魔法と料理が飛び交うCafeへようこそ(一応コラボ募集中)
プロローグ
四品目
夜、私は自分の部屋で利益の計算を行っていた。朝は珈琲の仕入れ、昼は接客、夜はこうして利益の計算をしており、睡眠時間こそは短いものだがそれなりに充実していた。最近の悩み事と言えは……


「又、赤字かぁ……」

街から離れたところに有るから仕方ないっちゃ仕方ないが、これでは従業員に払う給料と仕入れで貯金が消えていく。どうにかならない物か……

そんな時、窓から風が吹いて来た。あれ?窓開けたっけ?

いきなり暴風が吹き私はなんと窓から落ちてしまった。そして、黒い影が私をさらったのだ。





目を開けると、お城の上空だった。飛んでいるのだ。アチャモが。そして、私をだき抱えている黒い影。いよいよなんだか分からなくなってきた。

「貴方は誰なの……?」

私は目の前の人に質問した。黒いマントで身体は隠されており、暗闇のせいで顔は見えない。僅かな月明かりで見えないものかと考えていると……

「俺は、君を幸せにする者だよ。」

そう言うと『彼』は軽やかに口づけをした。

草木も眠る丑三つ時。農民や町民、又は国の兵士はこう語った。




「月明かりの中、二つの影が重なって見えたと。」


これが、彼女の運命の変わり目だった。



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北極熊 ( 2015/07/20(月) 19:04 )