45話 遠足 火山 後編
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10階
「ハッサムが2匹いる。1匹は私が凍らせて、倒すから、ヒカリとミュウは、
もう一匹をよろしくね。」
「「うん。」」
今、ハッサム2匹と対戦中です。
「"氷精のかぜ"」
「エレキボール」
「れいとうパンチ」
一気にハッサム2匹は、あっさり倒れました。
「あ、階段。」
「もうすぐ、頂上のはず。速く行きましょう。」
ヒカリは、階段に向かうルーアを見て、気が付いた。ルーアが、息切れをしていた。
ここまで、ずっと"冷空間"を保っていたから。
「ルーア、疲れているなら、もういいよ。」
「えっ、でも…」
ヒカリとルーアが話していると、
「ヒカリ、ルーア、どうしたの?ルーア、息切れしている。"冷空間"なくても大丈夫
だから。」
「そう?それなら…」
ルーアは、"冷空間"を解除した。
「行こう。」
「「うん。」」
ヒカリ達は、階段を登った。
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ヒカリ達は、少し広い所に出た。
「ここが、頂上…で、いいかな?」
「ええ。降りる道もあるので、頂上で間違いないでしょう。」
「ミュウ、ルーア、感じるよね、複数の気配を。」
「うん。」
「ええ。出てきたら、どうでしょうか?」
すると、突然辺りが光って、ブーバーンとブーバー4匹が現れた。
「一体、何のようですか?」
「「「「「……………………」」」」」
「「ひゃっ!?」」
「わっ!?」
ブーバーン達は、ヒカリの質問に答えず、無言で攻撃してきた。ヒカリ達は、
ぎりぎりかわした。
「どうやら、戦うしかないみたい。」
「だね。はどうだん。」
「ほうでん。」
「ようせいのかぜ。」
ヒカリ達は、特訓でパワーアップしていた。その攻撃で、ブーバー達が倒れたが、
すぐに立ち上がった。
「!?きあいパンチ。」
ミュウの攻撃で、ブーバーンは倒れたが、ブーバー達と同じで、立ち上がった。
「何これ?きりがない。」
「まるで、操り人形みたい。10万ボルト。」
「かみなりパンチ。」
「サイコショック。」
ヒカリ達は攻撃して、ブーバーン達を倒すが、すぐに立ち上がってしまう。
「どうすればいいの?」
「攻撃してくるから、動きが止まれば、いいんだけど。」
「それよ!!」
ミュウの独り言のような言葉に、ルーアは、目を見開いて言った。
「えっ!?ルーア、一体どういう……」
「作戦があるの。ヒカリ、作戦の説明するから、私のところに来て!ミュウは、
その間、ブーバーン達をよろしく。あと、ミュウ、そこから一歩も動かないで、
はどうだんをしてて。」
ミュウの言葉を遮り、ルーアは、早口で言った。
「わかった。」
「わかったけど、ルーア、無茶ぶりだよ。はどうだん。」
ヒカリは、ルーアのところに行き、ミュウは、文句を言いながら、はどうだんを
次々放った。ブーバーン達は、倒れてすぐに立ち上がるを繰り返した。
「ヒカリ、ルーア、まだ?」
「…………ということ。」
「なるほど!さすが、ルーアね。ミュウ、もういいよ。あと、頭、下げていて。」
「わかった。」
ヒカリとルーアの作戦の説明が終わり、ミュウは、ヒカリの言うとおり、頭を下げた。
「いくよ、ヒカリ。」
「うん、ルーア。」
「「"風雷"」」
すると、雷を帯びた風がブーバーン達に当たった。ミュウは、ぎりぎり当たらないで
いる。しばらくして風が止むと、ブーバーン達は、倒れていた。立ち上がろうとして
いるが、立ち上がれないでいる。
「どういうこと、これは!?」
「雷と風を使って、ブーバーン達をしびれて、動けないようにしたの。」
「このすきに、時間を戻せばいいんだよね。」
「ええ。時間を戻せば、操り人形みたいな感じになる前に戻れる。」
「いくよ。"タイム-リワイド"」
すると、ブーバーン達が光り、光り終わった後、ブーバーン達は、正気に戻った。
「よし、一件落着。速く山を降りよう。」
「あ、待って。ミュウ。ちょっと話があるの。先に行ってて。」
「私も。」
「わかった。」
ヒカリとルーアは残り、ミュウは、先に山を降りた。
「………何かようか?」
「話があるの。……………………………」
ヒカリとルーアは、ブーバーン達と話し合った。ミュウが山を降りて、しばらくして、
「ミュウ、お待たせ。」
ヒカリとルーアが来た。
「ヒカリ、ルーア、話は終わった?」
「うん、終わったよ。」
「よし、行くか。走って。」
ヒカリ達は、走った。ミュウは、速く行きたくて、前しか見ていなくて気付かないが、
ヒカリとルーアが、小声で話し合った。
「ルーア、あの話は……まさかね。」
「まさかね。でも、本当だったら………大変よ。」
「そうね。」