悠久の風と輝く光 〜時の風と未来と宝石の光〜








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第二章 不思議な力と探検隊の日々
11話 予知夢の裏をかけ
 「ひとまず、アイルを安全なところに連れて行くね。あのままだと、危ないから。」

 「わかった。」

 ヒカリは、アイルを見て、そう言い、ヒルビ達は、頷いた。

 「でんこうせっか。」

 「はどうだん。」

 「ひのこ。」

 「はっぱカッター。」

 「あわ。」

 ヒカリは、アイルを助けるため、でんこうせっかで近づき、ヒルビ達は、ヒカリの援護
 と、どういう行動がくるか分からないため、一斉に攻撃した。

 「ねんりき。」

 ヒルビ達の攻撃は、トープのねんりきで、防がれてしまった。だが、ヒカリのことは、
 気にせず、ヒカリは、アイルのところに来た。

 「大丈夫?怪我はない?危ないから、あそこの岩影に隠れていて。」

 「は、はい...。」

 ヒカリは、アイルに、焦らないように、微笑みながら、離れたところにある岩を指差し
 て、言った。アイルは、少し安心し、ヒカリが指差した岩の影に隠れた。ヒカリは、
 それを見ると、ヒルビ達のところに戻った。

 「どう?」

 「僕達の攻撃は、全部防がれたよ。でも、ヒカリには、何もしなかった。ヒカリが、
  攻撃をするためでは、ないということを分かっていたような感じだったよ。」

 「それって、.........特性?」

 「ああ。おそらく、特性、予知夢だ。」

 「そのとおりだ。さて、探検隊、どう戦うか?」

 ヒカリが聞くと、タイガが説明した。タイガの話で、ヒカリは、気づき、ヒカリの言葉
 に、サロファが頷いた。トープは、にやりと笑いながら、挑発した。

 「やってみなきゃ、分からないでしょ!はっぱカッター。」

 エメリは、トープの挑発にのり、攻撃したが、その攻撃も、かわされてしまった。

 「ひっかく。」

 「つばめがえし。」

 ヒルビとサロファは、至近距離ならと思い、攻撃をしたが、またかわされてしまった。

 「はっけい。」

 「つるのムチ。」

 「........さいみんじゅつ。」

 タイガが攻撃を仕掛け、トープが避けた瞬間、エメリは、つるのムチで、トープを拘束
 して、動けないようにしようとしたが、トープは、予知夢で知っていたため、つるの
 ムチをかわしたうえに、タイガに当たるように仕向けた。トープは、タイガが動けない
 間に、催眠術をかけ、タイガは、眠ってしまった。

 「タイガ......!?」

 「さいみん.....................」

 「つばめがえし。」

 エメリが、タイガに気をとられているうちに、トープは、エメリに近づき、催眠術を
 かけようとしたが、サロファの攻撃を感じたため、かわした。サロファは、エメリの前
 に立ち、構えた。

 「あわ。」

 「ひのこ。」

 「でんきショック。」

 「........ねんりき。」

 サロファの攻撃と同時に、ヒカリとヒルビも、別々の方向から攻撃した。三方向からの
 攻撃を、トープは、念力で、軌道をずらし、攻撃を、ヒカリ達に向けた。

 「サイコショック。」

 「ひゃっ!?」

 「うわっ!?」

 「ぐあっ!?」

 「きゃっ!?」

 トープは、さらに攻撃を仕掛け、ヒカリとヒルビは、跳ね返されてきた攻撃をかわす
 ことができたが、トープの攻撃には、咄嗟に反応できず、くらってしまった。サロファ
 は、かわそうとしたが、後ろに、エメリがいて、近くには、眠っているタイガがいる
 ため、その場から動くことができず、エメリとタイガを庇い、跳ね返された技も、
 トープの攻撃も、まともにくらった。しかし、サイコショックは、広範囲に放たれ、
 エメリとタイガは、後ろからくらった。

 「さいみんじゅつ。」

 「しまっ...............」

 「サロファ!つる..............」

 「かなしばり。」

 トープは、休む暇をあたえず、サロファに近づき、催眠術をかけた。サロファは、咄嗟
 のことでかわせず、エメリも、つるのムチで助けようとするが、間に合わず、さらに、
 トープの金縛りで、動けなくなった。

