27話 ルーアとライド
「に、兄さん!?どうしてここに!?」
ルーアが言葉にヒカリとミュウとフリーザーは驚いた。
「えっ!?あのライドっていうキルリアは、ルーアのお兄さん!?」
「ええ。でも、兄さんはアルセウス様の使いとして、あのことを調べに
行ってるのでは?」
ルーアが質問した。
「調べていたら、キュウコンがあのことを知っていることに気づいて、
キュウコンのところに行く途中、ルーアがフリーザーと戦って、勝ったけど、
フリーザーが再び攻撃しようとしていたから、あわてて止めに入ったよ。」
ライドさんは説明した。すると、フリーザーが、
「まさか、そのラルトスがお前の妹だとはな。お前の妹ということは、そのラルトスも
アルセウスの使いか?」
「ああ。フリーザー、ルーアたちの言ったことは本当さ。あと、この事件に関しては、
今、必死に調べている。他のところも自然災害が起こっている。」
「わかった。ここを通っていい。」
フリーザーはそう言うと、飛んで行った。
「兄さん、ありがとう。」
「妹のピンチにかけつけるのが、兄だからな。そこにいるのは、ヒカリとミュウか?」
「は、はい。私は、ヒカリ、種族はピカチュウです。」
「僕は、ミュウです。」
ヒカリとミュウはライドにお辞儀した。
「僕は、ライド、ルーアの兄で、アルセウス様の使いだ。ルーアが世話になったな。
ところで、ルーアが迷惑かけなかったか?怒ったことあるか?」
「ブラックホール団の刺客がルーアを怒らせた。」
「そうか。.........ルーア、けがしてないか?」
「大丈夫よ。」
「ここからはちからをあわせて、行こう。」
「うん。わかったわ。それより、兄さん、マフラーとか暖かくするものないの?」
「えっ!?は、クッシュン!」
「はい。兄さん。」
「ありがとう。」
ライドさんは、ルーアからマフラーをもらった。その様子をヒカリとミュウは見てた。
「兄さんはあんなことがあるけど、強いのよ。さあ、行きましょう。」
ルーアはそう言い、森の出口に向かった。ヒカリとミュウも後を追いかけた。
...................
ヒカリたちは、吹雪の中、歩いていた。
(雪山の道がひたすら続いている。ここまでだいぶ歩いたね。)
ヒカリはそう思っていた。
「ルーア、大丈夫か?」
「大丈夫よ。兄さん、それ、もう9回目よ。」
ライドさんは、ルーアを心配していた。
「ブルル、寒すぎる!辺りはもう雪だらけだね。ライドさん、キュウコンのところは
まだ?」
「もう少し歩けば、ひょうせつのれいほうにつく。」
「わかった。」
ミュウは寒さに必死にたえていた。
(そういえば、ミュウとルーアは、どうしてここまでついてきてくれたのかな?)
ヒカリは疑問をもち、ミュウとルーアに聞いてみた。
「ねえ、ミュウ、ルーア、どうしてここまでついてきてくれたの?」
「ヒカリのためだから。」
「ヒカリは、私たちの友達よ。だから、あたりまえよ。」
ミュウとルーアは、あたりまえっていう感じで答えた。
「ミュウ、ルーア、ありがとう。」
「ううっ。」
ヒカリたちが会話をしていたら、ライドさんが泣いていた。
「どうしたのですか?」
「いや、ルーアに同い年の友達ができて、こんなにがんばっているから、感動した
んだ。あのルーアにやっと友達ができたんだ。」
「兄さん、やめて!恥ずかしいから!」
ルーアとライドさんは、言い合い?みたいなことになっていた。ヒカリとミュウは
その様子をじっと見ていた。
......................
ヒカリたちはひょうせつのれいほうにつき、敵ポケモンと戦っていた。ライドさんは、
ヒカリたちの戦いぶりに感心し、ルーアの成長に感激した。ルーアとライドさんは、
また、言い合い?みたいなことになった。ライドさんは、戦ってる様子を見ると、
すごく強かった。しかし、ヒカリたちは気づかなかった。遠くにいる刺客のポケモン
たちに。