30話 最後の試練
「ヒルビと私は、右にいるユキノオーを相手にするから、ルーアとエメリは、左にいる
キングドラを相手にして、サロファとタイガは、真ん中にいるライボルトの相手を
して。」
「ええ。」
「うん。」
「了解。」
「わかったわ。」
「ああ。」
ヒカリの指示に、ルーア達は返事をし、ヒカリとヒルビはユキノオーに近づき、ルーア
とエメリはキングドラに近づき、サロファとタイガはライボルトに近づいた。相性の
良さで決め、早く終わらせようという考えだ。サロファとライボルトは相性が悪いが、
ライボルトのひらいしんで、ヒカリが電撃を使えないため、先に倒そうという考えた。
サロファも、そのことを理解していた。
「縛り玉。」
ヒカリが縛り玉を使って敵の動きを封じ、それを合図に、ヒルビ達は動き出した。
「ほのおのうず。」
「ようせいのかぜ。」
「はっぱカッター。」
「みずのはどう。」
「はどうだん。」
それぞれの技は、動けない相手に直撃した。
「サロファ!」
「ああ。」
「「ばくれつのたね。」」
空かさずヒカリは、サロファにばくれつのたねを渡し、サロファは頷いて、ばくれつの
たねを受け取り、ヒカリはユキノオーに近づき、サロファと同時に使った。
「ヒルビ、一歩前に出て、斜め前に向かって、ほのおのうず。」
「わかった。ほのおのうず。」
ヒカリは攻撃した後、後ろに下がり、ヒルビに指示し、ヒルビは、ヒカリの指示通りに
攻撃し、ユキノオーに当てた。
「アイアンテール。ヒルビ、もう一回お願い!」
「ほのおのうず。」
ヒルビの攻撃の後、再びヒカリがユキノオーに近づき、足元に攻撃した。足元を攻撃
したことにより、ユキノオーがバランスを崩し、前に倒れてくるところを、ほのおの
うずで、止めをさした。ユキノオーはほのおのうずに直撃し、倒れた。
「.......ヒカリ、ユキノオーは倒れたの?」
「うん。倒れたよ。」
何も見えず、ユキノオーが倒れたことが分からなかったヒルビは、何かが倒れたような
音が聞こえ、ヒカリに尋ね、ヒカリは、それに頷いて答えた。そのすぐ後、ヒカリが
周りを見渡すと、ちょうどルーアとエメリがキングドラを倒し、サロファとタイガの
ことを手伝っていたところだった。サロファとタイガの攻撃に、ルーアとエメリの援護
が加わり、ライボルトを倒した。これで、ヒカリは電撃を使えるようになった。
「次は、ルーアとエメリがブーピッグ、タイガとサロファがカビゴンを相手にして。
.........ヒルビと私は...あちらを.....。」
ヒカリは次の指示を言い、ヒカリ自身とヒルビの相手を言う時に口雲り、あるポケモン
を指差した。
「了解。」
「ああ。」
「うん?」
「うん。わかった?」
「ええ?」
目が見えているルーアとサロファは納得して頷き、誰を差したか見えていないヒルビと
タイガとエメリは、口雲った理由が分からず、疑問府を浮かべていながらも頷いた。
「.....ねえ、ヒカリ。僕達は誰と戦うの?」
ヒカリの指示通りに、全員が移動し始めた時、ヒルビがヒカリの近くに来て、尋ねた。
「...ビークインよ。ビークインは虫タイプだから、エメリに聞かれると.......。」
「ああ、うん。そうだね...。」
ヒカリが辺りを見渡し、小声でヒルビに言うと、ヒルビは、虫タイプとエメリの言葉を
聞き、察することができ、納得した。
「もう一回いくよ。縛り玉。」
ヒカリは、再び縛り玉を投げ、また相手の動きを止めた。
「10万ボルト。」
「ほのおのうず。」
「シャドーボール。」
「つるのムチ。」
「みずのはどう。」
「はどうだん。」
ヒカリ達は、一斉に動けない相手に攻撃した。動けないため、相手には直撃したが、
(......ビークインはともかく、ブーピッグとカビゴンは防御が堅すぎる...。たね
の効果が、あとどのくらいなのか分からない....たねの効果が切れる前に、
