9話 すれ違いと動く影
(う〜ん。ここは?)
ヒカリは、ゆっくり、目を開けた。
「あ、起きた。みんな、ヒカリが、起きたよ。」
すると、みんなが、走ってきた。
「ヒカリ、よかった。」
と、オムナイトが、涙目で、言った。
「オムナイト、大丈夫?」
「うん、ヒカリより、軽傷だったから。」
オムナイトと話していたら、
「ヒカリ、あなたは、しばらくの間、安静するように。」
「えっと、あなたは?」
「私は、アマルルガ、アマルスの母で、医者です。」
「そういえば、ダーテングは?」
「ダーテングは、ヒカリの言ったとおり、あやつられていたよ。でも、ヒカリの
おかげで、正気に戻ったよ。」
「そう、よかった。」
ヒカリが、ほっとしていると、
「ヒカリ、すごいよ。あのダーテング、シンリョクの森っていう場所のリーダーで、
すごく強いんだよ。あのダーテングに、勝つなんてすごい。」
「そ、そうかな。それより、ミュウは?」
ヒカリは、ミュウがいないことに気づき、聞いてみた。
「ミュウは、ヒカリとオムナイトを置いて行ったことを後悔して、落ち込んでいるの。
自分だけゴールしたせいでって。今、ユレイドル先生と話しているの。他の先生
は、ヒカリとオムナイトが襲われたから、保安官を呼んで、学校のうらの森の
調査と今後のことを話しあっているわ。さあ、ヒカリ、帰ろう。」
ヒカリは、帰って、ミュウとプロトーガの家で、ご飯を食べ、家に戻り、お風呂に入り、
歯みがきをして、寝た。気になったことは、ミュウが、ずっと暗かったことが、とても
気になった。
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次の日、ヒカリは、いつもどおり起き、準備をした。しかし、ミュウは、向かいに
来なかった。ヒカリは、1匹で、学校に行った。授業は、課外授業の予定だったが、
昨日のことでなくなり、プテラ教頭先生に攻撃練習をすることになった。ヒカリは、
無理しない程度に練習した。放課後、ダーテングが、おわびをしたいと言い、
シンリョクの森に冒険に行った。奧で、ダーテングと話した。ダーテングは、あやつら
れていることも、あやつったポケモンもわからないみたい。帰って、ミュウと
プロトーガの家で、ご飯を食べ、家に戻り、お風呂に入り、歯みがきをして、寝た。
結局、今日は、ミュウと冒険に行かず、話さないで終わった。ご飯の時も、ミュウ
は、部屋にこもっていた。プロトーガの話だとここまでへこむことは、はじめて
らしい。
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「ダーテングが倒されたか。いったい、誰が倒したか、調べてこい。」
「了解。」
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「やつが動いたか。2匹とも、頼む。」
「「了解です。」」
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2つの動く影に気づく者は、誰もいない。