 (タイガに続いて、サロファとエメリまで.........。どうしよう?今、戦えるのは、
  私とヒルビだけになったけど、トープの予知夢は厄介、ヒルビは、不安そうだけど、
  私は、まだ諦めない。)

 ヒカリは、眠っているタイガとサロファ、動けなくなっているエメリを見て、焦りを
 感じていた。しかし、ヒカリは、不安そうな顔をしているヒルビを見ながらも、諦め
 ないようにと言い聞かせ、余裕そうな笑みを浮かべているトープを見た。

 (大丈夫。タイガ達が戦えないのは、今はだからね。エメリは、金縛りで動けない
  けど、サイコショックをくらっただけで、私とヒルビと同じだから、まだ戦える。
  サロファは、跳ね返された技が直撃したけど、トープの催眠術で眠る前、動けていた
  から、サロファも、まだ戦える。タイガは、効果抜群のサイコショックをくらった
  けど、タイガなら、まだ大丈夫だと思う。問題は、トープの予知夢ね。攻撃が分かっ
  てしまうから、普通に攻撃することも、不意打ちすることもできない。どうすれば
  .........どうすれば、いいの...............)

 ヒカリは、状況を見ながら、必死に考えていると、

 『あー!また負けた!』

 (えっ!?)

 突然、声が聞こえた。ヒカリが驚いていると、どこかで、2つの影が戦い、決着した後
 の光景が見えてきた。

 『相変わらず、......は、強いよ。というか、あの攻撃は、強力なうえに、避けるの
  も難しいよ。未来に起こる攻撃なんだから。』

 『まあ、.......の言うとおり、この攻撃をかわすことは、難しいけど、回避すること
  だって、できるから。』

 少年のような声が聞こえた影は、地面に寝ころがり、そう言うと、少女の声が聞こえた
 影は、笑顔で(笑っているように見える)、そう言った。

 (未来に起こる!?...........でも、話を聞いている限り、予知夢ではなく、別の
  攻撃だと思うけど、似たような感じなのかな?)

 『えっ!?あるんだ!?聞きたい!』

 『いいわよ。未来に関する攻撃などの対象方法のような感じだけど。』

 ヒカリがそう思っていると、少年のような声の影が、興味津々に聞き、少女のような声
 の影は、頷いていた。

 『先を読むことよ。未来に起こるんだから、こっちも、未来に起こることのその先の
  ことをするの。それと、広範囲な攻撃をすることよ。』

 『..........つまり、どういうこと?』

 『分かりやすく言うと、ワナを仕掛けるの。といっても、技を使うんじゃなくて、道具
  とか、技を使わないことで、ワナを仕掛けるの。未来が分かるという力があるから、
  でも、そういう力は、相手の技が分かるから、道具などを使うワナを仕掛けた方が、
  未来に起こる攻撃だったり、次の攻撃が分かったりしても、うまく仕掛ければ、
  バレることはないから、攻撃を防げて、相手に攻撃することもできる。それと、
  広範囲な攻撃をした方が、攻撃を防げて、相手にも、攻撃を当てることができる
  から。まあ、これは、例としてね。考えれば、もっと方法があるかもしれないから
  ね。未来の力とかでも、相手の心を読むことは、できないからね。』

 2つの影は、会話を続け、ヒカリは、2つの影の会話を聞いていた。

 (確かに、そういう戦い方も、作戦としては、いいかもしれない。)

 『ありがとう、.......。考えてみるよ。』

 『頑張ってね。』

 (普通に聞こえている。けど、.....名前だけ、聞こえない。)

 ヒカリがそう思ったと同時に、少年のような声の影がそう言った。少女のような声の影
 は笑って、言った。ヒカリは、会話を聞いていて、ずっと名前だけが聞き取れないこと
 に疑問をもった。

 『......ねえ。ヒカリも、考えてみる?』

 (えっ!?)

