ほんの十年前の出来事
・・・また、会えるさ・・・
ふと、この言葉を思い出す。もうこの世には存在しない者の言葉。それでいて、懐かしく、愛しくもある。
馬車に揺られて三時間。鎧を着用している五人の騎士。その一人はこの言葉を嘆く。
?「?、また・・・会える?」
?「!んにゃ、なんでもない。ほれ、そろそろ見えるぞ!」
?「おほぉ、あれが大陸で一、二を争う大王国っすか。でかいねぇ〜〜」
?「そんな興味ありそうなこと言って、内心めんどくさがってるくせに」
?「ありゃ、気づいた?」
?「そんなことより、もう着いたぞ。正門だ。」
?「うっし、いくぞー!」
城下町
?「お〜またまたいい酒がありますな!」
?「俺と飲み比べるつもりか?いいぜぇ、受けてたつ!」
?「お、やるか?」
?「二人ともいつも飲み比べするねぇ〜、飲んで飽きないわけ?」
「「まったくもって飽きる気配がしない」」
?「ああそう・・・」
?「ついたぞ、城だ」
?「お〜でっかい」
?「で?これからどうする?」
?「確かに、城に入るまでは言ったが入ってからどうするかは言ってないな」
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?「さて、王にでもあってくるか」
?「だな♪」
?「未計画だがそこからの脱出案がすばらしすぎる・・・」
?「これが唯一の取り柄だね」
王室
「「うぃーーーーっす!」」
?「こら、ここの王は病んでるんだからそんな声出したら・・・」
?「ん?ああ、派遣騎士団の者かな?私はこの国の王、リスカノール・エレミットだ。よろしく。」
?「あ、あのぉ、病に侵されてるんじゃ・・・」
「・・・治った」
「「「「早ッ」」」」
「まあいい、メリー、こっちに来なさい。」
?「・・・・」
「おっほっほ、うちの娘のメリーはかなり人見知りでね。すまん。ほら、こっちにきなさい。」
?「は、はあい・・・」
・・・・