Zur Zeit der Versprechung - 第一章
邪魔なんでどいて下さい。
目を覚ますと、だだっ広い野原だった。て言うか僕は誰だっけ?そもそも何でこんなところに寝て……


『ピッタリの物をさずけてやろう!』


頭の片隅にその言葉が浮かんで来た。取り敢えず自分の体を見てみると……


「……?」

赤い体にしっぽ、え?うん。世間的に言う人間ではないんだろうね。そもそも人間の時の記憶が無いんですけど。せめてチンパンジーとかオラウータンとか人間に近い生命体に転生したかったんだけど。

近くに置いてあったバックを見てみる。すると、中には手帳が入っていた。混乱しつつも手帳を除くと……

12:00 記憶に無い場所で目覚める

12:10 蝶の幼虫の様なモノに襲われる

12:20 ドラゴン?に助けられる

?なんじゃこりゃ。訳分からん。

その時


「オラオラオラオラ!金よこせ!そこのロコン!」

ロコン?あぁ?僕の事かな?喋りかけてきた生命体を見ると確かに蝶の幼虫の様なモノだった。取り敢えず……


「今金無いんで、お引き取り願いますか?」

「嘘つけ!そんな高そうな手帳持ってやがる癖に!」

持ってないのは本当なんだけどな。さて、どう逃げるか。
又手帳を見ると……


12:15 ネバネバした糸に捕まり、身ぐるみ剥がれる。


「糸を吐く!」

「うわっ!?」

ネバネバした?糸を躱すと手帳の内容が変化した。

12:15 芋虫は糸を当てれず憤怒する。

なる程ね。手帳の通りに行動しなければ未来が変わる訳ね。逆に言えば手帳を常に確認して行動すれば命の危険はないって事か。


糸を吐いては躱すと言う作業を五分繰り返した頃、変化が訪れた。

「あれ?見かけない人ですねぇ?」

「っ!?お前は!……今こそ百年間の恨み!返させて……」

「あ、邪魔なんでどいて下さい。ダーク・ドラスター 」

ドラゴン?が所持していた黒く光る剣を、ドラゴンが地面に突き刺した途端、地面から電気が放出され、芋虫はこんがり焦げてしまった。

「大丈夫ですか?」

「あ、はい。有難うございます。ドラゴンさん。」

「んー?僕の名前はドラゴンじゃないですよー?」

「んじゃなんですか。」

「んじゃなんですか。でもありませんよ。」

掴み所のなさに多少イラつきながらも名前を聞くと……

「僕の名前はアラン。この近くに仲間と一緒に住んでいます。」


ドラゴンは微笑みながらそう言った。



北極熊 ( 2015/07/08(水) 23:37 )