story1 滝の秘密(笑)
「ここだね。」
「ああ。」
リンたち、チーム『エクシード』はペラフィの依頼を受けて[秘密の滝]に来ていた。
「どっから調べ…」
「ぎゃう!」
「お、おいリン!?吹っ飛ばされんなら行くな!」
どこから調べようか、と周りを見回すエバ。と、リンが滝を触って飛ばされる。と…リンが、葉っぱを天にかざす。葉っぱが輝き始めた。
「リン?どうした。」
「練習のたまもの!今見せずにいつ見せる!?ソーラービーム発射ぁ!」
リンの放ったソーラービームが滝に穴をあける。そこに見えたのは、
『洞窟!?』
だった。そのあとリンが言うことには、
「変なビジョンが見えたから、ぶっ放しました☆」
だそうだ。ぶっ放し方を間違っている…と強く思うエバ。
「どうする?」
と聞くリンにあきれたかのような笑いをこぼすエバ。
「聞かなくてもわかってるだろう?」
「あはは〜まあね。」
リンたちは滝に突進する。
「うわっと!…ぼす?」
何か大きいものにぶつかり跳ね飛ばされたエバが後ろを振り向くと…
まっすぐこちらに落ちてくるリンが見えた。
「きゃー―♪」
「『きゃーー♪』 じゃねえよ!何気に楽しんでんだろお前…!」
ぶちっ。そんな音が聞こえそうなほどに綺麗にエバの上に着地したリン。くるりと後ろを振り向き、飛ばされた原因を見つめる。リンはすぐにそのポケモンがなんなのかすぐに思い至った。このバカでかさ、1体くらいしか思いつかない。
「カビゴンだ〜。」
「ほへは ひひはは ぼひへふれ〜!(:訳 それは いいから どいてくれ〜!)」
「あ、ごめんごめん。」
と笑いすぐにエバの上からどくリン。izimeだと思わなくもない。ふたりは洞窟の入り口をふさぐかのように(実際ふさいではいないが)眠っているカビゴンを見上げる。
「どうしてこんなところに…?」
と、エバがつぶやく。
「カンビィ〜」
ごろん、ズリッ、どっぼーん。
「落っこちちゃった。」
「滝つぼに行ったぞ?生きてんのかあれ。」
「気にしない♪」
意気揚々と洞窟の中へ入って行くリンに軽くため息をついたエバは、後を追った。