ビークインとムウマージとハブネークは倒さないと.........けど、他の敵も多い
から、倒していかないと.......。)
ヒカリは全員の様子を見て、そう思って考えながらバッグの中から何かを出そうとして
いた。
「みんなちからだま。」
ヒカリはそれをバッグから取り出し、その不思議玉を使った。ヒカリ達全員の攻撃力と
特攻力が2段階あげた。
「エレキボール。ヒルビ、3歩前に出て、ほのおのうずを使った後、りゅうのいぶき
を真正面に使って、その後、後ろに下がって。」
ヒカリはエレキボールを放った後、ヒルビに指示し、ヒルビはそれに頷き、ビークイン
に3歩近づき、ほのおのうずを放ち、続けてりゅうのいぶきを放ち、後ろに下がった。
ビークインは、エレキボール、ほのおのうず、りゅうのいぶきと次々とくらい、完全に
怒り、ヒルビに攻撃しようと近づいた。
「でんこうせっか。...ヒルビだけに集中していたらだめですよ。アイアンテール。」
ヒカリがでんこうせっかで移動し、ビークインの後ろを取り、ビークインにそう言った
後、アイアンテールでビークインを地面に叩きつけた。
「ヒルビ、斜め下にほのおのうずを。10万ボルト。」
ヒルビは斜め下の方向に技を放ち、ヒカリは、ヒルビと同時に技を放ち、直撃させた。
「もう一回.........!」
ヒカリがもう一回攻撃しようと電気を流した時、10万ボルトとは別の感じがして、
ビークインだけでなく、ブーピッグやカビゴン、他のポケモンにも当たっていた。
「...これは、ほうでんね......。」
ルーアがヒカリの電撃を見て、そう呟いた。ほうでんは全体攻撃、この状況にとって
とても有利な技だ。
「....それなら......ヒルビ、私が攻撃を放った後、きりさくで止めをさして。」
「ヒカリの考えがそうだとすると、私達もそれに合わせて.....エメリ、はっぱ
カッターを使って、その後につるのムチ。」
ヒカリはヒルビに指示し、ルーアはヒカリの指示を聞いて、それに合わせて即座に
考え、エメリに指示した。ヒルビとエメリは、何も見えないため状況が分からなかった
が、ヒカリとルーアの指示に頷いた。
「あっちで何かあったみたいだけど、僕達も同じことする?」
「ああ。そうだな。」
何も見えていないが、ヒカリ達の話を聞いたタイガがそう聞くと、ヒカリ達の様子を
見ていたサロファは、迷いなく頷いた。
「ほうでん。」
ヒカリが広範囲に電撃を放ち、相手のポケモン達は、それに直撃した。相手のポケモン
達が電撃を浴びているヒルビ達は、それぞれ近づいていた。
「ヒルビ、横よ。」
「きりさく。」
「マジカルリーフ。」
「はっぱカッター。...つるのムチ。」
「ねっとう。」
「ローキック。」
電撃が終わった瞬間、ヒカリがヒルビにそう言い、ヒルビは、ヒカリの言った通りに
使い、ビークインを倒した。他にも、ルーアとエメリが同時に技を使い、サロファと
タイガは、技マシンで覚えたばかりの技を使った。
「ヒルビ。ビークインは倒したよ。」
「やったー!エメリが暴れないし、それにあと......何匹だっけ?」
「まだまだよ。まだ4匹.........いや、5匹ね...。」
ヒカリが声をかけると、ヒルビは、エメリが暴れる心配がなくなって、喜びながら
言った。ヒカリは、ヒルビの様子に苦笑いしながら言い、周りを見ていて、一点を見る
と、笑みを浮かべた。ヒカリが見たのは、ブーピッグを倒したルーアとエメリの姿
だった。
「ヒカリ、私達は終わったけど......どうする?時間もあまりないと思う。」
ルーアがヒカリに近づきながらそう言い、まだ戦っているタイガとサロファに視線を
向けた。カビゴンの防御力は、思ったより硬いようだ。ヒカリは、その様子を見ながら
考えた。
