第一章 始まりの光
8話 初仕事は危険がいっぱい
....................................


 湿った岩場

 「真珠、どこにあるかな?」 

 「地下7階だ。ちゃんと、依頼を見ろ!次の階に行くぞ。」

 ヒルビは周りを見ながら言い、サロファは、ヒルビにため息を吐きながら言い、ヒカリ
 とタイガは、苦笑いをしながら、階段で降りた。ヒルビ達も、降りてきた。

 「ヒカリ!そこに、ワナがあるから、気をつけてね。」

 「ワナ?」

 今、ヒカリが先頭で、タイガ、ヒルビ、エメリ、サロファという順番で並んでいる。
 タイガは、ヒカリの前を指差して言い、ヒカリは、ワナという言葉に、疑問をもち
 ながら、タイガが指差した場所を通らないように、右の方を通った。タイガも、右の方
 を通り、ヒカリの近くにくると、辺りを見渡した。

 「ここら辺は、大丈夫そうだね。ワナというのは、ダンジョン内に設置されていて、
  普段は見えないが、踏んでしまったり、攻撃を当てたりすると、見えるようになる
  んだ。でも、僕は、ワナがあるのが分かるんだ。ワナの波動は、独特だから、とても
  分かりやすいんだ。」

 「タイガは、集中することで、ポケモンやワナの波動を感じることができるんだ。」

 「へえー、そうなのね。」

 「うん。タイガは、とても凄いんだよ!」

 タイガは、安全を確認してから、ヒカリに説明し、サロファも、ヒカリとタイガの近く
 にきて、タイガのことを説明した。ヒカリは納得し、ヒルビは、自分のことのように、
 胸をはった時、


 ドン!! ポチッ。


 ヒルビがエメリとぶつかり、エメリが、横に前足を置いた瞬間、音が鳴り、何か
 現れた。そのすぐ後、エメリの真上からイガクリが落ちてきた。エメリは、かわせず、
 真上から降ってくる大量のイガクリで、ダメージを受けた。そのうちの1個は、エメリ
 にぶつかり、跳ね返った後、エメリの近くにいたヒルビに当たった。

 「痛い!!」

 「痛いのは、こっちよ!!」

 ヒルビは、イガクリに当たった頭を押さえていると、エメリは、鬼のような血相を浮か
 べ、つるのムチを既に出していて、ゴゴッという音が聞こえそうな雰囲気をだして
 いた。

 「ワナっていうのは、色々あって、、ワナによって、ダメージを受けたり、状態異常に
  なったりとか、色々なことが起こるんだよ。さっき、エメリが踏んだのは、イガクリ
  スイッチって言われて、言葉と見ての通り、踏むと、イガクリが降ってくるんだよ。
  まれに、近くにいるポケモンを巻き込むこともあって、ちょっと前に、ヒルビにまれ
  になることが起きたけど、普段、そういうことないから。ワナって、仕掛けたのは、
  誰か知らないけど、イガクリスイッチの他にも、色々あって、例えば、とっぷう
  スイッチっていうワナがあって、とっぷうスイッチは、名前の通り、突風を引き起こ
  して、踏んだポケモンを吹き飛ばす...................................」

 「ぎゃあああああああああああーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 一方、タイガは、ヒカリにワナの説明の続きを話していた。タイガがとっぷうスイッチ
 の説明をしている最中、ヒルビが、叫び声をあげていた。ヒカリとタイガが、ヒルビの
 様子を見ると、ヒルビが吹き飛び、左の方向に飛んでいった。

 「.........あれをやったのは、エメリだ。とっぷうスイッチではない。」

 ヒカリとタイガは、ちょうどとっぷうスイッチの話をしていたため、とっぷうスイッチ
 が原因じゃないかと思い、辺りを見渡した。ヒカリとタイガの様子を見て、ヒルビと
 エメリの様子を見ていて、ヒカリとタイガの会話を聞いていたサロファは、ヒルビと
 エメリの様子を言った。

 「もしかしたら、ヒルビが飛ばされた先に何かあって、大変なことになるかもしれない
  から、ヒルビのところに行くね。」

 「僕も行くよ。」

 「俺もだ。」

 ヒカリは、ヒルビを追いかけて、タイガも、サロファも、ヒカリの後に続いた。ちなみ
 に、エメリは、サロファに、頭の葉を引っ張られ、サロファに叱られながら、追いかけ
 ていた。ヒカリは、タイガに、ワナの種類と効果について聞きながら、ヒルビが飛ばさ
 れた方に向かった。

