32話 開始
(......ここは?)
ヒカリが目を開けると、そこにはミュウがいた。
「.........う、うーん。」
隣でルーアが目を覚ました。
「ヒカリ、ルーア、良かった。無事で。」
ミュウがほっとしたように言った。
「ミュウ、ここは?」
「ここはキュウコンの部屋。気絶していた僕たちをキュウコンが手当てして
くれたんだ。」
「そういえば、ミュウ、ルーア、大丈夫?」
「僕は平気、ルーアがいやしのはどうで回復してくれたから。ルーアとヒカリは、まだ
けがしているから、休むように。」
「うん、ところで、ミュウ、ジーランスと戦った時、何があったの?」
「それ、私も知りたい。」
ヒカリとルーアの質問にミュウは考えていた。その様子にヒカリとルーアが疑問を
もっていると、
「実は、その時のこと、覚えていないんだ。」
「「えっ!?」」
「ジーランスと戦った時、僕は瀕死ぎりぎりで、なぜか力があふれてきて........、
そこから、覚えていない。」
「どういうこと!?」
ヒカリたちは驚いていると、ルーアが何かを真剣なかおをして、言った。
「実は、私も途中から覚えていない。」
「えっ!?」
「ど、どこから!?」
「ようせいのかぜを放ったあとから、覚えていない。だから、ミュウに
いやしのはどうでキズを治したことも覚えていない。」
「ルーアも。どういうこと!?」
「ヒカリは覚えているの?」
ルーアの言葉にヒカリは考えた。
「うーん。意識が途切れているけど、なぜか時が止まった感じがして、チャンス
だと思ったことと、しばらくして、もうこのくらいでいいかなと思ったことしか
思い出せない。」
「ヒカリも似たような感じになったんだ。いったい、どういうことだろう?」
ヒカリたちが悩んでいると、
「ヒカリとルーアも目が覚めたのか。」
すると、ライドとキュウコンが入ってきた。
「私は、キュウコン。今、3匹ともわからないだろうから、説明しよう。」
「「「お願いします。」」」
キュウコンは、ヒカリたちの能力が目覚めたこと、ヒカリたちの能力の説明、
そして、ここで特訓することをヒカリたちに話した。
「兄さんも手伝うの?」
「ああ。」
「とりあえず、ヒカリとルーアのけがを治してから始めよう。」
「はい。いやしのはどう。」
ヒカリとルーアのけがは、すぐに治った。
「よし、まず、ミュウは滝で修業、ルーアは、ライドといっしょに念力の特訓(風も)
ヒカリは、私といっしょに時を操る特訓、いいか?」
「「「はい。」」」
こうして、ヒカリ、ミュウ、ルーアの特訓が始まった。