56話 運動会終了
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「今年は、優勝できた!!!!」
「やったー!」
「わーい。」
ヒカリ達は、喜んでいた。そう、ヒカリ達は、優勝したのだ。しかも、圧勝。
アナウンスの声を聞いた瞬間、ヒカリ達は、大声で、喜んだ。オムナイトは、
あまりのうれしさで、泣いていた。双子学校の生徒達は、悪態をついていた。
一通り言い終わった後、ルーアが、まだ閉会式が終わってないよと言い、辺りは、
静かになった。
「…………………えー、それでは、代表者は、優勝トロフィーを受け取りに来てください。」
「はい。」
アナウンスが、頃合いをみて、言った。代表者は、ヒカリなので、ヒカリは、大きく
返事をして、校長先生のところに向かった。
「優勝、おめでとうございます。」
「ありがとうございます!」
ヒカリは、そう言い、校長先生から、優勝トロフィーをもらった。ヒカリは、優勝
トロフィーをもらった後、元の位置に戻った。
「これで、閉会式を終わります。」
アナウンスの声で、閉会式は、終わった。閉会式が終わってすぐ、ヒカリ達は、
優勝トロフィーを持ったり、話をしたりした。
「優勝トロフィー、思ったより、重いな。」
「だな。」
「ねえ。せっかく優勝したんだから、打ち上げパーティーしない?」
「お、それいいな。」
「僕も、賛成!」
ヒカリ達は、楽しく話していた。その様子を見たチゴラス達は、気に食わない様子で
見ていた。
「チッ、気に入らないな。」
「ああ、そうだな。で、どうするか?」
「なあ。ゴニョゴニョってことは?」
「おお。いいじゃねえか。それ。」
「やろうぜ。今夜だよな。」
「ああ。」
チゴラス達は、何か怪し気な話をしていた。ヒカリ達は、そのことが聞こえていた。
「ヒカリ、聞こえた?」
「うん。分かっている。」
ヒカリとルーアが、小声で話し合っていた。
「ん?ヒカリ、ルーア、どうしたの?」
ミュウが、いきなり話しかけてきた。
「ミュウ、手伝って!」
「え!?いいけど………………、なんで?」
ヒカリが、いきなり手伝ってと言ったので、ミュウは、驚いた。
「いいから。」
「で、でも、打ち上げパーティーは?」
「それに関しては、大丈夫。打ち上げパーティーの前に、花火を上げるだけだから。」
「????どういうこと????」
ミュウの話を聞いて、ルーアが答えた言葉に、ミュウの頭には、疑問符が、いっぱい
浮かんだ。
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その夜
「そろそろ始めるか。」
「ああ。」
ポケモンの影が、こそこそ動いていた。そのポケモン達は、チゴラス達だ。チゴラス
達は、1軒家に向かっていた。チゴラス達が、1軒家の前で止まった。そして、
チゴラス達が、一斉に、家に入ろうとした時、
「そこまでよ!」
「!?誰だ!?」
チゴラス達は、辺りを見渡した。
「あなた達が負けた腹いせに、痛め付けようと思うことは、予想していました。」
「!?そ、それを予想していたとしても、ここだと分かるわけ………………………………………………」
「あなた達は、他の学校のポケモンの家を知っているわけはない。もし、知っている
としたら、他の学校のポケモンの中で、唯一、元双子学校の生徒であり、双子学校
の生徒の兄がいる、ここ、ズガイドスの家なら、知っている。だから、ここしか
ないと思い、待っていました。」
「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ。……誰だ、出てこい!!!!」
チゴラスは、辺りを見渡して、大声で言った。
「あら、気付かなかった?」
次の瞬間、近くの木から、3つの影が出てきた。
「声で、気づくと思ったけど。」
「なっ!?お前たちは!!!」
チゴラス達の目の前には、ヒカリとミュウとルーアがいた。
「まさか、ヒカリとルーアが言った通りに、出てくるとはね。本当に、びっくり
したよ!」
ミュウが驚きながら、言った。
「は、ははははは!!お前たち、たった3匹で、相手するつもりか。」
「それもあるけど、答え合わせをしにきたという方が、正しいかな。」
「答え合わせだと?いったい何を?」
チゴラス達は、大笑いをしていたが、ヒカリの言葉に疑問を感じ、質問した。
「あなた達が、障害物競争の時、ワナを仕掛けて、カブトを網で動けなくして、
リレーの時、アマルスにケガをさせた方法を、答え合わせするのです。」
「「「「「「「「「なっ!?」」」」」」」」」」
「ええええええええーーーーーーーーーーーー!?なんとなく、カブトとアマルスは、
チゴラス達にやられたと思ったけど、ヒカリとルーアは、わかったの!?」
ヒカリの代わりに、ルーアが答えた言葉に、チゴラス達、あと、何も教えてもらって
ないミュウが驚いた。
「ええ。」
「そういえば、ミュウは、何も知らないよね。」
「……………ははは!!ど、どうせ、ハッタリだろ!!証拠もなしによく言えるな!!」
ヒカリ達の会話に、チゴラスが、笑って言った。
「証拠もありますよ。では、謎解きという、答え合わせをしましょう。」
ルーアの言葉で、知っているヒカリ以外が緊張した。