第一章
聞こえてくるんだ
「どうして助けてくれたんですか?」

取り敢えず一番の疑問を問い出す。そもそもこんな森になんで人が?

「これですよ。」

彼の見せてくれた携帯には、きめ細やかに出来事が綴られていた。まるで……

「君も持っていますよね?」

そう。自分の手帳と同じだ。

「僕の携帯は『行動予知』が付いています。行き先で起こる事をきめ細やかに予知する携帯。さて……行きましょうか?」


そう言うと森の中を突き進んでいく。自分はそれに着いてった。




そこで見たのは血まみれの死体の数々。中にはまだ息をしている人もいる様だが手帳を見ると�……


2:00 見知らぬポケモン死亡確認


この世界の生命体はポケモンと言うらしい。分かったことはこの時代は戦争らしい物が巻き起こっている事、そしてここで何らかの争いがあった事。の二つだ。


「さぁ、着きましたよ。」

多少大きい一軒家だ。彼に招きられ、家に入ると……


「おい!アラン!俺様の昼ごはん盗んだだろ!」

「あー?そうかも知れません。」

「まじぶっ壊すぞ!」

2:15 アランとゾロアが口喧嘩

……ゾロア?この子狐の事かな?まぁまぁ可愛らしい事。

ガチャ


「ただいまー。ってあれ?誰だ?」

「お帰りなさい。ロン」

ロンと言われた男性は「ただいま」ともう一度言う。手帳で確認すると『エモンガ』という種族らしい。

因みにゾロアの名前はカム。十歳らしい。他にもまだ同居人が居るらしく、その人達の分もアランさんと料理を作ることになった。



ただ、その調理法がカオスだった。


「何作りましょう」

「……ハヤシライスにしましょう!」

そういった瞬間、具材を鍋に適当に放り投げた。そしてそのまま火を付けた。


え?水入れてませんよね?そもそも具材切ってませんよね?








しかし、できたのはとても美味しそうなハヤシライスだった。解せぬ。アランさんによると


『聞こえてくるんだ……野菜たちがどう調理して欲しいかってね……』


もう一度言おう。解せぬ


北極熊 ( 2015/07/11(土) 18:43 )