 少女のような声の影が、ヒカリの方を見て、ヒカリの名前を呼んだ。ヒカリは、その
 ことに驚いていると、2つの影が消え、トープとヒルビ達が見えた。

 (な、何?今のって.........アイルとトープの時とは違う。眩暈がしなかったし、
  何より、あの声は、海岸の洞窟、朝日を見た時の..........つまり、私の昔の記憶
  なのかな、ヒカリって呼んでいたから。........あの二人は、誰なの?名前は分か
  らないけど、私にとって、大切な.........。......それより、さっきの会話を
  うまく使えば、何とかなるかもしれない。.........先を読む.........技を使わ
  ないワナ...........広範囲の攻撃.........................!?そうだ!!)

 ヒカリは、少し混乱しながらも、さっきの光景のことを整理し、しばらく考えると、何
 か思いついたらしい。

 「ヒルビ!お願いがあるの。」

 「な、何?」

 突然、ヒカリに言われ、戸惑いながらも、ヒルビは返事をし、ヒカリの話に、耳を
 傾けた。

 「...................なのだから、お願いできる?」

 「うん。分かった。」

 「話し合いは、終わったか?」

 ヒカリの作戦に、ヒルビは頷き、ヒカリ達は、トープを睨み、構えた。トープは、その
 様子を見て、怪しげな笑みを浮かべ、挑発した。

 「ひのこ。」

 「でんこうせっか。」

 ヒルビは、トープの足下の地面に攻撃し、砂が舞うと、ヒカリは、サロファ達のところに近づいた。

 「目眩ましで、俺の注意を引き、仲間を復活する気のようだな。だが、そう簡単に
  うまくいかない。ねんりき。」

 トープは、そう言うと、舞っている砂を吹き飛ばし、ヒカリに攻撃した。

 「でんきショック。」

 ヒカリは、近くにいるサロファに当たらないようにするため、サロファから離れ、攻撃
 を放ち、防いだ。

 「でんこうせっか。」

 「ひっかく。」

 ヒカリは、すぐ攻撃するが、かわされ、ヒカリの攻撃がかわされた後、ヒルビが攻撃
 するが、ヒルビの攻撃も、かわされた。

 「もう一回、でんこうせっか。」

 「ひっかく。」

 「フン。遠くからではなく、近距離の方が当たりやすいと考えたんだろうが、遠く
  だろうが、近距離だろうが、お前達の攻撃は、当たらない!」

 ヒカリとヒルビは、もう一度、同じことを繰り返し、トープは、それを見て、嘲笑うか
 のように言うが、ヒカリとヒルビは、また同じことを繰り返した。そして、それが
 何度も続き、ヒカリの攻撃がかわされ、ヒルビの攻撃も、かわされた瞬間、

 「ヒルビ!今よ!!」

 「はあああああああああああ!!」

 ヒカリの合図で、ヒルビは、トープの方に向かって、何かを投げた。

 「おっと。危ない、危ない。もう少しだったのに、残念だったな。」

 トープは、かわした後、そう言ったら、

 「.......おい。」

 低い声が、トープの後ろから聞こえた。トープが振り返ると、そこには、ものすごい
 不機嫌なオーラをだしているサロファの姿があった。

 「勝手に起こしやがって、覚悟はできているんだろうな。」

 「い、いや、俺は、何も...................」

 サロファの言葉に、トープは、動揺しながらも言い、ヒカリとヒルビを見ようとした
 が、さっきまでいたヒカリとヒルビの姿がなかった。

 「サロファ、よろしく。」

 「やっちゃいなさいよ!」

 「........どういうことだ!?」

 サロファの後ろで、タイガは、エメリに、いやしの種を渡し、苦笑いしながらそう言っ
 た。エメリは、乗る気満々に言った。トープは、サロファとタイガが、もう起きている
 ことに驚いていた。本当なら、まだ寝ているはずだ。

 「あわ。つばめがえし。つばめがえし。」

 「くっ。」

 サロファの連続攻撃で、トープは、考える時間もなく、サロファの攻撃をかわした。
 トープが、サロファの攻撃をかわしていると、トープの足の裏に、何かを踏んだ感覚を
 感じた。

 「....何!?」

 「みずのはどう。」

 トープが驚いていると、サロファは、怒りの力で覚えたのか分からないが、いつ覚えた
 か分からない、みずのはどうを放った。トープは、かわそうとしたが、動くことが
 できず、それに動揺している間に、みずのはどうをまともにくらった。

