08 謙虚なナイトとわたひつじ
「…ったく 身代わりとはいえ4分の1の私が消えるのは気分が悪い
さてと、これでお前が最低の類のポケモンだとわかってしまったね
自分のためになり振り構わず不死を求め 部下を切り捨てたうえに 脅迫のために人質に危害を加えた
そういうのは私もあいつも大嫌いなんだ」
アギルダーは俺とエルフーンがもう許す余地が無いと思っていることがわかって
絶望しひややせかきながら糸から逃れようともがいていた
「お前は一級廃人のおれの足元にも及ばない貧弱一般人
その一般人が不死の可能性に取り憑かれてナメタ真似してきたことで
俺の怒りが有頂天になった…この怒りはしばらくおさまる事を知らない
あんな作戦で俺たちから薬の材料を奪えると考えた浅はかさは愚かしい
お前のような見苦しい卑怯者はマジでかなぐり捨てンぞ」と俺が言い放つと
アギルダーには恐怖が完全に摺り込まれているようでガタガタと震えだした
「…何者なんだ貴様らは その纏っている光はいったい…」
どうやら威圧されすぎて俺の周りにオーラっぽいものが見えているらしかったので
「最強の技を習得してると全身からかもし出すエネルギー量がオーラとして見えそうになる」と教えてやった
身代わりとか使おうとしてたけどエルフーンの挑発で止められていよいよ焦りだした
俺がドリルライナーの回転速度を限界まで高めるとアギルダーは糸が絡んだままバックステッポで飛び退いた
相手は攻撃をかわして糸を引きちぎって助かろうとしているようだが俺は別の狙いがあった
床に左の槍を突き立てて独楽のように体を回転させる、その回転を残したまま敵に向かって渾身のアイアンヘッドをお見舞いする
回転する弾丸のようなアイアンヘッドがアギルダーにヒットした衝撃を全身がバラバラに破壊した
その後もこのジャイロスウィフト(最強攻撃)をもう3発ほど叩きこんでボコボコにして圧勝してやった
敵を倒した後も旅は続いたが 帝国で不死の薬の研究が行われていることが世間に知れ渡ったことで
民衆の多くが不死を夢見るような異常な時代になってしまった
薬の材料を血眼になって探し 永遠の命について語る人々を見て俺とエルフーンは深い悲しみに包まれた
ちなみにこの話は実際あった内容で英語で言うとノンフィクション
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