ポケモン 不思議のダンジョン時の探検隊 チームPWAZS
第1章 結成!探検隊PWAZS
第1話 嵐の海で…
「…………うおっ!……………だ、大丈夫か?」
声が響く。
「は、離してはダメだ!」
焦りの色が見える声だ。
「もう少し……。何とか頑張るんだ!」
雷鳴が轟いた。さっきから、嵐の音がする。とても激しい嵐だ。
「ダ、ダメだ。このままだと……。」

「「う、うわーーーー」」
ここで声は止んだ。







…………………うぅ…………………

目を開けると綺麗な海が見える。
しかし、ここはどこだろう?

…………だめだ。意識が………………









「うーん」
一匹のポケモンが一つの建物の前で右往左往していた。
「いや。こんなことしてちゃだめだ。今日こそ勇気を振り絞らなきゃ」
そのポケモンは前に踏み出した。
「ポケモン発見!ポケモン発見!」
けたたましい声だ。
「誰の足型?誰の足型?」
「足型はワニノコ!足型はワニノコ!」
そのポケモン…ワニノコは、驚いて一歩下がった。
「わわっ」
反射的に声をあげた。
「び、びっくりした〜!…ふぅ」
ここでワニノコは深呼吸をした。
「……………ダメだ。結局入れない。今日こそと思ってきたのに…」
ワニノコは何かを取り出した。
変な模様が書いてある妙な石。
「この宝物を握りしめて行けば勇気も出るかと思ったけど…」
これは他力本願の一種ではないだろうか。
「あぁ、ダメだ。おいらって本当に臆病だなぁ…。情けないよ」
そしてその建物を去った。
と、そこに、二匹、ポケモンが来た。
「おい、お前。今の見たか?」
ポケモンの一匹が尋ねた。
「あぁ、もちろんだぜ」
もう一匹が答える。
「さっきウロウロしてたやつ、なんか持ってたよな?」
「あぁ、ありゃあきっとお宝かなにかだぜ」
「狙うか?」
「おう」
サラッと強奪を決めた彼らは件のワニノコを追いかけていった。






「わぁ、綺麗だなぁ。クラブが、吹いてる泡が夕日の海に重なって…ホント、いつ見ても綺麗だよなぁ…」
しばらく景色を見て…
「うん、おいら落ち込んだ時は決まってここに来るけど、今日もこれ見て良かった。これを見ると元気が出るよ。」
ふと、横を向いた時。
「…ん?あれ…なんだろ…?」
近づいて見ると…
「わ!誰か倒れてるよ!」
慌てて近くによった。
「ねぇ、君、どうしたんだよ。大丈夫か?」







……………うぅっっ……………………

目を開けると、ワニノコがいた。
辺りを見渡すと、海があった。
「あっ!気がついた!良かった!」
ここは…………?
「動かないから心配したよ。アンタここで倒れてたんだぜ?」
倒れてた?この自分が?
「おいら、ワニノコのレオ!よろしくな」
挨拶された。というか、こいつ、喋ってる。
「それで、アンタは?ここら辺じゃ見かけない顔だけど…」
ですよね。自分も見たことないです。この辺。その前に、確認。
「それより、君なんで話してるの?」
「え?なんでって…ポケモン同士だからかな?どうしてそんなこと聞くの?」
……………いま、看過出来ない言葉があった。ポケモン『同士』だと?
「ごめん。波の音でよく聞こえなかった。もう一度言ってくれる?」
聞き間違えだな。
「だから、君がピカチュウで、おいらがワニノコだからだよ?君、頭打った?」
俺からも。君、頭打った?
と、言いたいけど、先に確認しよう。
海に映った自分の姿を見た。
うん。ピカチュウだね。
……俺、今変な事言ったよね?
もう一度、みてみよう。
うん。ピカチュウだね(本日2回目)
…………………………………………………
はい?え、あ、は?ちょ……え?
俺、記憶の中では人間だよ。おかしいな…
うーん。なんでだ?
深呼吸しよう。スー、ハー、スー、ハー。
「君、何してんの?」
「深呼吸だけど?」
「…君、やっぱり変だよ」
ですよね、分かってました。
本当の事を言うべきか?…うーん。
ちょっと確かめてみようかな。
「人間って知ってる?」
「知らないヤツ、いる?」
はい、知ってるらしいです。
じゃあ、次。
「人間がポケモンになったって聞いたことある?」
「…………ないけど。君がそうだっていうのかい?」
コイツ、見た目によらず鋭いらしい。
もう、言おっかな。
「そうだよ」
レオ、絶句しております。
そうなるよね、普通。
「新手の詐欺?」
復帰しました。
第一声が、それかい。まあ、そうなるよね、ふつ(ry
「もう一回聞くよ、名前何?」
名前ね、名前は…………

「ネオンだけど。ニックネームつけてくれても良いよ」
ここで多くの方々が魅了されるであろう天使の笑みを浮かべた。なのに、
「はい、詐欺確定」
はひどい。あくまで脳内の話だったかなぁ。
「ちょ、見捨てないで…詐欺なら、もっとマシなウソつきます!」
必死です。
「……それもそうだな。うーん。」
I am making a wish now(意味 願い事中)
「…………うん。おいら、信じる。信じるよ!」
よ、良かったー。安心。
「さっきは疑ってゴメン。というのも、最近悪いポケモンが増えてるからなんだ」
へぇー。
「いきなり襲ってくる奴もいるしね」
話のこしを折って悪いけど、後ろに悪意を持っているように見受けられるポケモンが2匹来ましたヨーーー。
って、襲いましたね。
「おっと、ごめんよ」
「なんなんだよイキナリ!」
当然の流れです。そして、謝ってないし。
「へへっ、分からないのかい」
嘲笑されてるし。
「お前にちょっかい出してんのさ」
「ええ!」
はい、いきなり襲ってくる奴ですからね。
「それ、お前のもんだろ」
「あ!それは!」
「悪いがこれはもらっていくぜ」
さっきからずーっと話してたズバットがレオが落とした石を拾った。
「あーーーーーーっっ!!」
「けっ、すぐ奪い返しに来るかと思っていたが…なんだ?動けねぇのか?意外と意気地なしなんだな」
相方のドガースが言った。
「さっ、行こうぜ」
「じゃあな、弱虫くん、へへ」
ズバットの言葉を最後に立ち去った。
「ああ……………………」
絶望を一言で表すとは…なかなかやるな!
「ど、どうしよう」
知るかよ。
「あれ、おいらの大切な宝物なんだ。あれがなくなったらおいらは……」
すでに涙目。弱虫って言われるだけある。
「こうしちゃいられない。何とか取り返さなきゃ。アンタ、手伝ってくれるか?」
見捨てられたくないし…まぁ、イエスかな。
「うん、いいよ」
「ホントに?あ、ありがとう!早く行こう」
「ちょっと待て。どこに行くんだ?」
「海岸の洞窟だよ。彼奴らあそこに逃げたから」
「戦ったりする?」
「するよ。当たり前じゃん」
「戦い方とか、技の使い方教えて?」
「ん、あー、そっか、いーよー。」

技の使い方や戦い方を教わりながら、海岸の洞窟に入った。

第1話 END

■筆者メッセージ
多分、話の道筋は通ってる。……通っていますように…

文才ないのでアドバイスお願いします!

追記 7/16の6:40に改稿しました。
具体的には顔文字を排除しました。アドバイス、ありがとうございました!
ESSBEBRGN ( 2015/07/17(金) 18:40 )