 「!?なんだ!?これは!?」

 トープは、足下を見ると、足に白いものがくっついていて、動くことができなかった。

 「それは、ケロムースっていって、サロファの背中にある泡なの。サロファに近づいた
  時に、こっそりいくつか取っていたの。でんこうせっかで近づいた時に、足下の周り
  に投げておいたの。でも、バレるかもしれないから、少しずつ投げながら、ヒルビと
  攻撃していたということ。そのあと、不意をつき、連続で攻撃して、かわしている
  うちに、どれか一つでいいから、それを踏んでほしいから、さっきまで、眠っていた
  サロファを起こして、連続で攻撃してもらったの。あの石のつぶてで。」

 ヒカリは、トープに説明した。サロファを起こしたのは、サロファは、無理矢理起こさ
 れると、不機嫌になり、攻撃してくるということだと、ヒカリ達は、理解している。

 「ねえ、ヒカリ。なんで、サロファは、トープを攻撃したの?それと、なんで、タイガ
  も起きているの?」

 「それは、タイガが起きたのは、偶然、投げた石のつぶてが、タイガにも、当たった
  からだよ。私は、見たので。サロファは、ケロムースを取っている時に、エメリにも
  説明して、サロファが起きた時に、トープを攻撃してくれるように言ってほしいと
  言ったんだけど、エメリは、何って言って、説得したのかな?」

 「ああ。起こしたのは、あいつだって言っただけよ。」

 ヒルビが小声で聞くと、ヒカリは、ヒルビに説明し、エメリが何を言ったのか疑問に
 思っていると、エメリは、普通に答え、ヒカリとヒルビは、エメリの返答に、苦笑い
 した。

 「フン。たとえ、動きを封じただけで、倒したわけではない。攻撃は、まだ分かる。
  だから、念力で防ぐことができるんだ。」

 「いえ。その対策も、しっかりできています。でんきショック。」

 トープは、まだ余裕そうな笑みを浮かべ、そう言って笑うと、ヒカリは、トープの言う
 ことに動じず、でんきショックを放った。でんきショックは、トープに向かっていなか
 ったため、トープは、念力を使わなかった。しかし、でんきショックが地面に落ちた
 瞬間、トープの体が、電気に包まれた。

 「な、何だ!?どういうことだ!?」

 「みずのはどうで、あなたとあなたの周りの地面が濡れて、水溜まりができていまし
  た。水は、電気を通すので、水溜まりができている地面に向けて、でんきショックを
  放って、でんきショックを通したのです。サロファが、みずのはどうを覚えたのは、
  幸運でした。」

 トープが困惑していると、ヒカリは、でんきショックを放ちながら説明した。

 「ヒカリ!止めは、あたしがやる!つるのムチ。」

 「僕も!はっけい。」

 エメリとタイガは、そう言い、トープに近づいた。攻撃が当たる直前に、ヒカリが攻撃
 を止め、エメリとタイガは、トープを地面に叩きつけた。その地面は、水溜まりができ
 ていて、その水溜まりには、まだ電気が溜まっていたため、トープは、叩きつけられた
 瞬間、再び電気に包まれた。

 「ぐああああああああああああああ!!」

 トープは、電気に包まれながら、悲鳴をあげ、電気が流れ終わった後、地面に倒れた。

 「や.....やったー!!」

 ヒカリ達は、トープを倒したことに喜んだ。そのあと、アイルの方に向かった。アイル
 は、戦いが終わったことに気づき、岩影から顔を出した。

 「大丈夫。もうやっつけたから。お兄ちゃんが待っているよ。さあ、帰ろう!」

 「はい!」

 ヒルビが、笑顔で言うと、アイルは、安心した様子で、返事した。






.................................





