10話 ヒカリを狙う者
次の日、ヒカリは、いつもどおり起きて、準備をした。今日も、ミュウは、いなかっ
た。今日は、課外授業が復活した。みんな、喜んでいる。
「えっと、Aチーム、ヒカリ、アマルス、プロトーガ、Bチーム、ミュウ、
ズガイドス、オムナイト、Cチーム、タテトプス、カブト。この前のようなことが、
起こらないように先生たちがいます。」
「ヒカリ、プロトーガ、行きましょう。」
「「うん。」」
ヒカリたちは、キララ山へ行った。
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あっという間に、B10階についた。
「あっという間だったね。」
「ヒカリが、強いからだよ。」
「ヒカリが、あっという間に、敵のポケモンをすぐに倒してくれるから、それより、
ケガは、もう大丈夫?」
「大丈夫だよ。」
ヒカリ、アマルス、プロトーガ、ヒカリという順で、話していた。すると、フラッグ
が、見えてきた。
「1番乗りね。帰りましょう。」
ヒカリたちが、帰ろうとすると、
「ううっ......。」
うめき声が、聞こえた。声のする方を見ると、プテラ教頭先生が、倒れていた。
「「「教頭先生、大丈夫ですか?」」」
「逃げなさい。やつは、ヒカリちゃんが狙い。」
プテラ教頭先生は、小さな声で言った。その時、
「ダーテングヲ、タオシタモノ、ハイジョ。」
後ろから、声が聞こえた。声の主は、フライゴンだった。そのフライゴンも、
ダーテングと同じひとみをしていた。
「ダーテングと同じ、このフライゴンも、あやつられている。」
ヒカリは、アマルスとプロトーガに教えた。
「ヒカリ、逃げて。」
アマルスは、そう言うが、ヒカリは、逃げようとはしない。
(フライゴンは、あやつられている、だから、助けなきゃ。でも、でんきわざは、
効かないから。)
「でんこうせっか。」
ヒカリは、でんこうせっかを当てた。フライゴンは、多少よろついたが、すぐに、
立ち直り、ドラゴンクローをしてきた。ヒカリは、片方をかわしたが、もう片方に
当り、岩にぶつかる。
「うう。」
ダメージが、大きく、ヒカリは、少しの間、動けずにいた。
「ヒカリ、くっ、れいとうビーム。」
「私も、れいとうビーム。」
プロトーガとアマルスは、れいとうビームを放つが、フライゴンのたつまきで、
ダメージを受けた。
「アマルス、プロトーガ。」
フライゴンは、ヒカリにとどめをさそうとした時、
「サイコキネシス。」
フライゴンは、たたきつけられた。ヒカリが、後ろを見ると、そこには、ミュウが
いた。
「ヒカリ、大丈夫?」
「う、うん。」
「フライゴンを倒すよ。」
「うん。でんこうせっか。」
「メガトンパンチ。」
フライゴンは、攻撃を受けたが、そのまま、かぜおこしを放った。ヒカリとミュウは、
たえきった。
「ミュウ、連続でいくよ。」
「わかった。サイコキネシス。」
「新しく覚えたわざ、こうそくいどう、でんこうせっか。」
ミュウが、フライゴンの動きを止め、ヒカリは、でんこうせっかを連続で使った。
フライゴンも、大ダメージを受けた。
「ヒカリ、これで、決めて。げんしのちから。」
「うん。」
ヒカリは、高くジャンプし、げんしのちからを受けているフライゴンの上にいた。
「ごめんなさい、たたきつける。」
フライゴンは、たたきつけられ、気絶した。
「ヒカリ、大丈夫?」
アマルスの声が聞こえた。
「アマルス、プロトーガ、ごめんなさい。あやつられているフライゴンを見て、
助けたくて。2匹もダメージを受けて、ごめんなさい。」
ヒカリは、アマルスとプロトーガに謝った。
「いいよ。ヒカリの気持ちはわかる。」
「さあ、帰りましょう。教頭先生とフライゴンは、ミュウが、サイコキネシスで、
運んでくれる。」
「わかった。しかし、オムナイトとズガイドスが、先生を呼びに行ったから、
そろそろ、くるよ。」
ヒカリたちは、山を降りた。
.................
「ヒカリ、ミュウ、よく頑張りました。」
ガチゴラス校長先生が、ほめた。
「ヒカリとミュウ、すごい。強いポケモンに勝つなんてすごい。」
「ありがとうございます。」
ヒカリは、お礼を言った。
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「フライゴンも倒れたか。次は、お前がいけ。」
「「わかりました。」」
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ヒカリは、いつもどおり、ミュウとプロトーガの家で、ご飯を食べて、家に戻り、
お風呂に入り、歯みがきをして、寝た。まだ、狙われていることを知らずに。