26話 じゅひょうの森のフリーザー
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ヒカリたちは、すごくたくさん歩きました。そして、辺りは真っ白で、
すごく寒いです。ヒカリたちはマフラーをして、歩いていました。
「ブルル、寒い。クッシュン!?ひえ、鼻水もこおちゃいそうな寒さだよ。」
「ほのおの山は暑かったけど、今は寒いね。」
「キュウコンのいるところも寒いので、マフラーを持ってきて正解でした。」
「ルーア、ありがとう。」
「ホント、ルーア、ありがとう。クッシュン!?」
ヒカリたちは会話をしながら、歩いていた。ミュウは、何回もくしゃみをした。
「しかし、ずいぶん、さみしいところまできたね。雪もつもって。しかも、
他のポケモンが見当たらない。」
「あ、ミュウ、ルーア、見て。じゅひょうよ。木がこおっているよ。」
「すごい。氷の粉が空から降っている。」
「私もここにくるの初めてだから、見れてよかった。」
「えっ、ルーア、きたことないの!?」
「うん。兄さんが寒いから、凍えて遭難したり、事故に巻き込まれたりしたら、
ダメって、兄さん、ときどき過保護になるから。でも、仕方がないの。」
「どうして?」
「私の両親は、私は生まれてすぐになくなったから。」
「そうなんだ。」
「しんみりしてちゃダメよ。じゅひょうの森の入口が見えてきたわ。行きましょう。」
ヒカリたちはじゅひょうの森の入口にきた。
「ここには、サンダーとファイヤーと同じくらい強い、フリーザーがいるわ。
でも、問題があるの。」
「問題?」
「私は、フリーザーに会ったことがないの。だから、フリーザーを倒したら、
すぐにぬけなきゃいけないの。あと、私、キュウコンにも会ったことがないの。
兄さんは、知り合いみたいだけど。」
「うん。」
「わかった。行こう。」
ヒカリたちは、じゅひょうの森に入って行った。
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「ほうでん。」
「ほのおのパンチ。」
「ようせいのかぜ。」
「氷タイプのわざで寒いし、きびしいね。」
「ミュウ、がんばって。」
「そうですよ。この森をぬけて、ひょうせつのれいほうをぬけたら、キュウコンの
ところよ。ほら、出口が見えてきたわ。」
ヒカリたちは崖のようなところに出た。
「だいぶ森の奧まできたね。」
「ここをぬければ、ひょうせつのれいほうの入口に行けます。急ぎましょう。
フリーザーがくる前に。」
「「うん。」」
ヒカリたちが森を出ようとした時、
「............。」
「ヒカリ、今、何か言った?」
「何も言ってないよ。」
「だよね。でも、なんか声が聞こえたような?」
「.......ひきかえすのだ。ここは通れない。」
突然声が聞こえ、ヒカリたちは、辺りを見渡した。
「だれ?」
「もしかして、フリーザー!?」
「ここを通ることは許されない。........どうしても、ここを通りたかったら....
その時は.....私を倒してからにしろ!!」
突然、辺りがまぶしく光った。
「まぶしい!!まわりの氷が光に反射している!!」
「いかにも、私は、フリーザー。森に入ってきた者は全力で倒す。覚悟!」
「10万ボルト。」
「いわなだれ。」
「シャドーボール。」
「ふぶき。」
フリーザーは、ふぶきをまもるのように使い、いわなだれとシャドーボールを
防いだ。10万ボルトは、コントロールでうまく当たった。
「直接攻撃がいいわ。ヒカリ、ミュウ。」
「でんこうせっか。」
「ほのおのパンチ。」
「つばさでうつ。」
ヒカリはでんこうせっかでかわせたが、ミュウはフリーザーの攻撃をうけてしまう。
一方、フリーザーもヒカリのでんこうせっかに当たったが、ダメージはあまり
なかった。
「ミュウ、大丈夫?いやしのはどう。」
「ルーア、ありがとう。一気にたたみかけるぞ。かみなりパンチ。」
「うん。新しいわざ、アイアンテール。」
ヒカリとミュウの攻撃は、フリーザーの急所に当たった。フリーザーは、すこし
ふらふらしていた。
「お、おのれ。ぐわっ。」
「みらいよちです。気付きましたか?」
「これで最後よ。ほうでん。」
「ほのおのパンチ。かみなりのパンチ。」
「ぐわわわわわわ。」
フリーザーは、みらいよちですきができ、そのすきにヒカリとミュウが攻撃して、
フリーザーは倒れた。
「やったー!」
「フリーザーが目を覚ます前に行きましょう。」
「くっ。」
ヒカリたちが振り向くと、フリーザーが立ち上がろうとしていた。
「お願い。フリーザー!私たち、どうしても先に行かなきゃいけないの。
だから、ここを通して!」
「ダメだ!ここは通すことはできない!」
「なんで?どうして、通っちゃいけないの?」
「この冷たい森の空気が.......ここにきて、かなり暖かくなってきたからだ。」
「「「あ、あたたかい?(私たち(僕たち)すごい寒いんですけど。)」」」
「森の冷気が乱れ.....雪が溶け始めている。今まで、溶けたことのない雪が
溶け始めているのだ。これは、今まで1度もなかったことだ。そして、
お前たちが森に現れた。これは、お前のしわざではないのか!」
「そんなことないよ!偶然よ!ねえ、フリーザー、聞いて!私たちのせいじゃない!
私たちがここに来なくても、冷気は乱れていたよ。」
「そんなこと...........信じられるかっ!!問答無用!覚悟!」
フリーザーは、ヒカリの言葉を信じず、攻撃しようとした時、
「待て、フリーザー!!」
声が聞こえた。すると、辺りがまぶしく光った。そこには、1匹のキルリアがいた。
「ライド!?」
フリーザーが驚きながら、言った。
(あのキルリアとフリーザーは、知り合いなのかな?ライドって、あのキルリアの
名前なのかな?)
ヒカリがそう思っていた。その時、ルーアが驚きながら言った。
「に、兄さん!?どうしてここに!?」