05 謙虚なナイトとわたひつじ
偉そうにしている割にはアギルダーは戦闘が不得意らしく
ゲッコウガとニョロトノの後ろに隠れて 動けないエルフーンを踏みつけていた
残念なことにエルフーンをまだ人質に使えるとか思って油断しているようだったので
「お前それでいいのか?」と言うと「何いきなり話しかけてるわけ?」と言われた
今にも戦いが始まりそうな状況の中、ニョロトノが最後の忠告といった様子で
「おとなしく降参したほうが身のためです あなたに勝ち目はない」とか言ってきた
少しは鍛えているらしいゲッコウガでさえ格の差をわかっていないようで
「今の天候はこいつの能力で大雨になっている シュバルゴ如きがこの私のハイドロポンプを耐えられるものか」
と既に勝ったつもりでいるようだった
「なんだおまえら?ズタズタに引き裂いてやってもいいんだぞ
あまり調子こくとリアルで痛い目を見て病院で栄養食を食べる事になる」と俺が一睨みしてやると
「お前一人でか 私とニョロトノの二人をお前のような鈍間なシュバルゴ一匹でどうやって?」と嘲ってきたのが哀れだった
「お前らは馬鹿すぐる シュバルゴが強いのは当然に決まっている
黄金の鉄の塊で出来ているシュバルゴが紙耐久のポケモンに遅れをとるはずは無い
シュバルゴは鋼/虫という耐性を誇っているから最強に近いと言える
攻撃もアイアンヘッドをかませば敵はそのまま骨になる」と俺が言うと
ゲッコウガはいかにも自分が強いと思っている口ぶりで
「どうやら私の特性、変幻自在の恐ろしさを知らないようだな
私は多彩な技をタイプ一致で使えるうえに
素早さ種族値122という脅威の機動力を備えているんだぞ」とか威張ってきた
「ウザイなおまえ己惚れてるのか?特性とか言ってる時点で相手にならないことは証明されたな
本当につよいやつは強さを口で説明したりしないからな
口で説明するくらいならおれは牙をむくだろうな
おれ鉢巻ドリルライナーで確一とか普通に出すし」と言い放つとニョロトノが
「己惚れているのはあなたです 僕の放つ熱湯と ゲッコウガさんのハイドロポンプの恐怖を教えてあげましょう」とか息巻いてきたので
スキだらけだったので回転を加えた左で急所にヒットさせてやって「口で語るひまがあるなら手を出すべきだったな」と言ってKOした
ニョロトノは何がおこったのか分からずブザマにもプルプル足震えて倒れた
「な…なんだこのシュバルゴは」
ゲッコウガはやっと相手の恐ろしさに気付いたようで甘く見過ぎていた系の事を言っていたがもうだめ