17話 秘密の打ち明け
「まず、私は、アルセウス様の使いです。」
ルーアはそう言い、ヒカリとミュウは驚いた。
「アルセウスって、そうぞうポケモンの!?」
「ええ、そうよ。私は、アルセウス様の命令で、ヒカリとミュウを守っているの。
そして、ブラックホール団の情報を集めているの。」
「なんで、僕たちを?」
「ブラックホール団は、あなたたちのことをじゃまだと思って、襲っている。
ヒカリとミュウが危険になる。そのため、私は、ヒカリとミュウを守るために
学校に入った。」
「そうなのね。」
ルーアの話が終わり、ヒカリとミュウは黙っていた。しばらくして、ミュウが、
「ねえ、ルーア。今度から、いっしょに冒険するのはどうかな?ルーア、強い
から。」
「ええ、私が影で助けたのは、ブラックホール団にばれないようにするためだった
から、今回のことでばれたと思います。ですから、仲間になります。あと、
さっき話した秘密は、他のポケモンには内緒にして。」
「もちろん、いいよ。やったーーーーー。ヒカリ、新しい仲間ができたね。」
「うん。」
ヒカリとミュウはすごく喜んでいた。ルーアも笑っていた。
「ヒカリ、ルーアが仲間になったから、ルーアに話していいよね。ヒカリのこと。」
「うん。いいよ。」
「えっ、ヒカリって記憶喪失だよね。」
「うん。その時覚えていたのは、ヒカリっていう自分の名前と元人間だったという
ことだけなの。」
「えっ、人間!?」
ルーアは、人間という言葉を聞いて、しばらく固まった。
「でも、今のヒカリは、どこからどう見ても、ピカチュウだよ。」
「うん。なぜか、ポケモンになったんだって。」
ルーアはすこし考えて、
「それなら、ネイティオか、キュウコンに聞いてみたら、わかるかもしれない。」
「「ネイティオ?キュウコン?」」
「ネイティオは、みらいを見通せるポケモン。キュウコンは、長年生きていて、物知り
なポケモン。あの2匹なら、何かわかると思う。」
ルーアの話に、ヒカリとミュウは考えた。すると、ミュウが、
「ヒカリ、行こう。明日から学校は夏休みだから。」
「うん。ルーア、2匹の場所、知っている?」
「知っているわ。しかし、長旅になるわ。親にしっかり言わなきゃダメよ。」
「うん。ヒカリ、ルーア、学校が終わったら、準備して、行こう。」
「「うん!!」」
ヒカリたちは、行くことを決めて、ミュウは、アバゴーラさんとプロトーガに、
ルーアは、兄さんとアルセウス様に伝えた。行ってもいいということで、明日は、
長旅になります。