52話 運動会 玉入れ
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午前の部が終わり、みんなで、お弁当を食べている。ヒカリとルーアが、朝、頑張って
作りました。ライドは、大玉ころがしの時に、ルーアがした行動が、一番面白いと
それが話題になっています。
「しっかし、ルーア、すごい行動したな。」
「ホント、びっくりしたよ。」
「やられた俺達が、一番びっくりしたよ。」
「……ごめんね。」
と、このような感じが、何度も続いていた。
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お弁当が食べ終わり、午後の部……
「それでは、午後の部、最初は、玉入れ。」
そのアナウンスで、ヒカリ達は、出てきた。
「3回勝負です。では、スタート!!」
アナウンスの号令で、みんな、一斉に動いた。双子学校の生徒達は、投げた玉を
すべて入れた。
「へへっ。今度は、勝てそうだな。」
「それは、どうかな?」
「えっ!?」
チゴラスの言葉に、ヒカリが、反論した。
「「サイコキネシス。」」
「なっ!?」
すると、ミュウとルーアが、サイコキネシスで、たくさんの玉を、一斉にカゴに
入れた。それを見たチゴラスは、驚いた。
「邪魔をしろ!何匹か攻撃をして、残りは、玉を入れろ!」
「わかった。がんせきふうじ。」
「了解。いわなだれ。」
「ま、守る。」
「チッ、その手があったか。」
チゴラス達は、攻撃をしたが、オムナイトの守るで、防がれた。そのことを思い出し、
チゴラスは、舌打ちをした。
「終了。」
そのアナウンスで、全員、玉を入れるのを止めた。結果は、ヒカリ達の勝ち。
「それでは、二回戦、始め!!」
「「サイコキネシス。」」
二回戦が始まると同時に、ミュウとルーアは、サイコキネシスで、いっぱい玉を
入れた。
「サイコキネシスを使っている、あの二匹と、守るを使えるあいつを、集中で、
攻撃だ。」
「「「「「「「「おう!!」」」」」」」」
メラルバの号令で、双子学校の生徒達は、全員叫び、ミュウとルーアとオムナイトに、
集中攻撃した。
「てっぺき。」
「守る。」
「しんぴのまもり。」
「僕も、守る。」
「俺も、守る。」
双子学校の生徒達の攻撃は、防がれた。
「ま、まさか…………、防御形のわざを使えるのが、………まだいたのか。」
「残念ながら、対策は、練っていました。」
「それにしても、まさか、ヒカリとルーアが考えた可能性が、当たるとはな。」
「そうだな。作戦会議をした、あの時……………………………………………」
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「私とミュウのサイコキネシスで、いっぱい玉を入れることができるけど、それを
狙われるから…………………」
「私達で、守る。けど、守るを使えるのは、オムナイトだけだから、何匹か、
防御形のわざが使えるようにならないといけない。そうよね。ルーア。」
「正解。ヒカリ。」
ルーアの話の続きを、ヒカリが答えた。
「でも、私とミュウ以外、全員が守っていたら、ダメだから、二足歩行のヒカリと
ズガイドスも投げる。他は、守る。」
「三回目は、さすがに難しいんじゃない?」
「そうね。だから………………………………………………………………」
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「…………おい。アマルス、大丈夫か?」
「え、ええ。」
アマルスがはっと我に返ると、カゴの中に、たくさんの玉が入ってあった。ミュウと
ルーアは、サイコキネシスで、今も玉を入れている。ヒカリもズガイドスも、玉を
投げて、入れている。他のみんなは、ヒカリ達を守っている。
「終了。」
次の瞬間、二回戦も、終わった。結果は、一回戦と同じで、ヒカリ達の勝利。そして、
「三回戦、始め。」
そのアナウンスで、三回戦が始まった。
「「サイコキネシス。」」
始まった瞬間、ミュウとルーアは、サイコキネシスを使い、たくさんの玉を入れた。
ヒカリとズガイドスも、玉を投げて、入れている。一方、双子学校のポケモン達は、
玉を投げて、入れるポケモンと、妨害をするポケモンに、分かれた。入っている玉の数
は、五分五分だ。ヒカリは、その様子を見ると、ブロトーガとオムナイトに合図した。
「ブロトーガ、はい。」
「おう、みずでっぽう。」
オムナイトは、ブロトーガに玉を投げ、ブロトーガは、みずでっぽうで、オムナイトが
投げた玉を全部入れた。
「よし。この調子で。」
「ヒカリとルーアの作戦が、またうまくいったね。」
(ルーアは、玉を投げる効率を上げることにし、ヒカリは、ブロトーガに、
みずでっぽうで、玉を確実に入れる、オムナイトは、10本の触手で、玉をいっぱい
持てる、この作戦、本当にうまくいったな。)
アマルス達がそう話し合っていたら、だんだん玉の数が増え、ヒカリ達が有利に
なった。その様子を見て、チゴラス達は、妨害するポケモンを減らし、玉を投げる
方を優先した。
(それなら、こっちは…………………)
ヒカリは、そう思い、アマルスに合図した。すると、アマルスも、オムナイトと
同じように、玉を拾い、ブロトーガに入れてもらう。
(人数が増えたら、こっちも増やす。これなら…………………………)
「終了。」
ミュウがそう思っていると、アナウンスの声が聞こえ、三回戦も終わった。結果は、
一個差で、ヒカリ達の勝利。よって、玉入れは、ヒカリ達の勝利。