47話 運動会準備 前編
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次の朝、ライドは、仕事で出かけ、ヒカリ達は、学校に行った。
「それでは、2週間後運動会の競技で、誰が何をするか決めましょう。
くじ引きで決めていいかしら。」
「「「「「「「「「はーい。」」」」」」」」」
「では、くじを引いてください。」
結果、100メートル走は、ヒカリ、ズガイドス、タテトプス。障害物競争は、
ルーア、カブト、アマルス。綱引きは、ミュウ、プロトーガ、オムナイト。
「全体では、リレー、玉入れ、大玉ころがしよ。保健係は、誰がいいかしら?」
「先生、ルーアがいいと思います。ルーアは、いやしのはどうが使えるので、
いいと思います。」
ヒカリは、ルーアを推薦した。
「ルーア、いいですか?」
「はい。」
ルーアの返事を聞いて、みんなは、拍手した。
「今から、作戦会議や練習、始め。」
先生の号令で、みんな、一か所に集まった。
「ヒカリとルーアは、知らないよね。この運動会は、双子学校っていう学校と
対決するイベントなんだよ。技も使っていいんだよ。ただのイベントだったら
いいけど、双子学校の生徒は、卑怯なんだよ。おかげで、僕達、ずっと
負けているんだ。」
「「えっ!?」」
ミュウの説明に、ヒカリとルーアは驚いた。まさか、ずっと負けていたとは、
思わなかったらしい。
「相手の特徴は?それをヒントに作戦を考えるのは、どうかしら?まずは、
作戦を考えなきゃ。」
ルーアの意見に、みんなは、賛成らしく、うなづいた。
「えっと、まず、チゴラス。二人いて、一人は、パワーが強く、もう一人は、
スピードが速い。次は、アーケン。アーケンも二人いて、スピードも同じくらい
速く、そのうち一人は、障害物競争が得意。その次は、リリーラ。リリーラも
二人いて、一人は、パワーが強く、もう一人は、障害物競争が得意。その次は、
メラルバ。メラルバも二人いて、一人は、特殊な技で、すごく速く、もう一人は、
すごく卑怯な手を使うんだ。最後は、ズガイドスの双子の兄。パワーが強い。
昔、ズガイドスは、双子学校に通っていたが、けんかして、ここに来たんだ。」
「ねえ、双子学校って、双子のポケモンが通う学校なの?」
ミュウが、そこまで説明すると、ヒカリが、質問した。
「そうだ。今年こそ、勝ってやる!!!」
ミュウの代わりに、ズガイドスが説明した。ズガイドスは、ものすごく燃えて
いる感じが、すごいした。
「どんな感じで、卑怯なの?」
ルーアが、まるで、ズガイドスの頭を冷やすように、質問した。
「始めの大玉ころがしは、卑怯なことなしで、実力勝負だけど、障害物競争は、
妨害してきて、特に、メラルバの糸をはくが厄介なんだよ。綱引きは、僕達の
妨害で、攻撃してきて、それで、力が抜けたり、防御しようとしたりして、
負ける。100メートル走は、邪魔してきて、厄介な技で、負けるんだ。玉入れは、
玉を投げていたら、いきなり後ろから攻撃してくるんだ。リレーは、一回だけ
卑怯なことをするんだ。メラルバが、糸をはくで、速いポケモンに糸を絡まして、
相手を動けなくするんだ。他は、僕達が問題なんだよ。」
「どういうこと?」
ミュウの説明を聞き、最後の言葉に、ヒカリは、質問した。
「僕やプロトーガが、みんなの足を引っ張るから、ダメなんだ。」
「足が遅すぎて。」
オムナイトとプロトーガが、落ち込んだ。周りの空気が重かった。そんな中、
ヒカリとルーアは、話し合っていた。
「作戦があるのだけど、ついて行ける?」
ルーアの言葉に、周りの空気が変わった。
「あるんだったら、やるよ。」
「今年こそ、勝ちたい。」
「僕も、頑張る。」
「私も。」
「俺も。」
みんな、それぞれルーアの言葉にのった。ヒカリとルーアは、みんなの顔を見て、
互いを見て、頷き合い、言った。
「みんな、勝つための作戦を簡単に言うと、勝利のカギは、
作略と技の組み合わせです。」