25話 ほのおの山のファイヤー
「くそー。どこ行きやがった!?」
「こっちに逃げたはずだ。もうちょっと探すんだ。」
「おおーーーーーーーー。」
ドタバタバタドタ。しーーーん。
「.....................。もう....行っちゃたかな?」
「ふう。なんとかやり過ごしたみたいだ。でも、ここにいてもしょうがない。
ルーア、キュウコンのところまでまだ?」
「まだまだですよ。この山は、伝説のポケモンのファイヤーがいるから気をつけてね。
サンダーと同じくらい強いよ。」
「わかった。」
「了解。」
ヒカリたちはほのおの山を登った。
......................
「暑いね。」
「とけるーーー。」
「本当にとけちゃうくらい暑いわ。」
ヒカリ、ミュウ、ルーアという順で暑そうに言った。
「あ、出口が見えてきたよ。」
ヒカリたちはほのおの山の頂上にいた。
「ここかな、ほのおの山の頂上は?しかし、すごいね。ここ。いくら火山とはいえ、
この溶岩の量はふつうじゃないよ。暑いから、もう山を降りよう。」
「「うん。」」
ヒカリたちが山を降りようとした時、
「待て!!」
すると、辺りが急に暗くなった。
「な、なに。辺りが急に暗くなったよ。」
「お前たちか。ほのおの山を苦しめているのは。」
「違うよ。私たちはここを通ろうとしているの。ファイヤー、落ちつい.......。」
「山の怒りは、私の怒り!覚悟!!」
「ヒカリ、ミュウ、戦うよ。」
「「うん。」」
「つばさでうつ。」
「せっかくだから、新わざを使いましょう。10万ボルト。」
「賛成。かみなりパンチ。」
「みらいよち。」
ヒカリたちはファイヤーの攻撃をよけ、ファイヤーはヒカリの攻撃をよけようと
したが、10万ボルトが急に曲がり、当たってしまい、そのすきにミュウの攻撃を
うけてしまった。
「おのれ、ほのおのうず。ぐわっ。」
「みずのはどう。」
ファイヤーは、ルーアのみらいよちをうけて、そのあと、ミュウのみずのはどうを
うけてしまった。ほのおのうずは、ヒカリたちがかわし、無傷だった。
ヒカリたちは、これまでの道のりで強くなっていた。
「これで最後よ。エレキボール。」
「いわなだれ。」
「サイコキネシス。」
「ぐわわわわわわわ。」
ファイヤーは倒れた。
「これまでの道のりで強くなったね。」
「うん。」
「そうだね。」
「うう。」
ヒカリたちがそんな会話をしていると、ファイヤーが起きた。
「ファイヤー、気がついた。」
「その声、ルーアか!?」
「そうよ。私たちはキュウコンのところに行くためにここを通りたいの。」
「そうだったのか。すまん、ちょっとな。」
「大丈夫よ。こういうこと、2度目、サンダーも同じことしてたから。
それに、そのことは、アルセウス様と兄さんたちが調べているから、安心して。」
「そうか。」
「ねえ。そのことって何のことなの?」
ファイヤーとルーアの会話に疑問をもったヒカリは、ルーアに聞いた。
「そういえば、ヒカリとミュウは知らないよね。簡単に言うと、ブラックホール団が
原因よ。詳しいことは、いつか説明するわ。」
「うん。」
「わかった。あと、ルーアはなんでサンダーたちと知り合いなんだ?」
「仕事で知り合ったの。あ、ファイヤー、私たち、ブラックホール団の追手に
追われているから、よろしくね。」
「わかった。」
「ヒカリ、ミュウ、行きましょう。」
ヒカリとミュウは、ルーアの後を追いかけようとした時、
「お前たち、ルーアが怒ったところを見たか。」
「うん。追手がルーアを怒らせた。とても怖かった。」
「だろうな。」
「あの、サンダーたちはどうして知っているのですか?」
ヒカリがファイヤーに質問した。ファイヤーはため息をしながら、答えた。
「ルーアを子供扱いしたから。サンダーたちも。」
「そうですか。それでは。」
ヒカリとミュウは、ルーアを追いかけた。
........................
ヒカリたちは、丘の上でひと休みしていた。
「はあはあ。すごくたくさん歩いたね。うーん。いい景色だね。ほのおの山があんなに
小さく見える。ルーア、キュウコンのところまでまだ?」
「ここから、かなり歩いて、あとダンジョンを2つこえればつくよ。」
「そっか。行くしかないよね。」
「あと、寒くなるから、これを。」
「これはマフラー?」
「そうよ。」
「今は暑いから、いいよね?とにかく行こう。」
「「うん。」」
ヒカリたちは、再び歩き始めた。