第二章 不思議な力と探検隊の日々
12話 見張り番と時の歯車
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 ヒカリ達は、毎日、修行に励み、探検隊ランクがブロンズランクに上がった。朝は、
 ヒカリとタイガが起き、朝日を見て、その後、サロファが、やっと環境に慣れて、
 起きられるようになり、コゴムに攻撃することがなくなり、ヒカリ達は、安心した。
 ヒルビとエメリは、あんまり変わらず、コゴムに起こされていました。しかし、コゴム
 のうるささに、サロファは、不機嫌になり、サロファは、ヒルビとエメリ、コゴムを
 攻撃することにし、強制的に起こすようになり、コゴムが起こしにくることは、なく
 なった。ヒルビとエメリは、サロファに攻撃されたくないため、早く起きようと努力
 するようになった。そして、何日か経ち....................

 「さあ、みんな。仕事にかかるよ♪」

 「「「「「「「「「「「「「おおーーーーーーーーーー!!」」」」」」」」」」」」」

 リコラの声で、ギルドの弟子達は、掛け声を上げ、仕事に行った。

 「今日は、何をする?」

 「お前達!!」

 ヒカリ達が依頼を選ぼうとすると、突然、コゴムに呼び止められた。

 「お前達!今日は、こっちを手伝ってくれ!!」

 コゴムに呼ばれて、ヒカリ達は、コゴムについていくと、そこには、ラチアがいた。

 「ラチア、連れてきたぞ!」

 「ありがとうございます。コゴムさん。」

 コゴムが、ラチアに声を掛けると、ラチアは、コゴムにお礼を言った。

 「今日は、お前達には、見張り番をやってもらう!」

 「すみません。見張り番は、いつも僕の仕事なんですが、今日は、お父さんに、掲示板
  の更新を言いつけられまして、見張り番の仕事ができないんです。で、誰かに、僕の
  代わりに、今日1日、見張り番をしてほしい。というわけで、よろしくお願い
  します。では。」

 コゴムが命令口調で言い、ラチアは、コゴムの言葉に関して説明し、説明し終わると、
 地面に潜っていた。ちなみに、エメリは、コゴムの命令口調に不機嫌になり、サロファ
 が止めていた。

 「........というわけだ。」

 「なんで、僕達がやるの?」

 「新入りだから、色々経験した方がいいからだ。」

 コゴムの言葉に、ヒルビが質問すると、コゴムは、当たり前だという感じで言った。

 「説明するぞ。この穴に潜って、見張り番をするんだ。ギルドの中に、怪しいやつを
  通すわけには、行かんからな。ギルドの入り口のところで、どんなポケモンか見極め
  ているのだ。お前達も、ここに来る時、足形を鑑定されただろう?」

 「ああ、あれか。あの時、いきなり聞こえたから、僕、びっくりしたよ。」

 「そうそう、あれのおかげで、ヒルビが何度も失敗して、迷惑だったわよ。」

 「もう。そのことは、言わないでよ。」

 コゴムの説明に、ヒルビが思い出し、エメリは、ヒルビを睨みながら言い、ヒルビも、
 エメリを睨みながら言った。

 「それで、この穴に潜って、私達は、どうすればいいのですか?」

 「この穴は、見張り穴の下へと通じている。ラチアは、この穴を通って、見張り穴の
  真下まで行き、見張り穴に立つポケモンの足形を見て、どんなポケモンなのかを、
  わしに教える。それを聞いて、わしは、怪しいポケモンでなければ、入り口を開け、
  ギルドの中に、ポケモンを通す、とまあそんなわけだ。とにかく、お前達は、足形を
  見て、ポケモンを教えてくれればいいんだ。どうだ?分かったか?」

