘩をしている、エバとガスタンク・・・・・・失礼。スカタンク。なんでこんなことになったのかといえば…。
〜★〜
時は少し遡る。依頼掲示板と呼ばれるエバ達の仕事が貼ってある看板の前に3頭のポケモンが立っていた。その三頭のうち二頭は昔エバの宝物を盗んでいった二頭だったのだが…。
「なんでお前らこんなとこにいんだよ。」
というエバの質問はその二頭に向けられたものらしいが真ん中に立っていた一頭が勘違いしたらしく睨みつけてきた。
「ああーん!?天下の探検隊『ドクローズ』が掲示板見てたら悪いか!?」
その目力にひるまないエバはリンに痛い性格してるなあ…。と囁くがその言葉はしっかり聞こえていた。
「誰が痛い性格してるって!?」
「お前だよ、お前。」
こんな感じで言い合いが続き、冒頭に戻る。エバは言ったことを曲げない性格だし、ガスタンク、なんて言われたガs・・・スカタンクも引くわけにはいかない。
「そこまで言うなら決闘だ!!」
スカタンクが言った一言にエバが凄惨な微笑みを見せる。見ていたリンは呆れてため息をついた。
――あーあ、もうエバ止まんないよ…。
エバの笑み。それの真意を知らないドクローズリーダー(?)スカタンクは血走った目でうなずいた。
「いいぜ!どこでやるんだ!?」
エバは少し思案した後、余裕を感じさせる口調で言い放つ。
「何処でもいいぜ。・・・。どうせ負けるわけないしな。」
「言ったな!?後で泣いても知らねえぞ!!」
簡単な挑発に乗ったスカタンクが指定してきたのは、[リンゴの森]と呼ばれるところだ。
「[リンゴの森]!?」
その場所に過剰反応を示したのはリンだ。目を異様にぎらつかせ、口からよだれ。・・・なんだこの変人・・・とスカタンクが思ったのは言うまでもない。
「うっしゃ、分かったわ!時間は正午よ!いいわね!!」
「あ、ああ…。」
その気迫にだれも逆らえずに頷く。ドクローズがいなくなった瞬間エバはリンの肩をたたく。
「リン、いったいどうした?」
その質問にリンは答える。口からだらだらと流れているよだれほったらかしで。
「そ、それはね。」
「とりあえずよだれ拭け。」
よだれを拭いたリンが語った内容を要約すると、こうだ。
リンは[花咲の都]でもらったリンゴ、「シャイン」が大のお気に入りになっていたらしく、それがとれる[リンゴの森]に行きたいと思っていたらしい。それで今日の依頼が終わったらいかないかと言おうと思っていた矢先の出来事だ。こうなるのも無理はないだろう。
「というわけで!行くよ!エバ。」
「あ、ああ…。」
若干引き気味のエバをつれてリンは[リンゴの森]へと向かった。