「......少し変えてみることにするね。サロファ、エメリと組んで、ボスゴドラの
相手をして。ルーアとヒルビは、ムウマージを倒して。こんな時に、タイガに気絶
してもらったら、困るから。私はほうでんで全員のサポートをしながら、タイガと
一緒にカビゴンの相手をするから。」
「うん。」
「わかった。」
「ええ。」
「ああ。」
ヒカリは、サロファに向けて聞こえるようにしたり、タイガに聞こえないようにしたり
など、声の大きさを調整して指示し、ヒルビ達はヒカリの指示に頷き、サロファは
カビゴンから離れ、エメリとボスゴドラに近づいた。
「ルーア、大丈夫だと思うけど、相性の悪い相手で良かった?」
「大丈夫。問題ないから。お互いに早めに終わらせましょう。」
ヒカリは、ヒルビと一緒にムウマージの近くに向かおうとしたルーアに話しかけ、
ルーアは笑いながらそう言い、ムウマージのところに向かった。ヒカリも、カビゴンの
近くまで来た。
(カビゴンは眠ったら、時間が経つに連れて、回復していく........。それなら、
眠れないようにすれば.........。)
「タイガ、一回離れて!めぐすりのたね!」
ヒカリは、カビゴンを見てそう考え、タイガを下がらして、カビゴンの口の中に
たねを入れた。
「ほうでん。」
「はどうだん。」
間髪入れずヒカリが攻撃し、タイガも、ヒカリの考えに気づき、ヒカリに続いて
攻撃した。
「10万ボルト。」
「はっけい。」
ヒカリは休まずに電撃を放ち、電撃が修まるのと同時にタイガが飛び出し、攻撃した。
その攻撃は直撃したらしく、今までのダメージもあり、カビゴンは、ゆっくり倒れた。
「.....カビゴンは倒れた?」
「うん。倒れたけど、休んでいる暇はないみたいね!」
タイガが確認してきて、ヒカリはそれに頷くと、背後からの攻撃に気づき、右に
避けた。攻撃してきたのは、エビワラーだった。
「タイガ、任せていい?」
「もちろん。」
ヒカリがタイガに頼むと、タイガは、快く返事してくれた。
「ほうでん。」
ヒカリは、タイガとエビワラーから離れ、ムウマージと戦っているルーアとヒルビに
近づき、電撃を放った。突然の攻撃に、ムウマージは避けられず、直撃してしまった。
「援護、ありがとう。シャドーボール。」
「ほのおのうず。」
ルーアは電撃を見て、ヒカリからの援護だと気づき、ヒカリにお礼を言いながら攻撃を
放ち、ヒルビもルーアと同時に攻撃を放った。電撃に痺れていたムウマージは避ける
ことができず、その攻撃も直撃し、倒れた。
「ヒカリの方が速かったみたいね。」
「でも、こっちはサロファとタイガの攻撃で、既にダメージを受けていたからね..。」
「それより、さっきの電撃でこっちに近づいてきているけど、それでいいの?」
「うん。これでいいの。」
ヒカリが歩いて近づきながらルーアと会話していると、ボスゴドラとエビワラー以外の
残りのポケモン達が出てきた。
「もうすぐエメリとサロファも、ボスゴドラの相手が終わると思うから、一気に決着を
着けようと思っているの。」
「確かにね.....。でも、ヒルビの件の方はどうするの?そろそろ効果が切れても
おかしくないと思うよ。」
ヒカリは、戦っているエメリとサロファの様子をちらっと見ながらそう言った。
ボスゴドラの体力は消耗しているようで、もうすぐで決着も着くだろう。ルーアもその
様子を見て、納得した様子だが、一つ疑問に思ったことがあり、聞いた。
「.....ルーア任せになるんだけど、相手の良いルーアが戦って、ヒルビには、離れた
ところでエビワラーと戦っているタイガに、オレンのみかピーピーマックスを渡しに
行ってもらうということで、なるべく離れてもらうことにしようと思っているの。」
「...了解。早めに終わらせるからね.....。」
ヒカリは、少し悩ましげながら話し、ルーアはその話を聞いて、快く引き受け、
