プロローグ
この世界にはポケットモンスター(通称ポケモン)という不思議ないきものがいる。
昔から人間とポケモンは、互いに助け合い仲良く暮らしていた。だが、その生態には謎が多いため、たくさんの学者が研究を続けてきたのだが、未だ未知な部分が多い。
そんなある日、一人の少年がワカバタウンを旅立つこととなる。
これは、一人の少年と仲間たちの波乱万丈で過酷な旅の物語である――
――――――― リリリリリーン リリリリリーン……
部屋中に目覚まし時計のうるさい音がこだました。
バシンッ!
僕は、少し荒々しく目覚まし時計をたたき、目をこする。今日はいつもよりも気持ちよく起きれたな。まあ、なんといったって今日は旅に出る日だからね!
ついに、この日が来たんだ。今日から僕もポケモントレーナーの仲間入りだ。
ああ、こうやってあれこれ考えている場合ではない。早くリビングへ行って朝ごはんを食べよう。今日のメニューは何かなぁ。
その時は僕は、トレーナーとして旅に出ることが出来る喜びでいっぱいになっていたのだ。
これから嬉しいことや楽しいこと、それだけではなく、悲しいことや辛いこと、たくさんの出来事が待ち受けている――