story 0.1 エバの受難
皆さん、こんにちは。いや、おはようか?それとも今晩は?もしかして初めましてもあったりして…?まあいいや。俺はエバ。種族はリオルで性別は♂だ。チーム『エクシード』の副リーダーを務めている。今日は俺の身に起こった受難について話させてもらおう。
この話は[花咲の都]から帰ってきた次の日の話だ。俺はいつもの様にお日様と一緒に起きた。そこ、爺臭いとか思うなよ!!理由は俺たちの所属するギルド、『プクリンのギルド』の弟子の一人、種族ドゴーム、♂のクオンだ。皆さんもゲームをプレイ…。いや、メタ発言は控えよう。ドゴームという種族は総じて声がでかい。簡単に言うと…。メガホンだな!それを朝の目覚まし代わりに聞くんだぞ!?俺は耐えられん。てなわけで今日も早起きしたんだが…。
「リン、おーい。起きろ――。」
俺の隣におかれているベット(藁100%)で超熟睡している俺のパートナー。種族チコリータ性別♀チーム『エクシード』のリーダー、リンが起きない。リンを起こそうと悪戦苦闘しているうちに時間は刻々と過ぎていく。――急げ、俺!!
「ふえ?」
よし、起きた!行くぞ!!リンを引きずりながら部屋を呼び出そうとした俺は。
「起きろおぉおおおおおお!!朝だぞおおおお!」
0距離からの【ハイパーボイス】をくらった。耳が……!!鼓膜がやられた・・・。ぐわんぐわんと揺れまくる世界。あの10回ぐらい回った後的な感じだな。そんな視界の中で俺は【波導爆弾】を【ハイパーボイス】を放ったドゴーム、クオンの大口に叩き込んだ。クオンは白目をむいて倒れる。よくやったな、俺。自分で自分をほめる。
だが、俺の身に起こった受難はこれだけでは済まなかったんだ……。
朝の朝礼が終わり、俺たちは『パッチールのカフェ』と呼ばれる新しくできたカフェに来ていた。ちなみに今日は休みなのさ!!ここでは好きな材料を持ってきて、マスターのパッチさんに渡すと、ドリンクにして返してくれる。ドリンクにする時のシェイクが面白くて案外人気だ。
「パッチさん、よろしく。」
「橙グミ、入りました〜。」
ここで隣の『ソーナノ?リサイクル』にいるソーナンスが「ソーナンス!」と言い返してからパッチさんのシェイクが始まる。
「あ、それ、ほ、それ、くるくるくるーっと。 あ。」
俺は頭から橙グミのシェイクを被る羽目になった。理由?ペットボトルによく似たものに材料を入れて蓋をして振るんだが、蓋が浅かったらしく振って蓋が外れて中身がドバッと俺にかかったらしい。
「すいません〜」
「いや大丈夫。」
タオルを借りて橙グミシェイクまみれになった体を拭いて外に出る。……今日は人生最高の厄日か?そんな俺の考えは的中していたんだ。ギルドへの道を歩いていると、
「エバさーん!危ない!」
ごいーん。林檎が後頭部にクリーンヒット。リンは腹抱えて爆笑。ちょ、こいつ殺していい!?殺していいですか!?その後頭部にヒットした殺人林檎はマリルリ兄弟、マリとルリが買ってきた林檎らしい。謝る二人に林檎を渡し、いたむ頭をさすりながら俺はプクリンのギルドへと向かった。
無事についたかって?まあ途中でみはりあなに穴が開いていて体がはまったけどね。これが俺の身に起こった受難だ。理不尽だよな。リンは絶対こんな目には合わないんだ!!理不尽だ…。
と、まあ。このままじゃあ収集つかないしな。ここで終わりにさせてもらう。作者が言ってたが、次のSub Storyはプクリンのギルドの一人、ドゴームのクオンにスポットを当てるらしい。お楽しみに。(いつになるかは分かんないけどな。)