34話 ミュウの特訓
ミュウは、ヒカリが特訓を始めた時から、ずっと、滝で修業していた。今もして
いる。すると、キュウコンがきた。
「ヒカリの特訓の次は、ミュウの特訓だ。」
「ヒカリはどうだった?」
「上出来。」
キュウコンの返事を聞くと、ミュウは滝から出ようとしたが、キュウコンが
そのままでいいと言った。
「で、なんで滝の修業?」
「それは、はどうを使えるようになることと、はどうを感じるようにするために
滝で精神を鍛える必要がある。ミュウは、なぜかはどうのちからをもっている。
普通、ミュウがはどうを感じるちからはない。あと、はどうを使い、身体能力を
高めることもだ。」
「そうなんだ。僕は、何をすればいい?」
「精神を鍛え、はどうを感じることだ。」
「つまり、滝のはどうを感じろということ?」
「そうだ。」
ミュウは、集中して、滝のはどうを感じられるようにした。しかし、
「..........何も感じない。」
「もっと集中しろ。滝の音が聞こえないくらい。」
「................」
ミュウは、再び集中した。すると、滝の音が聞こえず、風がふいている感じがした。
(風が気持ちいい。今までの風とは、少し違うような。あ、ダメだ。集中しないと。)
「ミュウ、どうだ?」
キュウコンの声で、集中力が途切れ、滝の音が聞こえた。しかし、風がふいている
感じがなくなった。
「あれ、風がふいてない。」
ミュウが、思わずそう言った。そのあと、
(まずい。キュウコン、怒るのかな?)
と、ミュウは思った。
「その風が、はどうだ。」
「えっ、あの風がはどう!?」
「そうだ。」
ミュウは、キュウコンの言葉に驚いた。
(あの風がはどうだったのか。怒られると思ったから、驚いた。)
ミュウがそう思っていた。
「ミュウ、滝のはどうを感じたから、次は、雪のはどう、その次は、私や
ヒカリ、ルーア、ライドのはどうを感じるのようにしろ。」
「はい。」
「滝の修業は、精神を鍛えるためによくすること。1回滝から出て、雪のはどうを
感じる特訓だ。やり方は、滝の時と同じ感じだ。」
「はい。」
ミュウは滝から出て、雪のはどうを感じるように、集中した。
(複数の風、これが雪のはどうかな。)
「複数の風を感じるけど、雪のはどう?」
ミュウはそう思いながら、言った。
「そうだ。雪のはどうだ。次は、私やヒカリ、ルーア、ライドのはどうを
感じるんだ。」
「はい。」
ミュウは再び集中した。
(近くに風を感じる。これは、キュウコンのはどう?あと、ここに近づいてくる
風は誰だろう?)
「キュウコン、誰かくる!」
ミュウは疑問に思い、キュウコンに言った。
「誰だ?」
「キュウコーーーーーン!!」
キュウコンを呼ぶ声がした方を見ると、ルーアがこっちにむかってきた。
「ルーア、どうした?」
「今すぐきて!!何があったのかは、走りながら説明します。」
ルーアは走って行った。
「ミュウ、行こう。」
「はい。」
ミュウとキュウコンは、ルーアを追いかけた。