story11 いつもの日々
どうも、エバです。あのスリープ事件からもう四日が過ぎ、俺たちは見事にお尋ね者退治の仕事しかしていませんでした。(爆)
リルとルリが友達に俺たちのことを言い、噂が噂を呼び、俺たちチーム『エクシード』は
お尋ね者退治のスペシャリスト、とまで言われるように・・・・・・・ハイハイそうでしょうよ!一日五体のお尋ね者を倒してればね!てなわけで、俺たちは今日も今日とて依頼をクリアしていたのでした。その帰り道に一軒の建物を見つけた。
「エバ、新しいお店みたいだよ。えーと、う、う、ウパーと書簡!」
「ウパー図書館な! ウパーと書簡ってなんだよ!?」
と、リンのボケにツッコミながらもそのウパーと書簡…間違った、ウパー図書館に入っていった。
「いらっしゃいです!一冊10ポケですよ!」
てなわけで、リンは…『チコリータのすゝめ』 何を勧めるんだ。
『編み物だ百科』 編み物大百科じゃなくてか。
『ボケの極意 これさえ読めば立派なボケキャラに!』 そんなボケたいのか。
この三冊。
俺は…『足跡文字辞典』 読めるようにならなきゃな。後は……
「ん?」
片隅に置かれていた本が目に留まった。えーっと、『未来と今』 どんなタイトルだ。
本を開くと、木彫りの人形と、小刀が入っていた。
「その、木彫り人形何か書いてある。」
リンの言葉にうなずき、俺は木彫り人形の文字が彫られている部分に指を走らせる。・・・・・・エバ、ハーネスト?俺と同じ名前?軽く眉をひそめる俺。次の瞬間、木彫り人形は消え、本と小刀だけが残された。
「エバ、今…」
「ああ……帰るぞ。」
俺たちは本を借りて帰っていった。
〜*〜
夜も更けたころ。ウパー図書館に一匹のポケモンがいた。
「やっと見つけたよ…。 僕の×××・・・」
そのポケモンのいたところに一陣の風が吹く。風がやんだとき、そのポケモンは姿を消していた。