 「ヒルビはいないけど、ここに飛んできたのは、間違いなさそう。」

 「......ああ。...ヒルビは、運がなかったな。飛ばされた先に、ワナが仕掛けられ
  ていたとはな。」

 ヒカリ達は、ヒルビの飛ばされた方に向かうと、そこは行き止まりだった。しかし、
 その行き止まりの壁の近くに、ワナらしきものがあった。

 「これは、......ワープスイッチだね。」

 「ワープスイッチって、確か、どこかにワープするんだよね。」

 タイガがワナを見ると、そのワナは、ワープスイッチだった。ヒカリは、タイガの説明
 でのワープスイッチのことを思い出し、言った。つまり、ヒルビは、エメリに飛ばされ
 た後、この壁にぶつかり、地面に足をついた瞬間、偶然、ワープスイッチを踏んでしま
 い、その後、どこかに飛ばされてしまったということだ。

 「......まったく、あいつ、何しているのよ!」

 「もとはといえば、原因は、お前だろう!!」

 エメリは、厄介なことになってしまったことに怒り、サロファは、エメリの言葉を聞い
 て、このことを引き起こすきっかけを作り、文句を言っているエメリを叱った。エメリ
 は、サロファに叱られ、黙っていた。その後、ヒカリ達は、ヒルビを探すため、フロア
 中を探していた。しばらくして、ヒルビが見つかり、その近くに階段もあり、ヒルビと
 合流して、階段を降りた。エメリは、ヒルビが見つかるまでに、時間がかかったため、
 怒りたかったが、サロファに叱られるため、黙っていた。その後のことは、特に問題
 なく進み、階段を降りていたが、時間が経っても、エメリのイライラはなくならず、
 それどころか、逆に比例するかのように、エメリのイライラが増幅していた。

 「ここが7階だよね?」

 「うん。この近くに、真珠があるよ。」

 ヒルビが聞くと、タイガが答え、ヒカリ達は、辺りを見渡した。

 「あれだと思うが............」

 「サロファ?」

 サロファが何か呟き、何かをじっと見ていた。ヒカリは、サロファのその様子に
 気づき、サロファの見ている方を見ていた。ヒルビ達も、ヒカリの声で気づき、ヒカリ
 とサロファと同じ方向を見ていた。そこには、一匹のカブトが、真珠らしき物をバッグ
 の中に入れていた。バッグの中には、真珠の他に、色々な物が入っていた。カブトは、
 バッグを閉めて、持ち、どこかに行こうとした。

 「ちょっと待ってよ。」

 ヒルビは、その様子を見て、カブトを引き止めた。

 「貴様ら、探検隊だな!!」

 「う、うん。そうだけど.........」

 「マッドショット。」

 「うわっ!?」

 カブトは、ヒカリ達を見て言い、ヒルビが戸惑いながら返事をし、その返事を聞くと、
 すぐに攻撃した。ヒルビは、ぎりぎりかわすことができた。ヒカリ達は、それを見て、
 構えた。

 「どうやら、お尋ね者らしいな。」

 「お尋ね者?前も言っていたけど.........」

 「後で説明するから、とりあえず、敵だと思っていてね。」

 サロファの言葉に、ヒカリが疑問符を浮かべていると、タイガは、後で説明すると言っ
 て、動いた。

 「マッドショット。」

 「あわ。」

 カブトは、そのことに気づき、攻撃をするが、サロファの攻撃で、防がれてしまった。

 「はっけい。」

 「つるのムチ。」

 「でんこうせっか。でんきショック。」

 その隙に、タイガが、カブトの後ろにきて、はっけいで吹き飛ばし、吹き飛ばした先に
 エメリがいた。エメリは、つるのムチで、カブトを吹き飛ばし、でんこうせっかで、
 ヒカリがカブトに近づき、でんきショックで攻撃した。しかし、カブトは倒れず、近く
 にいたヒルビに近づいてきた。

 「ひのこ。」

 「マッドショット。」

 ヒルビは、慌てて攻撃するが、カブトも攻撃で防ぎ、近づいてくる。

 「ヒルビ!これを!」

 「!?ひの!?うわっ!?」

 「ぐわっ!?」

 タイガは、ヒルビに向かって、何か投げ、ヒルビの口の中に入り、ヒルビは、驚きなが
 ら、ひのこを放とうとしたが、別の攻撃が出て、驚いていた。カブトは、ひのこだと
 思っていたから、突然の爆風に驚き、防げずに当たってしまった。

 「はっぱカッター。」

 「でんきショック。」

 「.........マッド......ショット。」

 ヒカリとエメリは、その隙に攻撃を放ち、ダメージを受けながらも、カブトは、攻撃
 した。ヒカリとエメリはかわし、ヒカリとエメリがかわしたことにより、カブトへの
 攻撃が止まった。だが、カブトは、フラフラになっていた。

 「......止めだ。つばめがえし。」

 「ぐわああああああああああああああ!!!」

 サロファは、フラフラになっているカブトの背後から攻撃した。カブトは、フラフラで
 あることと背後からの攻撃だということで、反応できず、攻撃を受け、叫び声を
 あげて、倒れた。

