後書き
後書き
タイトルについて
今回の作品ですが……『タイトルに偽りあり!!』ですねw 物語が終わった時点ではまだ怪しいパッチは完成していません。エミナはこの時点ではおかしな行動を行うプログラムを開発しただけであり、この物語の後で異次元でも活動できる機構を得て変形する事で処理能力も上がり、晴れて完全な感情を得ることが出来るような事を言っております。
完成させなかったのは、流石に一人では無理なことがたくさんあるだろうことも一つの理由ですが、それ以上に怪しいパッチの製作者は完成直後に死ぬと言う私の認識によるところが大きいですね。道具の説明が『製作者不明の怪しいパッチプログラム』なので、そういう認識になってしまいました。
子宮ガンという設定は研究の目的にも、ガンの転移による死因にも繋がる設定と言うわけです。ですので怪しいパッチの完成まで書くとすると、エミナがガンによって弱っていく過程を書くことにもなるでしょうし、病院が舞台ではハピナスやラッキー以外のポケモンが殆ど出せる気もしないから非常につまらなくなり、なおかつ暗いので……
そのため、死亡フラグがいくつか立っている程度に留めてあります。
キャラについて
――スタリ
さて、今回ポケモンの名前は全員アイヌ語ですが、スタリの名前の由来は唯一説明されていませんね。スタリはそのまんま『狐』と言う意味です。
スタリの役回りは、ラマッコロクルとエミナだけだと絶対に息が詰まるので、物語の大筋には必要なくとも萌え要員や息抜き要員に登場させました。暖房代わりなので燃え要因でも間違いではないかもです。
最初は感情を作るという目的からキルリアも考えましたが、主人がだらしなければ暖房用の灯油もよく切らしそうなので炎タイプに。ポケダン赤青の影響か、個人的にもっともシンオウ地方に似合うキュウコンを起用しました。神通力が色々と便利なことも理由の一つですね。口調が女だけれど、『彼』というセリフや『雌にモテる』という発言から、一応男です。
――ラマッコロクル
そして、ラマッコロクル。怪しいパッチを開発するのに関わるポケモンはメロ……ユクシーしかいないということで、こっちは簡単に決定。恩返しに至る過程は物語で説明されたとおりに。目を開けるときは向きに気をつけたりするなど、やたらアクションが面倒なポケモンでした。
これを書いているときにトリビアの泉の景品としてもらえる金の脳がメロンパン入れになっていたのをなんとなく思い出しました。だからなんだって話なのですが、やっぱり頭がメロンパンみたいなポケモンだと思います。
しきりに他のクラゲを気にしたりするなど、微妙に種族意識は高い様子。エムリットにしかできない事も簡易感情メーターなる機械で補うなど、知識ポケモンらしさは出せた……というよりか出しすぎました。機械使いこなし過ぎです。
――エミナ
今回の主人公ですね。ハゲていてカツラをかぶっている事で癌の治療を行ったんじゃないかとピンと来た人は……居ないでしょうね。いたらエスパータイプです。
さて、この主人公異常なまでに生活感が薄く、食料を切らしたらまずスタリのエサに手を出します。犬の缶詰って結構うまいんですよ〜……と、実際に食べてみた私が言ってみます。ドライフードは美味しくないのですけれどね、缶詰はそれなりですよそれなりw
そんな生活をしているせいか、スタリは変わり者且つしっかり者に成長……と。ポリゴンの感情が完成してからは規則正しくなったので、元はそこまで不健康な生活をしていたわけではなかったわけですね。