エピローグ
その後、ライドとルイが、隕石が壊れたことと、レックウザが気絶したまま、天空の塔
に落ちてきたことで、ヒカリ達が勝ったということは分かったのだが、ヒカリ達が、
なかなか帰って来なかったので、心配して、天空の塔にまで迎えに行ったら、ヒカリ達
が寝ていたため、ライドとルイは、笑いながら、ヒカリ達を連れて帰った。レックウザ
も、ライドとルイのサイコキネシスで運ばれ、アルセウスのところに行った。
レックウザは、ブラックホール団と名乗って、他のポケモン達を操っていたこと、
ヒカリ達を襲っていたこと、隕石を落としたことを、まったく覚えていなかった。
レックウザも、操られていたらしい。アルセウス達は、これからも、このことを
調べ、黒幕を見つけるみたい。レックウザは、その後、ヒカリ達と、操ったポケモン達
に謝罪をし、ヒカリ達は、快く許しました。他のポケモン達も、仕方ないことだと
言っていました。自身の身体が、黒色に変化したことには、驚いていた。ライドやルイ
達も、このことについては、初めてのことで、分からないままだった。これについても
また、調べるらしい。あと、プテラを倒した時に出てきた、岩と羽の模様が書いてあっ
たカードは、レックウザも、身に覚えがないということだった。このカードは、謎が
多いため、アルセウスのところで、調べています。今のところ、異常なく、進歩もない
らしい。ライドとルイも手伝い、色々なところを調べています。もちろん、ヒカリも、
ミュウも、ルーアも。
ライドは、前とは違い、ルーアが色々なことをしようとしても、止めることをせず、
むしろ、応援し、背中を押してくれるようになりました。ルーアも、ルイも、とても
喜んでいました。ルイは、必死に、ヒカリ達を応援し、時々、教えてくれたり、手伝っ
てくれたりしてくれました。
そして、ヒカリ達は、事件が終わり、その後、学校に行き、放課後、ダンジョンに
行って、探検しに行くか、ライドとルイと一緒に、色々なところに行き、調査の
手伝いをしていました。それを繰り返し、時が経っていきました。
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ある丘に、三人のポケモンの姿があった。
「............ねえ、ミュウ、ルーア。あれから、もう何年も経っているのね。」
「そうだね、ヒカリ。」
「あれから、何年も経っているなんて、時間が経つのって、早いね。まあ、私達が、
そもそも、まったく変わっていないからね。」
ヒカリ達は、丘にある木の下で、話し合っていた。ヒカリとミュウは、あの事件の後、
アルセウスの使いになった。ルーア達と行動していたからというのもあるが、何より、
ルーアと一緒にいるためであった。ルーアは、アルセウスの使いなので、許しを得な
ければ、年をとることができない。ヒカリとミュウは、アルセウスの使いとなって、
ルーアと一緒に、年をとらずに、アルセウスの使いとして、ルーアと働いていた。
ヒカリ達の住んでいた村は、前より、変わっていて、村のみんなも、変わっていた。
ヒカリ達は、今、学校を卒業し、ダンジョンに探検したり、調査をしたりしていた。
「ヒカリ、これから、何が起こるか分からないから............」
「だから、慎重に行動して、対策を練る必要がある。私達は、あの時の誓いを振り返る
ために、ここに帰ってきたでしょう。確認しなくていいでしょう、ミュウ。」
「それにしても、懐かしいよね。これも、まさか残っているなんて、思わなかった
わね。ただの思いつきだったのに、残してくれたなんて...............」
ヒカリ達は、話し合いながら、ある一つの物に集中して、見つめていた。それは、
あの時、誓い合った時に、ヒカリ達が何か書いた、紙くらいのサイズの板でした。
板は、今も、丘の上に立っていました。木陰があって、書いてある文字も、今でも
読むことはできる。
「もう、行こう。」
「そうね。まだまだやることはある。」
「うん。これから先の未来のために、私達は、持てる力と知識を全て使いましょう。」
「うん。」
「ええ。」
ミュウの言葉に、ヒカリとルーアは頷きながら、ヒカリ達は、お互いを見つめ、辺りが
静けさに包まれる。ヒカリ達は、しばらく見つめあった後、丘に、背を向けて、歩き
出した。木が風に揺られ、木陰に一筋の光が射し込んだ。その光は、ヒカリ達が立てた
板を照らしていた。ヒカリ達が書いた文字が、はっきり見える。
『私達は、ここで、誓い合った。ここで、私達が、他のポケモン達より、一番最初に、
ここにきたダンジョンで。たとえ会ったことがあっても、会ったことがなくても、
助ける、守ると誓い合った。会ったことがなくても、私達は、お互いに、悠久の時
を共に生きている。みんな、この世界で、生きている。だからこそ、助ける。みんな
の心にも、周りにも、光がある。その光は、まぶしく輝いている。昔からずっと、
そして、今も、輝き続けている。』
板に書いてあった文の下に、新たに、書き足された文があった。
『その心の光が、輝きを失い、消えてしまっても、再び、光を灯してください。』
おしまい