 「......や、やったーーー!!」

 「安心しているんじゃないの!あたし達の目的は、真珠を取りに行くことよ!」

 「そうだった。真珠を取り返さないと..................」

 ヒルビは喜んでいたが、エメリの話で、真珠のことを思い出し、ヒルビとエメリは、
 カブトのバッグの中にある真珠を探した。

 「タイガ、さっきの戦いで、ヒルビに投げたのって.....................」

 「あれは、ばくれつのたね。ばくれつのたねは、食べると、口から、爆発?爆風?を吐き
  出すことができる種なんだよ。他にも、色んな種とか、不思議玉とか、色々な道具が
  あって................................................」

 一方、ヒカリは、タイガが、ヒルビに投げた物とヒルビが放った爆発か爆風みたいな
 ものについて聞くと、タイガは、快く説明した。することがないらしく、お尋ね者に
 ついて説明していなかったので、サロファも説明していた。そして、道具やお尋ね者に
 ついての説明が終わり、ヒルビとエメリが真珠を見つけると、ヒカリ達は、バッチを
 使って、ギルドに帰った。ちなみに、カブトは、エメリが、つるのムチで捕まえて、
 引きずっていたため、エメリとともに、ギルドに送られた。ギルドに帰ると、カブト
 を、リコラに渡し、ヒカリ達は、バネブーに、真珠を渡した。

 「あ、ありがとうございます!私、この頭の上の真珠がなかったせいで、ここ最近、
  もう落ち着かなくて、そこらじゅうピョンピョン跳ねまくり!おかげで、もうアザ
  だらけでしたよ......。でも、そんな心配も、今日からなくなります。本当に
  ありがとうございました!!これ、報酬です!」

 バネブーは、頭に真珠を乗っけると、すぐ、ヒカリ達にお礼を言い、ヒルビに近づい
 て、何かを渡した。

 「えーっと........タウリンとリゾチウムとブロムヘキシンと......2000ポケ!?」

 ヒルビは、バネブーから貰った報酬を、一つ一つ確認していき、お金を見て、驚愕の
 表情を浮かべていた。タイガとエメリとサロファも、驚いた様子だった。ヒカリは、
 2000ポケが、どのくらいの大金なのか知らないが、ヒルビ達の様子だと、それほどの
 大金なんだと思っていた。

 「こんな大金、貰っていいのですか?」

 「どうぞどうぞ。真珠に比べたら、安いもんですよ。では、私はこれで。」

 サロファが思わず聞くと、バネブーは、にこやかに答え、帰っていった。

 「お前達。よくやったな♪でも、お金は、預かっておこう。ほとんどは、親方様の
  取り分だからな♪お前達は、これぐらいかな♪」

 「ええーーーー!?これだけ!?」

 リコラはそう言い、ヒルビに、200ポケ渡した。つまり、1割しか貰えなかったという
 ことだ。ヒカリとタイガとサロファは、『プクリンのギルド 探検隊 心得 十か条』
 の一つ、稼いだ賞金は、皆で分けると書いてあったことを思い出したが、見ていなかっ
 たヒルビとエメリは、訳分からないという感じで、ヒルビは、驚いた様子で叫び、
 そして、エメリは、

 「ムカつく鳥め〜!2度と飛べないようにしてやる〜!!つるのムチ!!!」

 「ぐわっ!?」

 怒りを爆発させ、つるのムチで、リコラを叩いていた。

 「おい!やめろ!!」

 「エメリ!それは、ダメだよ!!」

 サロファとタイガは、慌ててエメリを止めに行き、ヒカリは、唖然としていた。ヒルビ
 も、傍観者のような感じで、エメリ達を見ていた。

 「......ねえ、ヒカリ。今日は、色々あって、忙しかったけど、初めての仕事が
  うまくいって良かったよ。モルガのところに、お金をほとんど持っていかれちゃった
  のは、悔しかったけど、でも、これも修行だから、仕方ないし、何より、バネブーに
  感謝されたのが、僕、すごく嬉しかったよ。」

 ヒルビは、突然、ヒカリに声をかけ、初めての仕事の感想を言った。ヒカリは、ヒルビ
 の感想を聞いて、私も同じようなこと、思っていたよと、心の中で言った。

 「............怖いけど、エメリを止めに行く?」

 「ははは、うん。」

 ヒルビが、ヒカリに聞くと、ヒカリは、ヒルビが怖いと言ったことに苦笑いしながら
 頷き、ヒカリとヒルビも、エメリを止めに入った。その後、ルリラに夕食だと言われ、
 エメリの騒動は修まり、カブトの分の報酬も貰い(もちろん、賞金は1割。)夕食を
 食べ、明日の準備をしてから寝た。









グラシデア ( 2019/12/08(日) 22:43 )