 「はい。分かりました。」

 ヒカリの質問に、コゴムは、説明した。ヒカリは頷き、ヒカリ達は、穴の中に入って
 いった。

 「思ったより、真っ暗だね。僕は、波動で分かるけど、明るくした方がいいね。」

 「でんきショック。」

 「ヒルビ、尻尾の炎を使え。」

 「うん、分かった。」

 ヒカリ達が穴の中に入ると、穴の中は真っ暗だったため、ヒカリは、弱めのでんき
 ショックで、周りを明るくし、ヒルビは、尻尾の炎で、前方を照らした。ヒカリ達は、
 前に進んでいると、光が見えてきた。ヒカリ達は、光が見える方向に向かうと、光が
 差し込んでいる場所に出て、上を見ると、穴が開いてあり、格子があった。

 「どうだーーーー!見張り穴の下まで着いたかーーーーーーーーー!」

 「うん!着いたよ!」

 「よし!それでは、見張り穴の上に、ポケモンが乗るはずだ!その時、誰の足形か、わし
  に教えてくれ!ポケモンがきたぞーー!!」

 コゴムの叫び声に、ヒルビが返事すると、コゴムは、そう言った。すると、上に、誰か
 の足形が見えた。

 「うーん?誰だろう?」

 「.....ドードーじゃないかな?」

 「僕も、そう思う。」

 「俺もだ。」

 「じゃあ、決まりね。足形は、ドードー!足形は、ドードー!」

 ヒルビが悩んでいるなか、ヒカリとタイガとサロファは、足形を見て、そう判断し、
 エメリは、ヒカリ達の意見が一致したので、大声で叫んだ。すると、コゴムが正解だと
 言った。それから、ヒカリとタイガとサロファは、足形を見て、判断し、ヒルビと
 エメリは、大声で、そのポケモンの名前を言うようになった。




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 しばらくして、

 「来客、終了♪来客、終了♪」

 「了解!おーい!ヒカリ!ヒルビ!タイガ!エメリ!サロファ!今日は、終わりだ!戻って
  こい!!」

 リコラの声を聞き、コゴムは、指事をした。ヒカリ達は、コゴムの大声を聞き、元の道
 を辿って、戻ってきた。穴から出ると、そこには、リコラとコゴムがいた。

 「お前達、ご苦労だったな♪それでは、見張り番の仕事の出来具合は、なんと!
  パーフェクト!!頑張ったご褒美だ♪報酬も、スペシャルバージョン!特別に、
  いっぱいあげるよ♪」

 リコラは、嬉しそうに言い、500ポケ、しあわせのタネ、カテキン、いのちのタネを、
 ヒカリ達に渡した。

 「こんなに、もらっていいの!」

 ヒルビは、もらった物を見て、嬉しそうに言い、ヒカリ達は、見張り番の仕事の方が
 いいのではないかと思っていた。





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 その夜、ヒカリ達が夕食を食べ終わった後、突然、大雨が降り、ゴロゴロと鳴り始め、
 雷が落ちた。

 「うわっ!すごい雷!!」

 「うるさいわね!!」

 ヒルビが、雷の音で驚いていると、エメリが、眠いのか、不機嫌なのか知らないが、
 ヒルビに怒鳴った。

 「今夜は、嵐みたいだね......。」

 タイガは、窓を見ながら呟き、ヒカリも、窓を見ながら、明日の朝には、晴れます
 ようにと祈っていた。

 「.......そういえば!僕達とヒカリが出会った前の晩も、嵐だったんだよ。嵐の夜の
  次の日に、海岸で、ヒカリが倒れていたんだ。倒れた時の記憶とか、何か思い出せ
  そう?」

 (............うーん.......嵐があって、自分は、どうして、あそこに倒れて
  いたのかな?.............だめ...何も思い出せない。)

 ヒルビが、窓を見ながら、そう言い、タイガ達も、ヒルビの言葉で、そのことを思い
 出したようだった。ヒカリは、思い出そうと、必死に考えたが、何も思い出せず、首を
 横に振った。

