30話 ヒカリの能力
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ヒカリVSウルガモス
「チッ、残リハ、オレダケカ。」
「........。」
ヒカリは、倒れているミュウとルーアを見ていた。
(どうなっているの?ミュウは攻撃とすばやさが上がって、はどうだんが使える
ようになって、ルーアは見たことのないわざを使って、いったい何が起こってるの?
ふたりとも倒れているから、ウルガモスが攻撃してもかわせない。私が倒さないと。)
ヒカリはそう思い、ウルガモスの方を向いた。
「10万ボルト。」
「ねっぷう。」
ヒカリはねっぷうに当たり、壁にぶつかった。ウルガモスは当たったが、うたれ強い
みたいで、平気そうだった。
「こうそくいどう。でんこうせっか。」
「むしのさざめき。」
ヒカリはウルガモスの攻撃にたえながら、でんこうせっかを連続で使った。
ウルガモスは少しダメージをうけた感じだった。
(うたれ強いうえに攻撃も強力、連続で攻撃しないと。)
「こうそくいどう。こうそくいどう。こうそくいどう。でんこうせっか。」
「ぼうふう。」
「ほうでん。エレキボール。」
ヒカリはぼうふうにたえながら、4倍速で、でんこうせっかを連続で使い、ほうでんと
エレキボールを放った。ウルガモスは連続で攻撃され、少し疲れていた。しかし、
ヒカリは瀕死直前状態だった。
「フッ、ショセンハ、コノテイドカ。安心シロ。ソコノ2ヒキモスグニオクル。」
ウルガモスはそう言い、ミュウとルーアを見た。
(そんなことさせない。ミュウもルーアも私のために一緒についてきてくれた。
ここで終わらせたくない。)
「でんげきは。」
「ほのおのうず。」
ヒカリの攻撃はウルガモスに当たったが、ウルガモスはそのまま攻撃してきた。
ヒカリはダメージが大きく、動けなかった。ほのおのうずがヒカリにむかってくる。
(このままだと。どうしたらいいの?ウルガモスの動きとほのおのうずの動きが、
止まってくれれば。
止まって。お願い、止まって!)
ヒカリは目をつぶり、強く思った。ヒカリが目を開いた時、ほのおのうずが
ヒカリの目の前にあった。しかし、ほのおのうずは動かなかった。ヒカリが
辺りを見渡すとウルガモスも雪もミュウもルーアも止まっていた。時間が止まって
いた。
(何!?わからないけど、今はチャンス。)
ヒカリは無意識にからだが動いていた。ヒカリは、こうそくいどうを3回して、
4倍速になり、でんこうせっか、10万ボルト、ほうでん、アイアンテール、
でんげきはなどを連続で何度も放った。しばらくして、ヒカリの攻撃が止まった。
(このくらいでいいかな?)
ヒカリがそう思った瞬間、
「ウウッ。」
ウルガモスが倒れ、雪が降り始めた。そのあと、ヒカリは倒れた。