あとがき
どうもです、BCローテーションバトル奮闘記が83話をもちまして終了いたしました。
皆さんも私に続いて作品を完結できるように頑張ってくださいな。
さて、後書きと言いつつも、あまり語ることがないような気がするのですが、この物語を描こうと思ったきっかけについては、この物語の第一話(プロローグにあらず)である、ゼロ君の活躍について書いたことがきっかけです。あのお話はもともとは、ポケノベの大会作品だったわけでして。
ポケモンには適材適所、輝ける場所があるものです。それがローテーションバトルしかないような子なら、そこで輝かせてやろうじゃないかと、半ば意地になってしまった子供のお話を書いてみました。なぜ一匹のポケモンに、他のポケモンを巻き込んでまでそんなことをするのかと言えば、彼自身が育ての親にコンプレックスがあったというのが大きいのでしょう。
子供をないがしろにする親にはなりたくない。だからこそ自分はポケモンを立派に育ててやるぞ! と奮闘した結果がこの物語であり、終盤のカズキ君という訳です。ちなみに、父親が誰かは最後まで不明ですが、恐らくは旅の途中に行きずりの関係で羽目を外した有能なトレーナ―の血を引いていたりとかそんな感じだとおもいます。
ライバル枠兼親友という立ち位置では、くのいちから忍者へと転向したキズナちゃん。この子は、読み切りの女の子に個性がついていなかったので、『コミュニケーション』に出てきた例の女の子をそのまま主人公に起用した形になりました。というか、コミュニケーションを書いたころには、もうライバル枠としての役が決定していたわけですがね。
この子はカズキ君とは大きく目的が違うものの、ポケモンレンジャーとして有利になるためにビリジオンをゲットしたいという思いで、ローテーションバトル大会の参加を誓い、そして終盤では見事ビリジオンをゲットしましたね。ところどころからスカウトされているので、きっと将来は有能なポケモンレンジャーとなることでしょう。
スバルさんは、ルカリオの育て屋奮闘記からの続投ですね。この人はいわゆるジョーカー的なキャラで、この人がある意味強さの基準であり、また倒すべきボスの一人であり、またこの人がいれば大体の事が解決するという立場となっています。
思えばルギアをゲットしたり、借金取りを襲撃して傷一つ負うことなくカズキ君を救出したりとやりたい放題で、バトルでもそこいらのジムリーダーが到底かなわない実力があったりなど、有能な方でしたね……あまりに有能過ぎて、結局最後までカズキ君とキズナちゃんが負けっぱなしというキャラでした。一応見えないところで、何回か負けているようですがね。
さて、アオイちゃんですが、この子は何回かtwitterで語った通り、実は違う話の独立した主人公の予定でしたが、彼女だけのお話だと非常に地味になってしまうので、ハチャメチャな妹やその友達をからませることで、彼女の物語を全く関係ないローテーションバトルに組み込んでいきました。
バトルばかりでは疲れると思うので、休憩のためにもいいかなぁと思いましたが、いかがだったでしょうか? 戦うだけじゃなく、恋愛するでもなく、敵と戦う必要のない物語というのもいいと思うのです。彼女は彼女でポケモントレーナーとしてもそれなりに優秀で、それでいて手話を教えたり介助させたりと、そっちの方面でもかなり優秀という。育て屋には才能のある若者が集うものなのか……
そんなわけで、結果的には主人公が三人となったこの物語はものすごく長編になってしまいました。こんな長い作品に最後まで付き合ってくれた人には最大限の感謝をしたいと思います。
それでは、また次の作品で会いましょう。