 「やはり、難しいか........。」

 「でもまあ、少しずつ思い出していければいいよ。」

 ヒカリの様子を見て、サロファは、考え込む様子で言い、タイガは、ヒカリとサロファ
 に、前向きに、明るく言った。

 「僕、あれから、思ったんだけどさ、ヒカリが見た不思議な夢は、ヒカリ自身のことと
  深く関わっているじゃないかな。何となくだけどね。」

 ヒルビが、真剣な顔で言い、ヒカリは、聞きながら、そうかもしれないと思っていた。

 「あり得るかもな。未来の夢を見るピカチュウなんて、知らないし、人間が、突然、
  ポケモンになったというのも、聞いたことがないからな。」

 「だから、その2つが、大きく関わっているかもしれないね。」

 (自分の記憶をたどるカギが、あの夢の中にある。.....でも、もし、そうだったと
  しても、いったい、それが、どう関わっているのかな?....それに、どっちかという
  と、あの夢より、誰かといるあの光景の方が、記憶をたどるカギなのかもしれない。
  あの二匹は、今、どうしているのかな?どんなポケモンだったのかな?)

 ヒルビの話に、サロファとタイガも同意し、ヒカリは、再び考え込んだ。

 「人間だった時のヒカリが、どんなだったのか知らないけど、でも、僕、絶対いい人
  だと思うよ。だって、ヒカリの夢のおかげで、悪いポケモンも、やっつけることが
  できたんだし。」

 (悪いポケモンか.........あの二匹は、きっと、いいポケモンだと思う。あの二匹
  といる光景を見ると、楽しい、幸せとか、明るい気持ちになるから。.........!
  ....そういえば。前に、リコラが言っていた、悪いポケモンが増えたのは、時が
  狂い始めた影響だって、それって、いったい、どういうことなの?)

 「ねえ。前に、リコラが言っていた、時が狂い始めた影響で、悪いポケモンが増えた
  って、いったい、どういうことなの?」

 ヒルビの言葉に、ヒカリは、そう考えると、ヒルビ達に聞いてみた。

 「世界各地で、少しずつだけど、時が狂い始めているんだ。何故、狂い始めている
  のかは、分からないんだけど、みんなが言うには、時の歯車が、何かしら影響して
  いるんじゃないかとも、言われているよ。」

 「時の歯車?」

 タイガの説明のなかで、ヒカリは、聞いたことのない言葉に、疑問符を浮かべた。

 「時の歯車は、世界の隠された場所、例えば、森の中や湖や鍾乳洞や火山の中などと
  いったように、色々な場所にあり、その中央にあるのが、時の歯車と呼ばれている
  んだ。その時の歯車が、そこにあることで、それぞれの地域の時間が守られている
  んだ。」

 「そう。.........その時の歯車が、その場所からなくなると、どうなるの?」

 サロファが、時の歯車について説明し、ヒカリは、サロファの説明を聞いて、疑問に
 思ったことを聞いた。ヒルビ達は、ヒカリの質問に、考え込んだ。

 「僕達も分からないけど、時の歯車を取っちゃったら、たぶん、その地域の時間も、
  止まってしまうんじゃないかな。だから、みんな、絶対、触らないようにしている
  んだよ。とにかく、大変なことになっちゃうと思うから、みんな、怖がって、時の
  歯車だけには、触ろうとしない。例え、どんなに、悪いポケモンでもね。」

 「........そろそろ、寝た方がいいな。」

 タイガは、考えながら言い、サロファは、そろそろ寝た方がいいと思い、言った。
 ヒカリ達は頷き、部屋中から寝息が聞こえた。





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 その頃、キザキの森では.......

 「初めて見たが、.........これがそうなのか..........。」

 一匹のポケモンが、光を放ち、空中に浮いている歯車を見て、言った。

 「ついに見つけたぞ!時の歯車を!!......まずは、一つ目!!」

 一匹のポケモンは、そう興奮した様子で言い、歯車に手を伸ばし、掴んだ。







グラシデア ( 2020/01/06(月) 19:40 )