ハブネークを見て、瞬きした。
「ヒカリ、ルーア、終わったけど......次の相手はこいつらか?」
「うん。今、タイガが戦っているエビワラーを含めて残り5匹、だから、これで
最後よ。」
ヒカリとルーアが話している間に、エメリとサロファがボスゴドラを倒し、話しかけて
きた。ヒカリは、サロファの言葉に頷き、そう答えた。
「これで最後ね。さっさと終わらせるわ............!?見えるようになったわ!」
「「「!?」」」
エメリが気合い十分に言い、前に踏み出た時、エメリは目を見開き、そして、驚き
ながらそう言い、ヒカリ達も、その言葉を聞いて驚いた。ヒカリはすぐに、ヒルビと
ハブネークを会わせないようにしようと思い、ヒルビの方を見た。
「ヒルビ!私達が戦っている間に、タイガにオレンのみを届けに.........」
「......蛇...だ.........。」
ヒカリがヒルビに指示を言ったが、遅かった。ヒルビの視線の先には、ハブネークが
いた。ヒルビは、ハブネークを見た瞬間、固まってしまった。ハブネークの方も、
ヒルビの視線に気づき、ヒルビに襲いかかろうと近づいてきた。だが、ヒルビは固まっ
ていて、動けそうになかった。
「ルーア!ハブネークの動きを止めて!」
「ええ。了解。サイコキネシス。」
ヒカリがルーアに指示し、ルーアはそれに頷き、サイコキネシスで動きを止めた。
しかし、ハブネークは、ヒルビの目の前にいて、ヒルビは震え、口を開け、叫ぼうと
していた。
「ヒルビ、落ち着い...........」
「うわああああああああぁぁぁぁ!!蛇ぃぃぃぃぃ!!」
ヒカリが慌ててヒルビを落ち着かせようとしたが、ヒルビは絶叫した。それと同時に、
炎を放った。ひのこやほのおのうずとは違って、強力で別のような炎だった。その炎
は、サイコキネシスで動けないハブネークに直撃した。
「あれは.......火炎放射ね.....。」
その炎を見て、ルーアがそう呟いた。
「.....もしかして、恐怖のあまり、火炎放射を覚えてしまったということなの?」
「そうね...。」
ヒカリの予想に、ルーアは、苦笑いしながら頷いた。しかし、火炎放射が直撃しても、
ハブネークは倒れず、まだ動けそうだ。そう思った時、突然、ハブネークの頭上から
光が降ってきた。ハブネークは不意を着かれ、その光に直撃し、倒れた。
「........久しぶりに見たよ、ルーアのみらいよち...。」
「あら、分かった?久しぶりに使ったのよ。」
ヒカリはあの光に見覚えがあり、隣にいるルーアに向かって言うと、ルーアは首を傾げ
て、笑顔を浮かべながらそう答えた。
「.....それで、この後どうするんだ?残り4匹になったが.........」
話の頃合いを見て、サロファが尋ねた。確かにサロファの言った通り、残りは4匹に
なったが、ヒルビがハブネークの時の精神的なダメージを受けて、息切れしていた。
「...じゃあ、少し作戦を変えるね。一気に決着を着けるのはそのままね。相性の良さ
を考えて、サロファはブーバーン、エメリはバンギラス、私とルーアはピクシーと
戦って、ヒルビはオレンのみを二つ持って、一つはヒルビが食べて、もう一つは
タイガに渡してきて。ヒルビは疲れていると思うから体力を回復させてね。」
「ああ。」
「ええ。」
「了解。」
「....うん。そうするよ...。」
ヒカリは少し考え、作戦を少し訂正して、指示した。ルーア達は頷き、ヒルビも頷いた
様子を見たが、どこか疲れた様子だった。ヒカリは、ヒルビにオレンのみを二つ渡し、
ヒルビは、オレンのみを一つ食べながらタイガの方に向かった。ヒカリ達は、残り4匹
と戦い、すぐに決着を着けた。ヒカリのほうでんで、結構体力を消耗していたらしく、
すぐに残り4匹も倒れた。
..........................
