story2 プクリンのギルド
「はい、着いたよ!ここがププリンのキルトでーす!」
「ププリンじゃなくてプクリン。キルトじゃなくてギルド。」
リンのボケにエバが綺麗につっこむ。
「あれ、間違っちゃった?」
「盛大にな。」
リンはボケたこともあまり気にせずギルドへと走る。と…
「ポケモン発見!ポケモン発見!」
「誰の足形?」
「足型は…チコリータ!」
「リン、そっちのリオルは?」
「ま、いいじゃん。」
「はぁ…」
何か変な会話がやり取りされた後、エバはリンに連れられてギルドの中に入っていった。
「おお・・・」
「ここがプクリンのギルド!」
エッヘンと胸を張るリン。エバは呆けたように口を開いていた。中に入ってすぐの階段を降りた後、周りにはたくさんのポケモンがいる。ビッパ、キマワリ、ヘイガニ…まだまだいる。と…
「おーい、リン!」
一匹のペラップが近寄ってきた。
「ペラさん。」
「人の名前を勝手に略すな。その子は?」
「エバ。よろしく頼む。ペラ…でいいのか?」
「んなわけあるか!私はペラフィだ。よろしくな。エバ。」
ペラフィはエバに軽く自己紹介をする。エバも軽く会釈を返した。
「ペラさん、ププルさん、います?」
「ああ、親方様なら、いるぞ。」
「ププル?」
軽く首をかしげるエバ。それを見たリンが説明する。
「ププルさんは…このギルドで一番偉い人!」
「へぇ、」
いや・・・そういうもんなのか?と心の中でつっこむペラフィ。
「というわけで…ペラさん、案内して?」
「わ、分かった分かった。」
ペラフィはリンの甘えるに弱い。エバの脳内辞書にはその文がインプットされた。
「ここが?」
「そう、親方様の部屋だ。くれぐれも粗相がないようにな。」
とだけ告げ、ペラフィは扉を開いた。