ブラッキーの言の葉綴り
突然現れた、空に浮かぶ大陸。
異様なのは、その大陸の地表が私たちの大陸に向いているということ。
あまりに突然だったためか私の住む街――
悪邪街は混乱に陥っていた。
「落ちてくるかも知れないぞ」と誰かが言ったようだ。混乱するのは無理もない。
多分、悪邪街だけではなく私たちの大陸全土に混乱が広がっているだろう。
混乱している間に各街を治めている
司たちが大陸の中央にある
総都に集まり、アルセウスをはじめとする神々と円卓会議をしているそうだ。
……18人の司と15人の神が話し合って、一体どうやってまとめるのだろうか?
不意に尾を掴まれた。こんなことをするのは一人しかいない。振り返ると友人であるキリキザンがいた。
円卓会議を終えた悪邪街の司――ダークライが戻ってきたって?なぜ私に言う必要が?え?ダークライ直々私に会う?どういうこと!?
「すまない……。単刀直入に言うが、ブラッキー……きみをあの空に浮かぶ大陸とそれに関することを調べる調査団に任命する」
思いがけない発言を言われ、私は耳を疑った。
円卓会議で、《各街から一人ずつ司以外の代表者を選び調査団を結成する》ということが決まった。さらに話し合い、6人1チームで合計3チームに分かれて調査する。
どう考えても相性の悪い人と一緒になる予感。