 「私ハ、ジンバー。コノ地域ノ保安官デス。コノ度ハ、オ陰様で、オ尋ね者、トープ
  ヲ逮捕スルコトガ、デキマシタ!ゴ協力、感謝シマス!賞金ハ、ギルドニ送ッテオキ
  マス。アリガトウゴザイマシタ!サア、来ルンダ。」

 「トホホ.....................。」

 ジバコイル、ジンバーは、そう言うと、トープを連れていった。トープは、反省して
 いるようだった。

 「アイル!」

 「お、お兄ちゃん!」

 アウルの声が聞こえ、アイルは、涙目になりながら振り返り、自分の兄の姿を見て、
 抱きついた。

 「うわあ〜〜〜〜〜〜〜ん!お兄ちゃ〜〜〜〜〜〜ん!怖かったよ〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 「アイル、大丈夫か?怪我はないか?」

 アイルは、抱きつきながら大泣きし、アウルは、そんなアイルの頭を撫で、アイルの
 ことを心配した。

 「大丈夫だよ。どこにも、怪我はないよ。」

 「ほんと!?良かった!本当に良かった!アイル。アイルー!」

 ヒルビが言うと、アウルは、安心したようで、アイルを抱きしめた。

 「これも、ヒカリさん、ヒルビさん、タイガさん、エメリさん、サロファさんのおかげ
  です。このご恩は忘れません。ありがとうございました。ほら、アイルも。」

 「助けてくれて、ありがとうございます!」

 「本当に......本当にありがとうございました!」

 アウルとアイルは、ヒカリ達に、お礼を言い、頭を下げ、歩いて帰っていった。ヒカリ
 達も、それを見た後、ギルドに帰っていった。





................................




 「ジンバー保安官からお尋ね者の賞金をいただいた♪お前達。よくやったな♪これは、
  今回の仕事の報酬だ。取っておいてくれ♪」

 リコラは、そう言い、300ポケを渡した。

 「ええ〜!?これだけしか、もらえないの!?僕達、あんなに頑張ったのに。」

 「当たり前だ。これが、修行というものだ。明日から、また頑張るんだよ。ははは♪」

 「あははははは♪二度と飛べないようにしてあげる♪覚悟しなさい!!」

 ヒルビが抗議すると、リコラは、笑ってごまかした。エメリは、それを見て、突然、
 目が笑っていない状態で笑いながら言い、そのあと、リコラに襲いかかった。

 「...........止めるぞ。」

 「うん。...ああ、ヒカリとヒルビは、休んでいて。今回、特に頑張ったのは、ヒカリ
  とヒルビだから。」

 その様子を見て、サロファが止めに入り、タイガは、ヒカリとヒルビに休むように言っ
 てから、エメリを止めに入った。ヒカリとヒルビは、タイガの言った通りに参加せず、
 立っていた。

 「ううっ。......あと少しでいいから、分け前が多いと嬉しいんだけどね。」

 「そ、そうね。」

 ヒルビは、少し落ち込んだ様子で言い、ヒカリは、ヒルビを見て、苦笑いをした。

 「でも、まあいいか。アイルを助けることができたんだから。それも、これも、今回
  は、ヒカリのおかげだよ。ヒカリが夢を見たおかげで、アイルの危険も、いち早く
  分かったんだから。」

 (........自分でも、すごく不思議だけど、アイルの助けてという叫び、そのあと
  見た、トープとアイルの夢、あの時見たものは、いずれも、未来に起こる出来事
  だった。そして、それと違う、海岸の洞窟の声、昨日の朝、朝日を見た時に見た
  もの、今回のトープと戦った時に見たものは、きっと、記憶を失う前の私の記憶。
  なつかしいという感じが、どれもして、見たもので出てきた人?ポケモン?は、見て
  きたなかで、同一人物だと思う。それに、あの時、一つの影が、私の名前を呼んだ。
  見たものの光景の中には、私もいた。あの子達は、誰なの?とても大切だと思って
  いた。今は、どこにいるの?未来に起こることが分かった、あの夢は、いったい、
  何なんだろう?なんで、そんなものが見えるのかな?)

 ヒカリは、立ち直って言い、ヒカリは、ヒルビの言葉を聞いて、そう考えていた。
 その時、突然、誰かのお腹の音が聞こえた。

 「ありゃ!僕のお腹が鳴ったよ!僕、お腹がすいていたんだね。アイルを助けるのに、
  必死だったからね。気がつかなかったよ。」

 ヒルビは。笑いながら言い、ヒカリも、ヒルビの様子を見て、笑っていた。その後、
 エメリが落ち着き、ヒカリ達は、夕食を食べ、寝た。







グラシデア ( 2019/12/29(日) 23:30 )