「.....チーム『ジュエル』!よくぞ、全ての試練を乗り越えた!そして、君達の勝利
だ!おめでとう!」
ヒカリ達は最後の戦いを終え、ガラガラ道場に戻された。ガラガラ道場に戻されて
すぐ、ガラガラがヒカリ達を見て、拍手しながらそう言った。ヒカリ達は、きょとんと
した表情になりながら、ガラガラの言った言葉に気づき、自分達が勝ったことに
喜んだ。しばらくすると、フーディン達も戻ってきた。
「おう!お疲れさん!残念ながら、勝負はあの子達の勝ちだぜ。」
ガラガラが戻ってきたばかりのフーディン達に明るく言うが、フーディン達は結果を
聞いた瞬間、暗い表情をして、アンデュとアレッドの前に来て、頭を下げた。
「...申し訳ありません。」
「別にいいのです。相手が私達より強かったからだ。そこまで気を悩むことはあり
ません。」
フーディンが謝罪し、アンデュは、それを気にしてないとフーディン達に言い、ヒカリ
達の方を見た。
「........あの時、あなた達が言った、助け合うことができるという言葉を認め
ましょう...。現に、あなた達は勝ちました.....。」
アンデュのその言葉に、ヒルビとタイガがほっとしかけたが、アンデュが、しかし...
と続けたのを聞き、気を引き締めた。
「あなた達のやり方は、確かにサポートしているが、それだと、苦手が克服されたわけ
ではないわ。それじゃあ、意味がないと思うわ。」
「...いえ。確かに苦手を克服することはできませんが、苦手があるかないか関係
なく戦えます。探検にも助け合いは必要です!」
アンデュの言葉に、ヒカリは言い返した。ヒカリとアンデュは睨み合った。しばらく
して、アンデュがため息を吐いた。
「....そうね......。この戦いは、あなた達の勝ちよ。」
アンデュが負けを認め、ヒカリ達は喜んだ。アンデュは、しかし...と続けて言い、
笑みを浮かべた。
「私達は負けました。しかし.....他の皆さまはどうでしょう?」
「「サロファ!!」」
「エメリ〜!!」
「「げっ!?」」
「「「「えっ?」」」」
アンデュの言葉と同時にサロファとエメリを呼ぶ声が聞こえ、サロファとエメリが反応
し、ヒカリ達は疑問符を浮かべ、声のする方に向いた。見ると、メガニウムがこっちに
向かって走ってきた。
「...母さん....。」
「「「「えっ!?」」」」
「くっ......。」
エメリが真っ青になって呟き、ヒカリ達はその言葉に驚き、サロファはその場から立ち
去ろうと走り出したが、サロファの目の前の地面に水で作られた手裏剣が刺さった。
「ほう...。我らが来たから逃げようとは、そこまで腰抜けだったか?」
「サロファ、そろそろ話し合った方がいいぞ。」
「....親父.....兄貴......。」
すると、サロファの後ろに突然ゲッコウガとゲコガシラが現れた。サロファは振り返っ
てそう呟いた。ヒカリ達は状況が分からず、エメリ達とサロファ達を見ているだけ
だった。
「さ〜て、エメリ!」
「どういうことか説明してくれるか、サロファ?」