44話 遠足 火山 前編
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次の朝早く
「みなさん、準備はできましたか?」
「「「「「「「「「できました。」」」」」」」」」
これから、遠足に出発するところだ。
「左の道が火山の道で、右の道が普通の道です。ヒカリ、ミュウ、ルーア、本当に
大丈夫ですか?」
「「「大丈夫です。」」」
ヒカリ達はそう言い、左の火山の道に行こうとした時、
「おい、ミュウ。競争しようぜ。どっちが先にさわぎの森に到着するか勝負だ。」
「いいよ。ヒカリ、ルーア、速く。」
ミュウは、スガイドスと競争の約束をした後、すごいスピードで走った。(ミュウは、
浮いています。)
「待ってよ。ミュウ。」
「ミュウ、火山は暑いので、走ると(浮いているが)、さらに暑くなるので。」
ヒカリとルーアは、慌てて追いかけた。
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火山の前
「暑ーーーいーー。」
「ほら、言ったでしょう。」
今、火山の前で、ここまで走ってきたミュウは、暑いと言いながら、地面に寝っ転
がった。
「ミュウ、そろそろ行こうよ。」
「スガイドスの競争を受けたのは、ミュウですよ。」
「でも、暑くて無理。」
どうやっても動かないミュウに、ヒカリとルーアは、困っていました。すると、
ルーアが、
「いちよう考えてけど、使うしかないわ。成功するかわからないけど。
"冷空間"」
すると、辺りがとても涼しくなった。
「ルーア、これは!?」
「こごえるかぜの寒さを涼しいくらいに調整して、サイコキネシスで、この状態を
保っているの。」
ルーアが、ヒカリに"冷空間"について説明していると、ミュウがいきなり
起き上がった。
「生き返った。行こう。」
ミュウはそう言うと、火山を登り始めた。
「ミュウ、待って。」
「離れ過ぎると、"冷空間"の範囲から出るよ。」
ヒカリとルーアも、ミュウの後を追いかけた。
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3階
「ルーア、ずっと技を使っているけど、大丈夫?」
ヒカリは、ずっと"冷空間"を保っているルーアを心配した。
「全然大丈夫よ。それより、来たよ。サイコショック」
すると、デルビル3匹、バオップ2匹襲いかかってきた。ルーアのサイコショックで
バオップ2匹が倒れた。
「ほうでん。」
残りのデルビル3匹も倒れた。
「おーい。ヒカリ、ルーア、こっちも倒したよ。この調子で、火山をこえよう。」
ミュウが、ヒカリとルーアより、少し離れたところで言った。
「うん。」
「ええ。」
((ミュウ、すっかり元気になったのね。))
ヒカリとルーアはうなずきながら、心の中で苦笑いして、そう思った。